2009-06-02

2009年5月31日(日) このエントリーを含むはてなブックマーク 

 爆音映画祭に1日を費やす予定が結局、自室で諸々やっているだけで終わる。
 近所の古書店で、『ユリイカ』の17年前のイーストウッド特集号購入。500円。高円寺の、つけ麺やくしまるで夕食。
 新宿に出て、今日までHMVでDVD全品30%OFFだと言うので、『私はゾンビと歩いた!』を2700円で、フェリーニの『白い酋長』を1100円で購入。テアトル新宿で『めちゃ怖』オールナイトチケットを購入して帰宅。
 深夜、ルノワール『ピクニック』(☆☆☆☆★)をDVDで観る。
 完璧な映画など存在しない。映画に百点満点はない。未完成で歪であるところに映画の魔力があり、完璧でないがゆえに映画を観続ける。完璧な映画に行き当たることなどないという安心感があるから。その意味で本作は完璧な映画になってしまう危うさを有した傑作である。これしかないというショットと表情が何の狂いもなく連ねられていながら息苦しさも堅苦しさもない。心底心地良く永遠に観ていたい思いに駆られる。危うく完璧な映画になってしまいそうになってゆえに、何かの意志が働き未完成に終わらせたのではないか、などと妄想してしまうほど、この作品には永遠の39分が詰めこめられている。

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モルモット吉田

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モルモット吉田

“映画日記のようなもの。”