2011-10-31

チャン・イーモウ監督「サンザシの樹の下で」(試写)を観て。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 スバラシイ純愛ストーリーだった。物語の背景となる、中国文化大革命の事は、あまり詳しく知らないけど。その当時の、女子高生と青年のラブストーリーだ。最後には、青年が白血病で死んでしまうという、悲恋の物語。はっきりいって、ちょいとクサイぐらいの話。
 女子高生役のチャウ・ドンユイの表情、仕草、手足の動き・・・絶賛!こんな「歩く純愛」みたいなコをよく見つけてきたものだ。初めての映画出演で、こんな演技が出来るものなのか。監督の演出力なのか。思えば「純愛」なんて、今迄の人生であったろうかと、自己嫌悪に陥った。恥じらいのあまり、道端に落ちている棒切れで手をつなぎ、やがて手と手がふれあい・・・なんて今の世の中には存在するのか。彼女に水着(スクール水着のような考えようによってはエロいモノ)を着させ(それも川端で!)、水を掛け合っての川遊び。こんなのAVの一場面としても成り立つぞ。ああ、いやだ。そんな発想の展開になるなんて。また自己嫌悪。
 映画とは関係ないけど、試写会を主催していた「TCエンタテイメント」のスタッフは、実に気持ちの良い動きをしていた。出迎え~送り出し~特に帰りに「よろしかったらどうぞ」と「サンザシジュース」を渡す心憎い演出。いいぞ。愛想の無い、高飛車な態度の試写会が多い中、これまた純粋に良かった。おつかれさんです。また呼んでください!

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大倉順憲

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