税金で海外旅行をする人について、何日か前のブログで触れた。
その人は『日本労働研究機構』という団体の元理事長で、毎月のように海外旅行。視察と称して観光、グルメにショッピング。飛行機はファーストクラス利用、ホテルは5つ星。7年間で延べ73カ国に行って、旅費の総額は3億円。時にはお気に入りの女性部長も同伴の旅行(肉体関係は不明、バイアグラを持っていったのかどうかも不明)。退職金は3000万。
いや〜、上手に生きている人がいるなぁと誰もが思うだろう。ぜひその人とお近づきになりたい、会って色んなお話(税金流用テクニック)を訊きたい、できればおすそわけも・・。
彼は今どこにいて何をしているのだろう? ジャーナリスト・若林亜紀さんの『国破れて霞ヶ関あり』(文藝春秋)によると、「労災ケアセンター」という団体の理事長をしているという。
「斉藤理事長は、公金の浪費や私物化の責任は問われず、7年の任期を満了し、退職金3000万円を得た。今は労災ケアセンターという別の天下り法人の理事長をしている」(同書、176ページより)
さすがだ、また税金に寄生する暮らしをしているわけだ。
さっそく『労災ケアセンター』のホームページに飛んだ。
http://www.rousaicare.or.jp/index.html
トップページ、日本地図の左の『業務・財務等に関する資料』の「4 役員名簿」をチェックすると、その人の名がある。
気になる給料はというと、「月に92万2000円を超えない額」とのこと。楽しい人生を送っているんだろうなぁ、と推測できる。アメリカ軍が自分を誤爆していないのを彼は幸運に思うべきだ。
役員名簿をもう一度見ると、「任期 平成19年4月1日~平成21年3月31日」と書いてあった。今は平成21年の8月だから、過ぎている。まだ理事長をやっているのだろうか? もう辞めた?
電話して確かめることにした。夕方6時近かったが、つながった。若い、腰の低そうな男性の声だった(何となく、自分たちに対して厳しい視線が注がれているという今のご時世を分かっている感じ・・深読みしすぎかもしれないが)。
彼によると、労災ケアセンターは『労災サポートセンター』に変わったのだそうだ。理事長職は会長職に置き換わり、斉藤さんから別の人になったとのこと。
『ケアセンター』のホームページを参照すると、確かにこうある。
【 合併のお知らせ 】
(財)労災ケアセンターと(財)労災年金福祉協会は厚生労働大臣の認可を受けて合併し、平成21年7月1日に(財)労災サポートセンターになりました。
『サポートセンター』のホームページを見た。会長職には別の人が就いていた。
では斉藤氏は今なにをしているのだろうか? 以前理事長をやっていた団体で税金を使って海外旅行、視察と称して観光・グルメ・ショッピング、飛行機はファーストクラス利用でホテルは五つ星、時にはお気に入りの女性部長同伴で、7年間で延べ73カ国に行って、旅費の総額3億円、退職金は3000万円・・という恥知らずでゴミヤロー、ヘタをしたら「死もまた社会貢献」と位置づけられそうな斉藤は、今どこに?
名前を検索したところ、「いばらき大使」のところに見つけた。茨城県民が納得していれば、別に言うことはない。一方で、またどこかの天下り団体にも在籍しているのかもしれない。たかりらしく。
もっと調べればなにか分かるかもしれないが、私はこれから大森でキャバクラの面接がある。「斉藤邦彦もんだい」については、また時間のある時に譲りたい。
外ではセミがわんわんと鳴いている。何を訴えて鳴いているのだろう? 「仕事を下さい!」という悲痛な声? まるで私の思いが乗り移ったかのよう。お互い、精一杯生きようじゃないか。俺もセミも斉藤も。
8月20日追記;肝心の人名が間違っていたので訂正。疲れていたのかも。