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佐野 亨さんの日記

  • 2008

    10月

    26

  • 唐組第42回公演『ジャガーの眼2008』

    雑司ヶ谷鬼子母神にて。 http://yakou.cocolog-nifty.com/hitorigoto/2008/10/post-0b73.html これまで藤井由紀と稲荷卓央に次ぐ二番手の印象が強かった赤松由美と久保井研が奇跡のような輝きを見せている。 今夜楽日。万障繰り合わせて足を運んでほしい。


  • 2008

    10月

    15

  • 文樹、アクションあるのみ!

    上映1時間前に横浜開港記念会館に到着。 時雨のなか、右翼の旋回車が「渡辺、出てこーい!」とがなり立てる。 「あんたも映画監督なら、もっと心温まる映画をつくりなさいよ。ポニョを見習え、ポニョを」というのには笑ったが。 会場に入ると、軍服の男が警備の人間にいちゃもんをつけていた。 隅っこのほうで待っていると、知り合いに出くわし挨拶。 やがて、渡辺監督が現れ、がなる右翼さんを横目に搬入開始...


  • 2008

    10月

    10

  • 蒸発父さん

    岸川真さんの新刊『蒸発父さん 詐欺師のオヤジをさがしています』が面白い。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862381111/tsreclin-22 前著『佃島・月島游記』とおなじく、ノンフィクションでありながら私小説、私小説でありながらエッセイ、という中間的な味わいの作品(小島信夫や藤枝静男、長谷川四郎の系譜に属する)。 「カタチ」を...


  • 2008

    9月

    29

  • 映画監督ポール・ニューマン

    ポール・ニューマンの死に際して、各誌紙やワイドショーでその功績が讃えられているが、監督としても非凡な才能をもっていたことはあまり語られていない。 夫人のジョアン・ウッドワードを主演に起用した監督デビュー作『レーチェル レーチェル』(68)は、田舎町で鬱屈とした日常をおくる独身女性教師の心情をデリケートに描いた佳作で、その年のニューヨーク批評家賞監督賞を受賞している(アカデミー作品賞にもノミネ...


  • 2008

    8月

    23

  • 芝山幹郎さんの新刊

    アメリカ映画風雲録 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022504307/tsreclin-22 芝山幹郎さんの久しぶりの新刊。 近所の本屋で見つけ即、購入した。 僕がいまもっとも新刊を待っている映画批評家は、芝山さんと森卓也さんと武田秀夫さんだ。 この御三方の書いた映画本は、たとえ限られた範囲のことしか語っていなくとも、すべてを網羅...


  • 2008

    8月

    04

  • 三村晴彦監督、逝去

    デビュー作『天城越え』は、松竹の一連の清張モノのなかでは『砂の器』より遥かに上等だった。 日本映画学校の学生だった時分に、制作実習でお世話になったけれど、茅ヶ崎のご自宅から専用のディレクターズチェアを持ち込み、学生たちを穏やかに見守っておられた姿が心に残っている。 『ゴダールの映画史』について、熱心に言葉を交わしたことも。 真のシネフィルであり、職人であった。


  • 2008

    7月

    28

  • 黄金町で前田陽一を観る

    黄金町映画祭を覗きに行く。 http://www.koganecho.com/ 前田陽一監督の『喜劇 家族同盟』『虹をわたって』の2本立て。 『喜劇 家族同盟』は、空襲で家族を亡くした男が山手の邸宅で擬似家族をつくって暮らし始める、という人情喜劇だが、前田陽一の演出はときに狂気に触れる瞬間があって、笑いながらも戦慄させられる。 『虹をわたって』は、以前から評判を聞いていたが、噂...


  • 2008

    6月

    25

  • 映画は生きものの仕事である

    土本典昭監督が亡くなった。 去年、INTROで『映画は生きものの記録である』(藤原敏史監督)のレビューを書いたが、このところ再評価(という言い方は失礼だろう。土本監督は、自宅にノンリニア編集のシステムを整え、旺盛に映像製作を続けていたのだから)の気運が高まっていただけに、残念でならない。 お会いしたことはなかったけれど、キャメラという“武器”を携えて被写体と向き合うことの意味を、ひたす...


  • 2008

    6月

    11

  • 水野晴郎氏が亡くなった

    TVの映画解説者としては、事実上「最後の人」だったかもしれない。 かつては、FOXやユナイトの名物宣伝マンでもあったわけだが。 膨大なビデオコレクションと警察グッズは、やはりぼんちゃんが引き継ぐのだろうか。



佐野 亨

ゲストブロガー

佐野 亨