コンサートも終わったし、もうラチュ聴こっ!も終わりなんですが、その後のウィレムくんのことを少しご報告。
インタビューをした時に、ブログのURL教えてねと言われたので、タイトルだけフランス語もつけて、一応こんなこと書いてると簡単な説明つきで、ウィレムにメールを送ったら、これでインターネットの楽しみが増えた!なんてオアイソの返事が来ました、いいやつだ…。
そして、フランスに戻ってからは、7月15日にフェスティヴァル・メシアンで、レ・タン・モデルヌでグリゼーのヴォルテックス・タンポランを演奏し、ロック・ダンテロンでもうひとつフェスティヴァルがあって、そのあとスイスのダヴォス・フェスティヴァルでなんと5つもコンサート、ヘビーなプログラムだあ…といっていました。
お、そーだ。ウィレムのサイトをここでは紹介してなかったことに、今気がついた。失礼いたしました。ここです↓。
http://www.wilhemlatchoumia.com/
ここを見ると、ほんとだ、7月にコンサート3つ、上に書いた以外に、ピアノ+トイピアノ+エレクトロニックのリサイタルもあって、8月はダヴォス・フェスティヴァルで、室内楽コンサート2つ+ヴァイオリンとのデュオ+ピアノリサイタル2つ。そして9月にアルザスでピアノリサイタル。以下、ざざっとそのまま転載します。
2008/7/15
Festival Messiaen - la Meije
Grisey: Vortex Temporum
2008/7/18
la Charité-sur-Loire
Récital piano, toy piano & électronique:
Cowell, Cage, Jodlowski, Harvey, Räisänen, Montague
2008/7/26
Festival La Roque d'Anthéron
Récital Piano Toy piano & electronic
Harvey - Cowell - Cage - Jodlowski - Montague
Festival Davos
2008/8/02- Künzli Holzbau
Concert Musique de Chambre: O. Messiaen: quatuor pour la fin du temps
avec Alexander Scherbakov, Leonard Elschenbroich & Shirley Brill
2008/8/03- Hotel Scha
Récital piano violon avec A. Scherbakov Prokofiev - Gershwin
2008/8/4- Kirchner Museum
Concert ROTER MOND
Cowell: Three Irish Legends / Berg: Sieben frühe Lieder Eckhardt
Gramatté: Capriccio / Crumb: Rumination about roundmidnight
with Vanessa Le Charlès, Alexander Scherbakov
2008/8/5- Kongresszentrum
Concert de musique de chambre
Montsalvatge: Canciones negros / Villa Lobos: Bachianas Brasileiras
De Falla: Amor Brujo, Ritual fire-dance
Emmanuel Rossfelder, Leonard Elschenbroich Vanessa Le Charlès
2008/8/6- Spielzeugmuseum
Recital Toy Stories works for toy pianos
Klucevsek - Twinning - Naegelen -Räisänen - Montague - Cage - Gryc ...
2008/9/20
Les Dominicains de Haute-Alsace - La Nef
Recital Piano & electronic
Jodlowski: Série Blanche - Série Noire L. Nono: ... Sofferte onde serene...
そして、これから先のコンサートを見ると、おお!なんとまた韓国、今度はテジョン(大田)で、10月11日に、テジョンのオケとメシアンのトゥランガリアをやるようです(写真はこのコンサートのチラシ)。神奈川公演を聴き逃した方、もう一度聴きたい方、チャンスです。
http://www.dpo.or.kr/index.asp
そのあと、10月15日にはパリでリサイタル、11月13日にトゥールーズのNOVELUフェスティヴァル、11月25日にイギリスのハッダースフィールド現代音楽フェスティヴァルでリサイタル、12月12日にリヨンでリサイタル。売れっ子だねえ。ああそういえば、そろそろ、ヴィラ=ロボスのCDもリリースされるのではないかと思われます。
2008/10/11
Daejeon - Corée
O. Messiaen: Turangalila Symphonie with Daejeon Philharmonic Orchestra
dir. Edmon Colomer
2008/10/15
Maison de l'Architecture - Salle de la chapelle - Paris
Récital: villa Lobos, Guarnieri, Ginastera
2008/11/13
Auditorium St-Pierre des Cuisines - Toulouse
Recital " Landscapes" au FESTIVAL NOVELUM
TERRITOIRES Messiaen - Murail - Cage - Jodlowski
2008/11/25
Huddersfield Contemporary Music Festival [U.K.]
Récital de clavier Malbos/Baschet:
Créations de P. Malbos, J. Saunders, P.A. Tremblay & N. Williams
2008/12/12
Salle Molière - Lyon
Récital " Piano à Lyon"
Liszt - Crumb - Villa Lobos - Guarnieri - Ginastera
さて。さぼっていたブログの更新を思い立ったのは、しばらく前、ネット渉猟中に、ウィレムのCDを紹介したHODGE’S PARROTというブログをみつけたのです。
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20080713/p1
このHODGEさん、とてもしっかり聴いて書いて下さっている。ウィレムの強いタッチとリズム感、そしてコントロール力を、CDだけで難なく聴き届けておられます。作曲家、楽曲についての造詣も深くていらっしゃる。こりゃー何かお礼を申し上げなければ(なぜか「ウチの子がいつもお世話になって…」モード)と思っていると、ジョドロウスキのセリ・ブランシュ/ノワールの訳語のことでお困りのようだったので、コメントを書かせていただきました。
すると、すぐにコメントのお返事をいただいたばかりか、なんと《「ラチュウミア聴こっ!」を読もっ!》なんて嬉しいタイトルで、新しくブログの記事を書いて下さっているではないか!
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20080920/p1
おほめいただいて嬉しくもあり、気恥ずかしくもあり。
そして、カルチエミュジコ・プロデュースの本、パスカル・デュサパン著『作曲のパラドックス』の紹介までして頂いて…HODGEさん、ありがとうございます!
この本のことは、ここでも感想を書くつもりで、ついつい書きそびれていたのでした。なるべく早く書いて、紹介したいと思います。
カルチエの夏も終わって、すっかり秋…だけど、現代音楽を好き放題に語る楽しみに味をしめてしまったので、またぼちぼちと、続けようかな、という今日この頃でございます。