2012-03-05

[音楽]The Ting Tings、3年振りの新譜『Sounds from Nowheresville』発売 このエントリーを含むはてなブックマーク 

ピッチフォークって海外にある洋楽スノッブサイトでは低い点数つけられて出鼻くじかれてますが、セカンドアルバムとしては充分及第点な出来ではないでしょうか。そもそもあの神掛かったファーストを3.8点に採点してるサイトなので。低い点数をこれ見よがしにつけることで、鬼の首取ったような態度ってどうかしてる。

10曲では足りずにリミックスを入れまくったデラックスエディションもあり、20曲前後とボリューム満載。冒頭の"Silence"からタイトル通りじわじわ静かなところから責めて来て、アッパーな曲達でかっさらっていきます。もともと彼らは売れない頃に味わった疎外感やコンプレックスを歌にしていて、それがなぜか一周して明るい曲調まで弾けてしまうのがとてもチャーミングでした。そんな、ファーストにあった「明るさ」が足りないせいなのか、セカンドは前半やたら激しいので後半からは失速してしまうのも認めます。ただ、そんなユルく落ちて行く後半のなか"Day To Day"の一抹の明るさは、間違いなくティンティンズに僕が見いだしてたものなので安心しつつ、明るさから優しさへという新境地へ向かっているのを感じます。なんだよお、このスケール。

3年待たせた割にはセカンドアルバム独特の過渡期の匂い満載ですが、それでも彼らが息の長いバンドとして続いて欲しいなーと、CDを買います。みんな、CDは買おうね。音楽不況、海外も大変みたいだから。


このシングル曲"HANDS"はアルバムからは外されてて、ボーナストラック扱いであれって思って。まーこの曲自体、結構フツーだったからしょうがないかなと。したら、ライブで原型留めてなくいほど化けまくってて笑った。これふたりでやってんだよなあ。


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ハセガワアユム(MU)

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ハセガワアユム(MU)

“MUというユニットで劇作・演出をやってます。ゲストブロガーとして、稚拙ながら映画や音楽、雑感のつぶやきを投稿して行く感じになります。演劇用語もちらほら出るかもしれませんが、遠慮なく訊いて下さい。演劇界外の方ともコミットしたい気持ちですので、どうぞよろしく。 ”