2008-08-22

鏡の中に このエントリーを含むはてなブックマーク 

私が一番面白いと思ったのは『鏡の中に』です。
現在の溢れかえる、アニメーションの上映やテレビでのアニメ放映、マンガ文化、
様々な形態の、趣向を凝らした、あきさせないアニメを見ていて、実際日本人は
アニメに対しては厳しい眼を持っていると思います。
そこで、このヨーロッパのアニメを見ると、ちょっと拍子抜けしてしまう感は否めないかもしれません。
ただ、映画館で並んで見るようなアニメ映画、テレビでの広告垂れ流しのグラフィックとは違った、(異空間で鑑賞する環境も相まったのかもしれないが)、この『鏡の中に』はじっくりとシンプルなアニメの基本があったような気がする。
何のことはない、単色の単調な動きと、シンプルな物語ではあるけれど、そのような表現は私に、ドラマ、ドキュメンタリーとは違ったアニメでしか伝えることができない、要素=絵、で表現するインパクトを与えてくれました。
絵、写真などは、完成されたもので人々に伝えるけれど、それが延長して動く絵も同様に技術云々より、伝えるべき物が製作者の表現だったのではないかと思います。
そういう意味で、『鏡の中に』は、アニメの原型が見れた心に残る映画だったと思います。

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nakatahide

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