2015-11-11

個展/滞在制作(公開制作) AUTOCENTER ベルリン このエントリーを含むはてなブックマーク 

 今、個展と公開制作を兼ねたイベントのためにベルリンに来ています。

 先週の11月6日の金曜日にオープニングがあり、同施設の隣部屋で同時に開かれるのがAndy Hope 1930の個展ということもあってたくさんの方が来ていました。

 僕の方は11月28日まで継続します。詳細は下記リンクをご覧ください。
http://www.autocenter-art.de

 会場のAUTOCENTERは、たくさんのコマーシャルギャラリーがあるベルリンにあって(とはいえ作品の販売などの経済事情はベルリンの外に支えられているよう)、非営利で運営される現代美術のためのスペースで、14年以上も続いている場所らしく、けっこうたくさんの人が知っているようでした。運営は自身もアーティストであるJoepとMaikがやっているそう。

 今回は、ここ数年間積み上げてきたコンセプチュアルな手法を用いない、つまり自身の知性というかロジックを否定する試みとして制作しているシリーズを展示・制作しています。

 コンセプチュアルという点との関連で一つお知らせです。
 現在までの作品の中で最もコンセプチュアルな作品『Grammatical Luxation』というシリーズを作品集にまとめました。580ページ、渾身の1冊です。限定80部です。
http://yoshihirokikuchi.org/yoshihiro-kikuchi-editions.html

追記:
 先日、ずっと連絡を取り合っていたレバノン出身のミュージシャンの友人、Osman Arabiと始めてベルリンで会うことができて、彼のガールフレンドと3人で一緒に話したんだけど、彼が子供の頃レバノンにはTVチャンネルがシリア経由の一つしかなかったらしく、そこでは日本の番組がたくさん放送されてたとのこと。おたく/オタク以前の「自意識過剰でない」日本の素朴なサブカルは思ってる以上に神出鬼没で狡猾だったのかもしれないなと感じた。教えてくれたアニメなんかはほとんど僕の知らないものだったし。
 それ以上に僕がめちゃくちゃ感動した事実は、レバノンでもドイツでも「風雲たけし城」が放送されてたってこと!毎週2時間の超爆笑で学校の話題の中心だったって!
やっぱり80年代後半〜90年代半ばまでの、日本のテレビのネジの吹っ飛んだ感じこそクールジャパンでしょ!アニメとかマンガとかボカロとか生っちょろい!いざとなったときのネジの緩さというかブレーキごと吹き飛ぶんじゃうようなエクストリーム感こそ日本人の特質だと思うなあ。切腹!

Osman Arabi:
http://www.discogs.com/ja/artist/1198992-Osman-Arabi

キーワード:

現代美術 / 現代アート / ベルリン


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菊地良博

ゲストブロガー

菊地良博

“宮城県在住 美術家/実験音楽家 ”


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