2021-12-05

宮岡太郎監督「成れの果て」(新宿シネマカリテ)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 日曜日の昼下がり。新宿で買い物のついでに、ふと観に寄った。劇団で掛けた芝居を映画化したというコピーに興味がわいたからだ。出演者全員、誰も知らないけど、皆テンション高く魅力的だ。でも、緊張感の連続は、今の俺の年齢にはちょいとつらい。もうちょっと遊びのあるシーンが観たかった。よく作ったとは思うけど(ロー・バジョッドなのは察するが)。劇的な演出、たっぷり過ぎる感情の起伏シーン、閉ざされた空間だけのカット。う~ん。実際の演劇では良かったンだろうけど、そこから何か解放されたシーンが欲しかったな。

 「ガキ帝国」「狂い咲きサンダーロード」「竜二」…80年代初頭に発表されたインディペンデント映画の傑作は、もう幻なのか。「カメラを止めるな!」だって、もういちど観ようとは思わねえしさ。

 案外客席は埋まっていたのだが、平日の昼間から日高屋でビールと餃子をやってるか、図書館で新聞を熱心に読んでるようなオッサン達が多かったのが不思議だった。あ、俺もか。

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大倉順憲

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