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大倉順憲さんの日記

  • 2011

    10月

    04

  • 柳亭市馬・立川志らく・森口博子「昭和ロマンと江戸の風」(博品館劇場)を観て。

    ~昭和ロマンと落語の会~市馬さんと志らくさん、ゲストの森口ちゃんによる昭和歌謡の数々。そして落語が2席。しょっぱなタキシード姿の市馬さんが「アルプスの牧場」を唄う。立姿が良い。歌もうまい。しかもフルバンドだ。次に志らくさんも唄う。本人も言ってたけど、市馬さんよりはうまくない。しかし、歌への愛が伝わる。どうしようもないほど惚れぬいているというカンジが良く伝わる。「歌」に対してだ。次々に出てくる昭和歌...


  • 2011

    10月

    02

  • オッセルズ公演「継ぎはぎChopperギャングスター」(シアター711)を観て。

    モンティ・パイソンの舞台版が来年あるというのだが、主演がユースケ・サンタマリア。ん~大丈夫か。気になる。エリック・アイドルが、この公演にどこまで関わっているのだろうか。それにしても1万500円の入場料は、なんとかならないものだろうか。庶民が気軽に出せる金額じゃあない。 「モンティ・パイソン」「シテイ・ボーイズ・ショー」「ラジカル・ガジべりビンバ・システム」。そして「大人計画」という、日本において...


  • 2011

    9月

    30

  • 河瀬直美監督「朱花の月」(ユーロスペース)を観て。

    小水とうた様  初主演おめでとうございます。  冒頭の懐かしい大和三山の風景に「畝傍山、香具山、耳成山・・・」というナレーションが重なったとき、今から25年ぐらい前のことを思い出した。とうたの親父、小水ガイラさんと初めて会ったときのことだ。夕暮れ時、小水家に行くと(何故行ったか忘れたけど)ガイラさんは、せっせと手料理を作り出し、納豆と山芋とオクラを混ぜながら「これでビンビンだぜ。ウシシシ・・・...


  • 2011

    9月

    24

  • 中島久枝監督「ドーバーばばぁ 織姫たちの挑戦」(アップリンク)を観て。

    54才から67才までの女性6人が、ドーバー海峡横断リレーにチャレンジしたドキュメンタリー映画。女性は怖い。結束すると、尚怖ろしい。白は白、黒も白。赤も白にしてしまう傲慢とも云える決断力と判断力、行動力があると思う。男なんか比じゃない。映画は「何が彼女たちを、そうさせたのか?」そこんとこがイマイチ描かれておらず、もひとつ云わせてもらえば、1500円を払った映画観賞の醍醐味が感じられなかった。TVの特...


  • 2011

    9月

    17

  • 柴田大輔&世界のナベアツ監督「さらば愛しの大統領」(DVD)を観て

    ナベアツが大阪府知事になり、大阪国独立宣言を出して大統領に就任すると、彼の暗殺計画が立ち上げる。敏腕刑事のケンドーコバヤシと宮川大輔が彼を守ろうとするのだが… やはり宮川大輔が良い。やはりケンドーコバヤシが、予想通りの芸人芝居になっている。 宮川大輔が、幼馴染である大統領を守るために疾走するシーンが良い。普通だと、カメラワークなんかを考えながら、手を抜いて走りそうなのだが、宮川大輔は全力疾走し...

    TEAM O.H.S公演「キダリダ」(シアター107)を観て。

    大阪の下町(たぶん西成区あたりか?)で育った3人の男。ひとりが13年ぶりに突然帰ってくるのだが…在日。強制送還。密入国。警官殺し。そこに絡む、男たちの友情。親子愛などなど。テンコ盛りのようで、シンプルな内容が楽しめた。在日問題は根が深い。僕の地元奈良のも朝鮮部落があった。マッコリ、キムチ、焼肉、壊れたバイク、トタン屋根、野良犬。今でもそこに住んでいたI君とはたまに会い、バカ話で盛り上がる。もちろん...


  • 2011

    9月

    15

  • 中井庸友監督「カフーを待ちわびて」(DVD)を観て。

    郵便配達員役の宮川大輔が、バツグンに良い。「岸和田少年愚連隊」の時の、ちょっと不良高校生役も良かったけど。この、ちょこっとだけ出てきてペーソスのある役が良い。芸人としてメディアに出る時の、伊達メガネをしてなかったので、最初はロケ現地沖縄のホンモノの住人か、沖縄の俳優さんかと思った。芸人さんが芝居をやって失敗する人(山口智充!残念だった)も多いけど、この捨て身の演技は大成功だ。中井監督の手腕か?中井...

    前田哲監督「極道めし」(試写)を観て。

    刑務所の中で、一番美味しかった食事のコトを語り合う男たちの話。この監督が撮った「棒たおし!」は、僕の友人が城戸賞を受賞したホンだ。あと「ドルフィン・ブルー」も同じ友人が脚本に参加している。この中では「棒たおし」が一番面白かったぞ。おーい、M君元気か。でも、観終わった後に腹が減る映画でしたね。個人的にはデブの囚人が語る「カルボナーラが入っているオムライスのカレーがけ」ってのが食べてみたい。そんなのっ...


  • 2011

    9月

    10

  • ニコラス・ローグ監督「赤い影」(DVD)を観て。

    怪優ドナルド・サザーランド主演。73年の作品。原題が「DON'T LOOK NOW」直訳だと「今を見るな」か。これ、確か17年前にビデオで観たことがある。(別れたカミさんが好きだったのです)改めて今回観て、また同じ感想を抱いた。ラストシーンが今ひとつ。あの赤いレインコートを着た老女(連続殺人鬼)が何故、ドナルドを殺すのか。前回観ても意味不明だった。何だか後味悪いなあ。確かに、水の都ベニスの風景はよ...


  • 2011

    9月

    08

  • 立川志らく演劇らくご「ヴェニスの商人~火焔太鼓の真実」(シアターグリーン)を観て。

    立川キウイ著「万年前座」の一節。「志ん朝が上物の葉巻とすれば、談志は大麻。間違いなく中毒になる」中毒患者の中毒になった人、立川志らく。彼が座長の劇団芝居。彼は、ゆるやかに発狂を目指しているらしい。いわゆる「芝居」ではなく、演劇という形式を借りた落語なのだが、セリフが中心になっているので、聞き逃すとストーリーで迷子になってしまう。志らくさんの落語「火焔太鼓」が35分。その後、芝居が2時間強。もうちょ...


  • 2011

    9月

    06

  • 宮崎吾朗監督「コクリコ坂から」(TOHO六本木)を観て。

    これ実写でやった方が、説得力があるんではなかろうか。アニメにはアニメしか出来ない題材を描いた方が良いのでは。例えば、豚が空を飛ぶとか、小人が出てくる(「借りぐらしのアリエッティ」)とか。唯一、カルチェラタン(取り壊しが懸念されている高校の文化部の部室)の大掃除シーンで、深川のハシゴ乗りのように、長いハシゴの上に乗って照明器具を磨くところは、アニメにしか出来なかったろうけど。

    チャン・イーモウ監督「女と銃と荒野の麺屋」(試写)を観て。

    コーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」のリメイク。 麺屋の旦那役は、蜷川幸雄に。その女房役は、藤原紀香に。その愛人役は、ワハハ本舗の梅垣氏に。警官役は、有薗芳紀さんに。皆、ちょい似だ。そう思って観ていると、このちょい似キャストで日本版を作ったら面白いと感じたのだが…。タイトルも、ピーター・グリーナウェイ監督の「コックと泥棒その妻と愛人」にちょい似だし。やはり人は目の前の金に弱く、女は強い...


  • 2011

    9月

    05

  • パトリス・ルコント監督「ぼくの大切なともだち」(DVD)を観て。

     ダニエル・オートゥイユの一見セレブバカさ加減がいい。それにもまして、ダニー・ブーンの情けないけど、人の良い奴がいい。こういう奴、いるいる。っつーカンジが。人間関係の機微からにじみ出る人情喜劇を描く、ルコントの真骨頂だろう。   「友達」の定義を考えてみたことがあるが、この作品にも出てくるように、「その人の為にすべてを投げ出されるか」ということに落ち着くのかなあ。そういう何か「見てわかる現象」...


  • 2011

    7月

    09

  • ジュリアン・シュナーベル監督「ミラル」(試写)クロスレビュー:クサイものにはフタをしろ!

    イスラエルとパレスチナで、何が起こったのか、本質的なところは僕にはわからないし、理解出来ない。でも人間である以上、諍いあうのは良い話じゃあない。日本の歴史で言えば、江戸末期といったところか。そんな時代に生きた女たちの「ほぼ」実話なので、画面に否応のない説得力がある。監督が画家だからだろうか。でも、少し不可解だった点をあげよう。物語の核となる女性へ疑問点だ。 [ヒンドゥ様]何故、あなたはそんなに慈...



大倉順憲

ゲストブロガー

大倉順憲


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