2012-04-14

【『こわれゆく女』クロスレビュー】:難解でした このエントリーを含むはてなブックマーク 

映画には二種類あり、誰もがただ単純に娯楽/エンターテインメントとして楽しめる作品と、それよりも芸術性が高く、観客を選ぶような作品とに分かれると思います。

本作品は間違いなく後者に入ります。私はどちらかといえばこちらの類の映画の方が好きですが、それでも今まで観た同類の映画では必ず作品から伝わってくる明確な「メッセージ」や、その作品を観ることで考えさせられる「テーマ」が何かしらありました。

しかし、本作品はそのメッセージやテーマが上手く掴み取れなかったばかりか、各登場人物の言動の背景にある心情が上手く汲み取れない場面が多くありました。このような映画に出会ったのはおそらく初めてです。ピーター・フォーク(刑事コロンボで有名)演じるニックの言動に、しばしば「ヒロインだけでなく彼も壊れているのでは」と思わずにいられない場面が少なからずありました。

「こわれゆく女」というタイトルでしたが、ヒロインは映画の最初から壊れているので、徐々に壊れていくプロセスが本作品を通して描かれているわけではありません。従って、ヒロインはなぜ壊れてしまったのか、それとも生まれつきの性格なのか、よくわかりませんでした。

このようにやや掴みどころのない作品なので鑑賞後はやや疲れが残りました。

ただ、刑事コロンボでしか観たことがなかったピーター・フォークが、妻をひたすら愛する夫として時折見せるチャーミングなスマイルと、70年代ファッションのファンとしてはヒロインの着る服が気に入りました。私も好きなアイテムであるダシキワンピースが出てくる映画を初めて見て、嬉しくなりました。

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pc01miwa

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