2008-08-26

「ホステル」+「マーダー・ライドショウ」=「フロンティア」? このエントリーを含むはてなブックマーク 

 フランスの最近のホラー映画では「ハイテンション」が思い浮かぶが、この映画はそのヨーロッパコープが見出した新たな監督のデビュー作とのこと。
すでに2作目の「ビットマン」が公開されており、その面白さにひかれ、今回の試写会に応募した。

 映画は主人公たちが強盗に失敗して逃げるところから始まるが、現在のフランスという国の状況を絡めていて、移民問題や極右勢力の台頭なども盛り込んでいる。この辺がハリウッドのホラーと違うところかもしれない。
殺戮に至る、似たような状況には「ホステル」があったが、あの殺人は、ある程度目的がはっきりしていたが、この映画では殺人の目的はナチスにかぶれた狂人によるものであり、その意味では一層の恐怖感がある。
どちらかといえば「マーダー・ライドショウ」のような雰囲気で、それ以上に殺伐としている。殺し方も残虐な方法で、目を背けてしまうシーンもあった。
またハードコア・サバイバルムービーと表現されているように、まさしく、「バイオハザード」のアリス、あるいは「エイリアン」のシガニー・ウィーバー扮するリプリーのようにただ一人生き残ったヤスミンが地獄のようなところからなんとか逃げようと奮闘する。彼女は妊娠中であり、彼女の味方となるエヴァも子供がいる。やはり母は強し、ということだろうか。
エヴァの子供達やエヴァが最後にどうなったのかが、気にかかったが、含みを持たせて続編にするのだろうか、とも思ってしまった。

この手の映画が苦手な人にはお勧めできないが、そうでないなら他のホラー映画と比較しながらみるのも面白いかと思う。

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ミッチ

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