2009-10-22

戦場でワルツか・・・ このエントリーを含むはてなブックマーク 

10月15日@新宿明治安田生命ホール

見てきましたー

ちょっと興味があった映画だったので見れて良かった

季節は冬

あるバーの片隅で映画監督のアリは旧友と再会

アリは自分の記憶に抜け落ちている部分があることに気付く

なぜ覚えていないのかもわからない

その記憶をたどるべく、古い友人達を頼って記憶を紐解いていく

私もこの映画を見るまでまったく知らなかったのだが

『サブラ・シャティーラの大虐殺』

アリ・フォルマン監督の実体験をノンフィクションで

しかもユニークなアニメーションで映画化したものだ

その事件は1982年に起きた

無くしてしまった記憶

レバノン、首都のベイルート近郊、サブラとシャティーラで起こった悲劇

イスラエルから戦火を逃れて難民キャンプに移り住んでいたパレスチナ人

そのレバノンへイスラエルが侵攻した

ベイルートを制圧するも、サブラとシャティーラの難民キャンプには手を出さなかった

しかし、レバノン国軍に反旗を翻し、イスラエル兵に与するキリスト教民兵は

サブラとシャティーラ難民キャンプで3日間、残虐の限りをつくした

そして、それこそがイスラエル兵の狙いでもあった

イスラエル兵としてベイルートの制圧に参加していたアリ

その凄惨な体験が彼の記憶を封じ込めた

ひとつひとつ記憶を紐解く

夢に出てきていた光景が指し示すものは・・・

失われた記憶が意味するもの

生きるために必要なこととは・・・?

まるで影絵のようなレトロなアニメーションが独特の雰囲気を醸し出し

かつ凄惨な空気を和らげてくれる

実写のドキュメンタリーでも良いかもしれないが

より精神性だけを全面に剥きだしにする効果はあったと思う

知らずに見たら最後まで戦争の話だとは気付かないくらい

興味のある方は是非

11月28日からロードショー

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robert1973

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