2009-08-07

子ども達の未来は、誰が作るのか? このエントリーを含むはてなブックマーク 

南フランスの小さな村が、全ての学校給食をオーガニックにしようと、立ち上がった。
オーガニック…それは、「自然のまま」ということ。実は、これが何より難しい現代社会の中で、バルジャック村はどのように決断してどのように実行していったのだろうか?そんなバルジャック村の1年を描いたドキュメンタリーである。
「農薬や化学肥料による汚染が子ども達の未来を脅かす」バルジャック村のエドゥワール・ショーレ村長は、学校給食(と高齢者の宅配給食)を全てオーガニックにする、と決断。この決断は非常に立派で、真にリーダーシップがある人物とはこういう人のことを言うのだなぁ、と心の中で感嘆した。
だって、よく考えてみて。今までの食文化や、業者との絡み、生活、そういったもの全てを根底から覆す(「未来の食卓」のタイトルロゴで「未来」が鏡文字になっているのが象徴的)決断なんです。学校の2泊3日のキャンプだけだって食材を考えるのは大変!ましてやそれを(たとえ2泊3日でも)オーガニックに変えるなんてこと、できますか?私の息子がお世話になっている○○区さん?!
でも、やらなくちゃいけないことを、断固としてやり遂げた、村長さんは凄い!
実際に、食生活が人類の健康に大きな影響を与えているのは疑いないことで、累積された農薬や化学肥料が未来を蝕んでいくことは創造に難くない。自分の娘がガンだと告知され、それが妊娠中に大量に使用した殺虫剤のせいかもしれない、と知った主婦が発した言葉…「だってひどく蚊が怖かったのよ…!」
そう、私たちが今後一番怖いと思うものは、「目の前にある快楽を失うこと」ではない。私たちが一番怖いと思うことは、「子ども達の未来がなくなってしまうこと」!
その、本当の恐怖を思い知らされて、真摯に考えることができた有意義な作品でした。
子ども達の未来は、本当に、しっかりと大人が作っていかなくてはならないのです。

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ここなつ

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