2009-09-27

淡々と描かれるカザフスタンの実情 このエントリーを含むはてなブックマーク 

UPLINKにて行われた試写会へ参加してきました

ウイグル民族も、住んでいる国のことも
良く知らずに事前学習はあまりなく鑑賞しました
事前学習があった方がもっと色んなとらえ方ができたのかもしれませんが
映画全編にわたりシンプルで、コメンタリーもなく
登場人物の少年少女の背景や生い立ち説明があまりなされないまま話は進んでいきます
淡々と進むストーリーの中に、ストリートチルドレンの実情や
穴ぐらみたいな住まいで、日銭を稼いで暮らしている彼らには
足長おじさんも魔法使いも現れることもなく
悲しい現実や結末がやはり淡々と描かれていく

説明も無く不親切ととるか観る側にその場に居るような気分になってもらって
体感してもらおうとしているのか 監督の意図が見えずに終わってしまったのですが
あえて説明なく勧めることで 観客に世界の実情を訴えたかったのだとは思います

最後のアユブ自爆テロのシーンは描かれなかったのですが
あのシーンではアユブの決断、そして心の揺れ動きが手に取るように解って
伝わってきたので観ていてすごく切なくなりました

いつまでもなくならない争い その中で巻き込まれて貧困に苦しむ一般市民達
この作品を観て改めて 被害者は女子供が主体だと思いました

もう少し詳しく描写があって、アユブのあの後のことも少し
見せてくれていたらもう少しすっきり感があったかもしれません

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まんとひひ

ゲストブロガー

まんとひひ

“日々映画に癒され、生かされてます。”