2009-02-27

若い才能に乾杯・・・オスカーへの道 このエントリーを含むはてなブックマーク 

こんにちは、オフィスHの伊藤です。

23日、驚きと喜びのニュースが飛び込んできました。ご存じのとおり、ロボットCAGEの加藤久仁生さんの『つみきのいえ』がオスカーを受賞されました。
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/57921696.html

1年くらい前、「新作です」と送られてきたスクリーナーを観て、「これは、いいなぁ」と思ったのを思い出します。
そして、アヌシー国際アニメーション・フェスティバルを皮切りに映画祭で快進撃。
ある巨匠の近所では、「短編アニメーションって、もしかしておたくのご主人たちがやっている・・・」という声が奥さまに掛かったそうです。
フツーの人も知っているオスカー、恐るべし(爆)!

タキシード姿の加藤監督が立派なスピーチをされたのを、我がことのように感激した人も多いことでしょう。
Tシャツでもらったアヌシーのクリスタルも忘れないでくださいね・・・加藤さん。
おめでとうございます!

(1)オスカーへの道 (便乗します)
(2)東京工芸大学アニメーション学科“タクゼミ”作品上映会
(3)エンターテインメント・エキスポ香港
(4)パンドラテレビが投稿動画ダウンロード販売
(5)ポルカドットとイナキヨシコ展
(6)日本電子専門学校CONNECT展

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
(1)オスカーへの道 (便乗します)

加藤さんのオスカー受賞で「おいらも」と奮起する方々、観客の一人として、みなさんのアニメーション映画を心待ちにしています。
作家と名乗る以上は「創って、なんぼ」。どうぞ、どうぞ、ペンシルを、カーソルを動かしてくださいね。

「オスカーへの道」だから、近道を一つ。
米アカデミー賞短編アニメーション部門は、世界各国の映画祭受賞作が対象になります。
レッドカーペットを踏みたければ、選考対象映画祭で受賞する。これ、第一歩。
第81回の対象映画祭リスト:
http://www.oscars.org/awards/academyawards/rules/shortsfestivals.html

公式サイトに選考対象の資格などが分かるルールブックがあります:
http://www.oscars.org/awards/academyawards/rules/rule19.html

ちなみに、山村浩二さんや加藤さんがグランプリを獲ったアヌシー国際アニメーション・フェスティバルは、クリスタル賞(グランプリ)と審査員特別賞の2部門が対象です。
広島国際アニメーション・フェスティバルはグランプリです。
こんな具合に、映画祭は選ばねばならないんですね。

英語にemergingという言葉があります。
英和辞書には「新生の、新たに生起する、新興の」と訳されています。
日本語の「若手」は、年齢的に「若い」ことを思い浮かべます。若い人が多いのも事実ですが。
短編はemergingな人だけが創っているのではありませんが、emergingな才能が世に出るきっかけになることは多いでしょう。
大金星の加藤さんは、最初のノミネートでオスカーを得ましたが、これまでに何作も創られている。
2作、3作・・・と創り続けること、映画祭に挑戦すること。
これが大事で、たいへんなことなのでしょうね。
本人の力、そして周りのサポート、さらに社会的な仕組み、それらがハーモニーしないと、emergingな人が創り続けられないのかも知れません。

昨年の海外アートアニメーション@トリウッドに来日してくれた、スウェーデンのemerging作家、エリック・ローゼンルンドさんが参加した長編アニメーション映画『Metropia』が完成したというメールをもらいました。
フィンランドのemerging作家、クリスティアン・リンドブラードさんには第1子が誕生しました。出産前の奥さんを気遣い、しばらく制作できなかったそうですが、こどもを授かり、これからも新境地を拓くことでしょう。

トップ画像は、デンマークのAnimation Workshopから届いたカードです。アヌシーの途中に訪問する予定です。
デンマークもemerging才能の活躍が目立ちます。

みーんな、オスカーへの道を一歩一歩進んでください by お気楽な観客

■アヌシー国際アニメーション・フェスティバル
http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=2

■エリック・ローゼンルンド監督のライブショー録
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/56089799.html

■クリスティアン・リンドブラード監督
http://blog.livedoor.jp/officeh_notebook/archives/51040641.html

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(2)東京工芸大学アニメーション学科“タクゼミ”作品上映会

Emerging才能に出会えるか・・・古川タクさんのゼミ生の作品上映会「ZEMITEN」があります。

開催日:3月3日(火)、10日(火)
会場:下北沢トリウッド
入場無料。
詳しくは、http://www.t-kougei.ac.jp/arts/topics/topics506.html

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(3)エンターテインメント・エキスポ香港

香港で、3月23日から4月19日の間、
“映画、テレビ、音楽、デジタル・エンターテインメントの世界を紹介する、マルチメディアイベント”が開催されます。
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/57857670.html

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(4)パンドラテレビが投稿動画ダウンロード販売

聯合ニュースによると、韓国を代表する動画共有サイトのパンドラテレビ(http://www.pandora.tv/)が、世界で初めて投稿された動画の販売を開始したそうです。
サービス名は「マイPCダウンロード」。
日本の投稿サイトの方がレベルは高いという声もあるようですが、ビジネス的には挑戦しますねぇ、韓国。

ちなみに、韓国ではIPTVが普及しているとのこと。
躍進の鍵はコンテンツ!
権利処理したコンテンツを準備してオープンしたのが秘訣とか・・・もたつく日本と違うようですね。

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(5)ポルカドットとイナキヨシコ展

アクセサリーなどの小物や洋服をつくっている「ポルカドット」と、イラストレーターのイナキヨシコさんの作品の展示・販売です。
六本木のgallery Tokyo bambooで、3月3日~8日。

ポルカドット http://polkadotkyoto.jugem.jp/
gallery Tokyo bamboo  http://www.biscuit.co.jp/bamboo.html

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(6)日本電子専門学校CONNECT展

日本電子専門学校デジタルコンテンツフィールドの卒業制作展も、2月26日(木)~28日(土)。
コンピュータグラフィックス科、高度コンピュータグラフィックス科、CG映像科など6学科の合同発表会だそうです。
Emerging才能に出会えるかな。

会場は、日本電子専門学校7号館(北新宿)。
詳しくは、こちら:http://connect.jec.ac.jp

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HNewsのバックナンバー掲載
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp
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伊藤裕美

ゲストブロガー

伊藤裕美

“インディペンデント映画(アニメーション)を広める活動をしています。”


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