2010-04-30

里山、農業、酪農の未来は このエントリーを含むはてなブックマーク 

フランスの食料自給率は170%だと聞く。
だから、今回の「モダンライフ」は一体、どのような状況下での
ドキュメンタリーなのだろうかと不可思議に思っていた。

実態は日本の里山や農業・酪農問題と同じであった。

舞台は、素人目で見ても農業、酪農に適した土地とは思えない
硬い岩肌の見える痩せた段々の土地。
祖先から受け継いだ僅かな地を家族経営でこなそうとしているのだが
村に残っているのは、本来なら年金生活をしている年代の年寄りばかり。
若者の入植希望者もいるようだが、サポートがほとんどないようだ。
経済的に厳しく、孤立した社会が存在していた。
また、農業・酪農のHow toも昔ながらのもので改善の余地もない。

てっきり、フランスという国は、農業・酪農の分野での
コミニュティもマネジメントも国のサポートも完璧なのだと思っていた。
何といったって、世界でも有数の食料供給率の高い国だから。
しかし、敢えて監督がこの地を選んだのには
世界のあらゆる地で解決されていない、根本的なこの問題を
映像とインタビューという形式で、静かに
しかし確実な警鐘として、我々人類の未来へ発信している。

受け入れるか否かは、まず観て知ってから考えてほしい。

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gondwana

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