■電気グルーヴ『J-POP』
８年ぶりのアルバム。８年？まだ今の部屋に越してくる前かー。思わず遠い目に。油断して聴いていたらすっと流してしまったので、っていうことはBGMとしても使えてしまうということではあるのだが、歌詞を味わいながら聴き直すことにする。シングル２曲はやっぱりシングルバージョンの方が歌物として明らかにキャッチー。アルバムのミックスはトータルとして考えると必然だったのかな。あと、クリップが秀逸なので、初回限定の方をお薦めする。
電気はほぼデビューの時期から聴いてるのに、一度も生で観たことがないなあ。あ、瀧勝はありますけど。あの時思い切って武道館に行っていればなあ…。
それはそれとして、ショップによってはDVD付きの初回限定の方が安いってのはやっぱりどうかしてるよ再販制。DVDを再販制の対象にしろってことではないよ勿論。
■木村カエラ『＋１』
前アルバムの『Scratch』は"全曲シングル候補でした(笑)"というコピーがついていて、まあさすがに全曲がそうだとは思わなかったけどシングルでもおかしくない曲が多かったし、今回の"全曲モテ曲！捨て曲なし！って３回言ってごらん"ってのもやっぱり大袈裟だけれど、良い出来なんだよね。木村カエラはアーティスト本人にはあんまり興味がないのだけれど、"場"としてのポテンシャルが高くて、出てくる物が良いので聴かざるを得ないというか。あんまり興味がないとは言いつつも、この"場"になるってのも才能の内だろうと思うので、木村カエラのことは素直に凄いと思う。ヴォーカリストとしてクセがないってのもプラスになっていると思われる。あと、彼女を支えるスタッフが優秀なんだろうね。
卓球もアイゴンも良い仕事するなー。でもやっぱりAxSxEですよ！いっそ彼のプロデュースで１枚作って欲しいくらい。つうか、初期BOaTみたいなバンドをまた作ってもらいたいんだが…。まあ、天才肌の人間だから何をするか分からないので、動向には注目しておきたい。「ブルーハーツが好きだった」は今でも待ってるよ。
DVDはクリップ３曲とライヴ３曲とMCと企画「木村カエラの映像実験室」収録。「視覚と聴覚の相互作用」という、同じ映像に違うBGMをつけるコーナーが面白い。これも初回を買うべきでしょうな。でもCMで使われてる「STARs」のクリップが入ってないのは残念。
初回を買っていたのに積みっ放しだった『Circle』のDVDも観る。『Scratch』のもそのうち観よう。
と、結局今日観てしまったのでした。木村カエラはライヴでの歌いっぷりも良いな。
こういう限定盤ではちょっとした差額でPVとかライヴ映像を観られるのでお得ではあるのだが、買い逃すとずっと観られないのはきついよなー。ライヴは、全てがパッケージ化されるわけではないからこういう形で触れられるのは素直に嬉しいんだけれども、PVはまとめてもらいたいよなー。
げ、超今更だけど、「Magic Music」ってLinus of Hollywoodが作曲してたのか！どんなルートで繋がったんだ？そういや最近ベスト盤出てたな。それ合わせで来日せんもんか。
■THE AUTUMNS『THE AUTUMNS』
雑誌を一冊買うのに併せてポイントで清算する為に何かないかと、若干本末転倒気味にHMV渋谷店の3Fをうろついていて目に飛び込んできた一枚。周りから浮き上がって見えるっての？ほら、本でもあるけれど、呼ばれるってやつ。オビで紹介されていたアーティストをことごとく聴いていないので全然ピンと来なくて試聴したかったけど見付からなかったんだけれど、よく見たらTHIS TIME RECORDSだったんで信頼して。
耽美で壮大。とにかく美しい。これ、でかい会場で聴いたらさぞかし気持ち良いだろうなあ…。浮遊感がありつつも地に足が着いている、というとなんか意味が分からないのだが、言い換えると見えてくる像がクリアで、言ってみるとおれがシューゲイザーに感じる苦手な部分がない。
たまにはいつもと違うところに手を伸ばすべきだなあと思った。まあ、ショップで買ってる時点でレーベルとバイヤーのフィルターを通ってんだけどね。
しかし、リスナーとして新しいものを聴いてもこれだけ楽しいんだから、バイヤー、ひいてはレーベルの人が新しい音を見付けたときの快感と言ったらどれほどのものなのだろうか。いろんなものを嫌って程聴かにゃあならんのだろうけど。
なお、オビで引き合いに出されているのが、
-ジェフ・バックリー
-ヴェルヴェット・ティーン
-コールドプレイ
-シガーロス
あとレーベルだけど4AD。
まあマイスペで試聴してもらった方が早いと思うけど。
CD-Rがおまけで付いてくるので、HMVかタワレコでの購入推奨。って、なんでレーベル直販で付いてこないのだろう…？
