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大倉順憲さんの日記

  • 2014

    1月

    24

  • 小津安二郎監督 「秋日和」(DVD)を観て。

     佐分利信、51才の時の映画。今の俺と同じかあ。信じられないなあ。嫁に行く、行かないとか、母娘の関係など、今となっては少々退屈な話にも感じる。小津美学は良いのだけれど。やはり父娘を取り上げた「晩春」の方にシンパシーを感じるのは、男だからか。父にはなってないけれど。

    アルフォンソ・キュアロン監督「ゼロ・グラビティ」(渋谷TOEI)を観て。

    圧巻。91分でこれだけ簡潔に「死と再生」「絶望と希望」を伝えられるものなのか。映像美が盛んに讃えられているけど、俺はサンドラ・ブロックの肉体美を絶賛しよう。苦悩の末にようやく宇宙船(?)に入り、宇宙服を脱いだときのあの鍛えられたボディ!49才だぞ。アンジェリーナ・ジョリーやスカーレット・ヨハンセンがキャスティング候補に挙がってたらしいけど、若過ぎる。博士というインテリジェンスと幼いわが子を失ったと...


  • 2014

    1月

    18

  • マービン・ルロイ監督 「哀愁」(VHS)を観て。

    ヴィヴィアン・リーの業の深い演技に改めて・・・いや、今更ながら感嘆。 元は、舞台の二幕劇だったそうなので、話が整理されていて分かりやすい。 現在なら、娼婦という過去を悔やんで自殺する女性って、あまりいないだろうなあ。


  • 2013

    12月

    16

  • ジョン・スタージェス監督 「荒野の七人」(VHS)を観て。

     やはりオリジナルの方に軍配をあげてしまうなあ。キャラクターの業の深さが、かなり違うから。特に菊千代役の三船敏郎が赤ん坊を救い出して「これは俺だーっ!」と叫ぶようなシーンが無い。寡黙なジェームス・コバーンと、まだ30才でいぶし銀の演技を見せるスティーブ・マックイーンに脱帽。今、日本の30才の俳優で、こんなのいるか?


  • 2013

    11月

    17

  • AMD produces vol.22 「若狭姫物語」(池袋シアターグリーンBOX)を観て。

     カーテンコールに演出家が出てくるのは、やはり如何なものかと思う。今迄何回か遭遇してるけど、どの場合も見苦しい。出てきたい気持ちはわかるのだが(今回は呼び出されてたけど)舞台は役者だけの世界であって欲しい。たとえ、千秋楽でもだ。近頃流行りのアフタートークもしかり。「後の祭り」だ。ゴチャゴチャ感想を言い合うって、なんだあれ。品が無い。ラストシーンは本当に大事なんだなあ。               ...

    クリス・ナオン監督 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」(VHS)を観て。

     クレイジーなチェッキー・カリョ。ハマリ役なんだけど、何だかもひとつ物足りない。役柄の背景が見えないからか。同じくブリジット・フォンダも。ただ、日本人のような背が低いジェット・リーが、デカイ黒人や金髪野郎達を、バッタバッタと一人で乗り込んでやっつけるラストシーンは、健さん映画のようで胸がすく。

    ルイ・マル監督 「地下鉄のザジ」(VHS)を観て。

     ザジ役の女の子は2、3本の映画に出演しただけで、キッパリ女優を辞めたという話だ。夢はあきらめも肝心。ニュー・シネマ・パラダイスのオッチャンが好演。イイカゲンなカンジがフランスっぽくって良い。


  • 2013

    11月

    04

  • シドニー・ルメット監督 「狼たちの午後」(VHS)を観て。

    これも確か25年ぐらい前に観たなあ。「ゴッドファーザー」後のアル・パチーノとジョン・カザールだと分かって観ると、なかなか深い。この数年後に、カザールは死んじゃうし。行員役のオバハン達も芸達者。 あっ、「ほとんどアドリブで…」ってウィキに書いてあったけど。ホーッ。スゴイねえ。設定だけ与えて、アドリブでやらせたんだろうか。いや、やはりスゴイ。

    寺山修司監督 「田園に死す」(VHS)を観て。

    27、8年前か。吉祥寺のオールナイトで「寺山修司特集」を観たのは。なんだかわからないけど、とりあえず観ておこうと頑張ったけど、そのときは、やはりわからなかった。今、少しは、わかる。母と隣りのオバサン(八千草薫)に感じるエロチシズム。タブーを犯したい欲望と家出。それに反する「田園」への回帰の想い。白塗りによっての自我の喪失。とっくに亡くなったオフクロを思い出した。あっ、母と息子。家出。郷愁。これって...


  • 2013

    10月

    09

  • ハワード・ホークス監督 「暗黒街の顔役」(VHS)を観て。

     「スカーフェイス」に原作があるとは聞いていたが、観たのは初めて。1932年の制作だから、あのアル・パチーノの銃撃戦やコカインのブッ飛びシーンのようなのが観られないのは残念。しかしラスト・シーンは、パチーノと同じくらいの切なさを感じた。調べたら、このトニー役は、マーロン・ブランドが尊敬していた俳優だそうだ。俺の映画知識が浅はかでした。

    ジャウム・コレット・セラ監督 「アンノウン」(NTV)を観て。

     おもしろい脚本だなあ。どんでん返しが、こういうカタチで来るとは想像だにしなかった。出来なかった。トンでもない出来事に巻き込まれるのは、トム・ハンクスのオハコだと思っていたが、リーアム・ニルソンも良いな。ちょいとまじめ過ぎるけど。タクシードライバー役の、ダイアン・クルーガー好演。



大倉順憲

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