2008-03-25

メカも自分も容量を上げる時期なのかな このエントリーを含むはてなブックマーク 

[Tuesday Wonderland] Esbjörn Svensson Trio

一杯一杯だったiTunesのHDをやっと昨日交換した。ついに1TBの世界へ...前の500GBの時もかなり厳選して、新品でもレートを下げて落としていたつもりだったんだが、コレがそろそろそうもいかなくなってきた。

 というのも最近は自分の仕事のスタンス上(客演とかプロデュースとかで、ウチの小淵沢にあるスタジオで作業ができないものを都内でやらなければならない時)、あちこちのスタジオで作業するからリファレンス音源(検聴用の音)はかなり神経を使う。つまり直前までよく聴いていたものをその状態で聴きたいから、iPodに入れた音源を使っているのだ。で、そうなると少なくとも気に入って聴いてるものは全部16Bit 44.1KHz(CDと同じ容量)に落としておきたい。そーすると、、、、ホントビックリするくらい容量足りなくなるワケで。。。

 まーそんなこんなで入れ替えてからは随分とココロも晴れて、さくさくと新しく買ったCDを入れて聴いていたり。そんななか、この「Esbjörn Svensson Trio」は買ってもう2種間は経っているのに、未だによく聴いている。

 ぶっちゃけますが、ホントここ最近なんですよ。この手のJAZZ TRIO編成モノをまた聴いているのは。もちろん、10代の頃はすごく好きで聴いていたんです。それこそスタンダードなものから80年代のちょっといなたい音源まで。それが9年前、僕らがデビューしたころに僕らの周りが全く予想外の反応を僕らに向けて、「この編成」を聴いてもいないのに、レヴューとかに「JAZZっぽい」だなんだって書いてくれちゃってですねぇ、、、そりゃ専門学校行っててそれなりに聴いたりはしましたが、逆に「その世界」も知っていたので迂闊に言われたくもないし、ってのが非常に強かったワケで。まーなんつーかショックというか。

 そのあとはもー、見事トラウマ化してww、ホントJAZZコーナーとかもう年に1回行くか行かないかになり、レビューにJAZZというキーワードが出るだけでちょっと聴かなかったりしたんですね。

 でも最近、やっとその変なトラウマから脱出して。The Cinematic OrchestraやTrio ELF、Christian Prommerの音源とか聴いて、なんかまたJAZZ的なエッセンスの入った音楽を新鮮に聴けるようになりまして。まーここいらのものは「Club Jazz」とでも言うのでしょうか?なんか言葉自体がちょっとこそばゆいけどww。

 で、この[e.s.t.]、、、スイマセン、ずーいぶんキャリアの長い人達なんですねぇ。全然知らなかった。今遡ってゆっくり聴いているんですが、トリオ編成のマナーを守りつつ、昔からかなりエレクトリックなアプローチをしていた方たちみたい。所謂クロスオーヴァー的な「いなたい感じ」もないし、どっちかっていうともっとDAW世代のエッセンスを巧みに使う感じ。こーゆー特別新しくないんだけどUp Dateされた音の感じを随所に聴かせるテクニックは、スウェーデン出身のバンド特有な気がする(Hip Hopでも[Flyphonic]なんかもそう)。

 白眉なのはやはり#9の「Goldwrap」。かなり使い古された感のあるフレーズだけど、ピアノのアルペジオから疾走するあの独特な雰囲気は、いつ聴いても胸を熱くします。ドラムのパターンも、言ってみれば「Last Train Home」をもっとエモーショナルにした感じ、といくらでも形容できるが、なによりJAZZ COMBOにありがちな突き放したインテリ感はこの演奏にはないと思う。際立つのがWood Bassのエフェクトの使い方。ピアノと一緒のフレーズを変調した音で弾くパートとか、かなりどきっとする。

 細かい事をいうと、ちょっとピアノソロのフレーズがテキスタイルに感じるところがあるので、ここは個人的にもう少し抑えてもらうか、はたまた別にプリペイドピアノやエフェクトでもっと力技的な内容を聴きたい。ちなみにこのアルバムは一番新しいけど、[Seven Days Of Falling]ってアルバムもすごく良い。#7、#8はピアノ好きにはたまらないはず。iTunesにほとんどあったので試聴してみては。

 ちなみに今日は実家に用事があったので、パソコンに取り込んでないCDをざくっと持ってきた。で、戻ってバック見たら、なんか持ってきた音源が見事にJAZZ PIANOものばっかり。こーゆーモードなのかな、今週は。

さて、ウイスキー片手にパソコンの前で悦に浸ろうかなぁ、とwww

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mito (clammbon)

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