2008-06-09

本当に怖いのは・・・・ このエントリーを含むはてなブックマーク 

「エクソシスト」の監督作品というので、実は怖い怪物のような虫が出てくるのでは、と予想していました。気持ち悪い虫がうじゃうじゃでてきたらいやだなぁ、などと思っていたのですが、そうした予想は見事に裏切られました。(一瞬、その類の映像はありましたが)
この作品を見たい理由の第一はアシュレイ・ジャッドが主演するからだったので、決して虫(バグ)を見たいからではありません。彼女が出演するならただのホラーではないだろう、と思ったからです。その意味では予想通りでした。
アシュレイが演じるのは、元夫のDVの被害を受け、元夫が刑務所から出てくるのを恐れながら一人でモーテル暮らしをしているアグネス。何年か前に子供が行方不明になった、という過去もわかり、殆どアル中のような暮らしぶり。だからこそ、素性の知らない男ピーターが来て、やさしくされただけで受け入れてしまう、というのもわかる気がしました。
だからこそ、ピーターを受け入れたために他の人や事実を排除してしまい、二人だけの妄想の世界に入り込んでしまう危うさも痛々しく、アグネスという女性も理解できました。
見ていて、悲惨なラストも予想はできましたが、一方ではそうなって欲しくない、という想いもあり、怖いだけでなく、見終わった後にずしりと心に残る映画でした。
本当に怖いのは虫でも怪物でもなかったのです・・・・

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ミッチ

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