2009-02-16

ハゲと自殺 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 "K-BO-BO-プロジェクト"というのがある。雨上がりの宮迫さんとか、髪の薄い芸人が育毛剤のモニターになって、その効果をみていくというものだ。
 ヤフーのトップページを開くと、たまに広告が出ていたりする。「もう薄毛芸人とは言わせない。僕たち本気ですから」なんて、なかなか気の利いたキャッチコピーだと思う。
http://www.kbb-pj.com/

 とはいえ、なぜハゲだとマズいのか。ハゲはどうして罪なのか。ハゲを罪悪視する風潮が、この日本をますます生き辛くしていると思う。
 育毛剤というのは、人々の「ハゲたくない」「ハゲたら嫌だ」という感情の上に成り立っている。育毛剤を買ってもらうためには、人が「ハゲへのマイナスイメージ」を持っていないと成り立たない。
 だから、育毛剤メーカーはハゲへの恐怖を煽るような広告、ハゲへのダメ出しするような広告を打つ。可愛い女性タレントを起用する事で、「ハゲだとモテないよ」「女のコは、ハゲてない人が好き」とほのめかす。有名人や人気タレントを使う事で「ハゲはイケてない」と思わせようとする。人々の心に「ハゲたらマズい」という恐怖感を作り出し、それによって利益につなげようとする。
 「男の人はピンクの乳首が好き」「パッチリ二重まぶたに」とかいって客を呼び込もうとする美容業界と同じである。そこではけっして、「ありのままのあなたが素敵」とは言ってくれない。
 おっさんの体臭に加齢臭とかネーミングをつけてマイナスイメージを貼り、香水を売りつけるのも同じ構図。おっさんの体臭の何が問題なのだろうか? 競争社会でいつリストラにあうか分からない、上司からのノルマもキツいし給料が右肩上がりの保証もない、子供の教育ローンやマンションのローンも心配だ、「貯金から投資へ」って政府や金融業界のキャンペーンにならって株買ったら大損じゃないか,コツコツ年金払ってきたけど果たしてもらえるのか、この経済危機って100年に1度とかいうじゃないか・・ただでさえストレスの多い社会で、そこへ追い討ちをかけるように「ハゲはイケてない」「加齢臭はクサい」。食べる事を息抜きに、楽しみにしようにも「ウエスト85センチはメタボで罪」・・これじゃ自殺が多いのも当たり前だろう(日本では1年間に約3万人が自殺する世界屈指の自殺大国)。気が休まるのは死ぬときだけ。まさにR.I.P(安らかにお眠りください)。
 とてもあほらしい社会だなー、と思う。若者が見切りつけて大麻やるのもうなずける話だし、お母さんたちが日本語もろくに出来てない幼いわが子に英語習わせようとするのも納得できる(こんな国にしがみついても未来はない、って危機感を持っているからだろう)。

 この前のサッカー・ワールドカップの時、ドイツの女性誌(ファッション誌?)『ブンテ』が人気投票を組んだ。「最もセクシーなのは誰か」ってテーマ。1位になったのはスウェーデンのユングベリ。彼の髪型にぜひ注目してほしい。
・ユングベリ(その1)↓
http://pub.tv2.no/multimedia/TV2/archive/00174/Fredrik_Ljungberg_174117g.jpg
・ユングベリ(その2)↓
http://wwwc.aftonbladet.se/nyheter/0412/31/ljungberg.jpg
・ブンテ→http://www.bunte.de/
・ユングベリ一位を伝える日刊スポーツの記事↓
http://germany2006.nikkansports.com/paper/p-sc-tp3-20060617-0028.html

 「ハゲ=モテない」なんて業界のイメージ操作みたいなものだ、と思う。惑わされないようにしたいものだ(というか、モテようがモテまいが、自分で「これ」と思った事をしていけばいいだけの事だが。髪があろうがなかろうが)。

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菊田純一郎

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