2008-04-21

ポラロイドフィルム存続の署名活動が始まった このエントリーを含むはてなブックマーク 

ブログ「だめ日記」から
http://d.hatena.ne.jp/xxborgesxx/
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日本ポラロイド(株)が今年2月、ポラロイドフィルムの生産を夏までに終了する、と発表した。驚いたのは、普通に本体がDELFONICSなんかのお店に(今も)並んでるから、そして「カメラ日和」などの雑誌では、“おしゃれ筆頭”扱いでポラが紹介されてきたからです。

ちなみに06年11月30日の朝日新聞には、「ポラロイド変身」と題した記事が掲載されている。リードには、

01年に経営破綻したポラロイドが、投資ファンドの手でデジタル家電会社に変身中です。中国などで生産した低価格品にブランド名を冠した戦略が当たり、米国市場では台風の目になっています。米での成功をひっさげて、この年末商戦、薄型テレビで日本市場に参入します。

とある。アメリカでは「ポラロイドの知名度は抜群で」、DVDプレーヤーが大ヒットしたようだ。そのため投資ファンドは、日本に参入する際にも「あくまでブランドで勝負する」と言った。

カメラメーカーとしてのポラロイドを消費者に思い起こしてもらい、それを家電分野の知名度にも広げるブランド戦略を練ってきた。

ようですが、さて1年半経ってどうでしょう。っていうかこの時点で、ポラフィルムの製造が終わるなんて夢にも思ってなかったよ。

で、フィルムの生産存続、あるいは代替品の製造を主眼にした署名活動は、既に始まっていた!(ぜひアクセスしてみて下さい!)
■ ポラロイドフィルムForever
http://www.d1.dion.ne.jp/~kudar/Polaroid_Forever/

サイトには、

1. 日本ポラロイド株式会社にオランダ工場(モノシートタイプ製造)の早期移譲・売却をお願い。
2. 株式会社DNPフォトマーケティングに、ポラロイド社オランダ工場の買収も視野に入れた代替品供給のお願い。

とある。まずこの「オランダ工場」とあるのは、「T-600やSX-70BLENDといったモノシートタイプのフィルムを作っているのがオランダ工場なんです」(by ポラロイドフィルムForever代表・工藤さん)とのこと。米ポラロイドが閉鎖を予定している工場は米国内・メキシコ・オランダ。何ともばらばらな印象を受けるけど、37年に設立、91年にピーク(売り上げ約30億ドル!)を迎え、01年に破産法適用ということで、アウトソーシング・物流の組み換えは確かに難しかったような気もします。

次に、なぜDNPフォトマーケティングなのか。これは、大日本印刷の100%子会社であることで、資金面に安定感があるのが理由のひとつだそうです(by工藤さん)。冒頭にも書きましたが、近年のトイカメラのプチブーム(たぶん営業陣がものすごく優秀なんだと思う)を横目に撤退を決める、というのは、(1)小さな経営母体に込み込みで移譲しても、それでも採算がとれない (2)逆に今まで生き永らえてきたのが奇跡で、プチブームがちょっとだけ延命してくれていたんだよ(Sのコメント。Thanks)というのがほんとうかもしれない。

ニコン、Kodakはフィルムカメラから撤退、ケンウッド、三菱電機、ソニーは携帯から撤退、ビクターは国内TVから撤退…。時は流れる…。

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ポラロイド


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mari

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“映画や音楽のまわりで働いています。 ●勝手にトークショー主催 http://d.hatena.ne.jp/katteni-talkshow/”


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