2011-09-22

福島市渡利・放射能汚染調査<速報> このエントリーを含むはてなブックマーク 

各位

先般、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、FoE Japan(フレンズ・
オブ・ジ・アース・ジャパン)が、神戸大学の山内知也教授に依頼して実施した、
福島市渡利の放射能汚染調査では、渡利小学校通学路で、測定した10箇所中、4
箇所において、50cm高2.0μSv/hを超える地点がありました。
その他、個人宅の庭先で、50cmで4.8μSv/h、1mで2.7μSv/hを記録しています。
これらの地点は、特定避難勧奨地点の指定のため、国が行った詳細調査の区域か
ら外れています。
国は、当初から渡利地区などが線量が高かったのにもかかわらず、6カ月以上も
放置してきており、住民の方々は不安と怒りを示していました。雨が降るたび
にまわりの山林から汚染物質を含んだ土砂が流れてきてしまうため、除染の効果
も限定的なものにとどまっています。
私たちは、国に対して、早急に同地区を特別避難勧奨「地域」に指定し、少なく
とも子ども・妊婦の避難を促進するべきであることを求めます。
詳しくは、下記をご覧ください。

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福島市渡利・放射能汚染調査結果<速報>
http://www.foejapan.org/energy/news/110921.html
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福島市渡利では、福島市の調査により高い線量がポイントではなく面的な広がり
を持って存在することが明らかだったのにもかかわらず、説明会も開催されない
まま、何か月も放置されてきました。
私たちは政府に対して、何度も、説明会を開催すること、渡利を特定避難勧奨
「地区」に指定し、とりわけ、子どもや妊婦の避難が可能となるように、賠償を
支払うことを保障することを求めてきました。

8月下旬、渡利の一部の地域において、原子力災害現地対策本部および福島県に
よる詳細調査が実施されましたが、詳細調査が実施されたのはごく一部の地域に
すぎませんでした。このままでは、特定避難勧奨地点の指定からもれた地域の住
民が、避難にあたっての賠償を受け取れない等の弊害が生じるおそれがあります。

このため、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、FoE Japan(フレンズ・
オブ・ジ・アース・ジャパン)は、神戸大学の山内知也教授に依頼し、渡利地区
の放射能汚染調査を実施しました。

以下は結果概要からの抜粋です(結果概要は添付のとおりです)。

・ 学童保育教室前で、たくさんの子どもたちが遊び場として利用している八幡
神社の敷地において、50cm線量で2.7μSv/hを記録した。また、福島市が、除染
モデル事業を実施した渡利小学校通学路に置ける測定では、測定した10箇所中、
4箇所において、50cm高2.0μSv/hを超える地点があった。これは南相馬市の子
ども・妊婦の特定避難勧奨地点指定基準(50cmで2.0μSv/h)を超えている。こ
の周辺は、特定避難勧奨地点指定に際しての国の詳細調査の対象外である。

・ 福島市が、除染モデル事業を実施した渡利小学校通学路に置ける測定では、
通学路西側住宅前雨水枡において、1cmの線量で22.6μSv/hを記録した。雨水枡
は除染の対象にはなっていなかった。雨水枡の中は水が張られた状態であり、高
い線量は枡の中の土壌ではなく、周辺の土壌に含まれる高い濃度のセシウムによ
ると思われる。単に枡の中の泥すくいを行うだけでは十分な効果は得られず、周
辺の土壌除去を含めた根本的な対策が必要と思われる。

・ ある家屋の庭の奥では、50cmで4.8μSv/h、1mで2.7μSv/hを記録した。これ
は南相馬市の子ども・妊婦の特定避難勧奨地点指定基準(50cmで2.0μSv/h)や、
伊達市の子ども・妊婦の指定基準(1mで2.7μSv/h)を超えている。

報告書は、下記のウェブサイトからご覧いただけます。
http://www.foejapan.org/energy/news/110921.html

キーワード:

原発 / 放射能 / 福島


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