ニュージーランド・オーストラリアの良質な楽曲を収録し、昨夏のヒット作となったコンピレーション『Pacific Roots』。待望の第2弾発売が発表されました。
『Pacific Roots vol.1』はそのタイトル通り環太平洋地域のなかからニュージーランド・オーストラリアのアーティストの楽曲のみを収録したコンピレーション。太平洋をルーツに持つ彼らのサウンドはラヴァーズソウルやオーガニックロックの特徴を有し、まさに「南国からの風」のように爽やかで、どこか切なくスウィートなもの。
本国ではビッグフェスに出演するなど人気を誇るアーティスト／グループも、ここ日本ではCDが入手困難な場合も少なくない状況。そんな良質な楽曲たちを、横浜在住のセレクター「HOMERUN SOUND」が選曲。『春の彩音』や『HOPE』といったイベントを自ら手がけ、数々の現場にてバンドによるライブの合間をゴキゲンな時間に変えてきたセンスを存分に発揮し、『vol.1』では全15曲を厳選しセレクト。
『南の島の風が吹く、極上の音楽体験』というコンセプト通り、メロディーとハーモニーが心に染み入る1枚としてリリース後異例のヒットを記録。ドライブや海のそばではもちろん、季節が変わっても天気の良い日に似合うコンピレーションとして話題を呼びました。
『vol.1』から1年、待望の続編『Pacific Roots vol.2』が6月6日にリリースされることが発表となりました。
『vol.2』ではニュージーランド・オーストラリアに加えフィジーからも楽曲を収録。前作に続きHOMERUN SOUNDが全16曲をセレクト、ジャケットアートワークも前作に引き続き日本を代表するペインター「Dragon76」が手がけています。
ニュージーランドのレゲエ・バンドCornerstone Rootsによる「New Generation」で幕を開ける『vol.2』。同じくニュージーランドのThree Houses Down「Keep Your Culture」へと続き、若干17歳フィジー出身のシンガーソングライターAlexiaによる歩くようなテンポが心地よい「In My heart」、ニュージーランドの4DGが2011年2月に起きたクライストチャーチへの祈りを込めて作った楽曲「Walk With You」など前作以上に“うた”が心に響く楽曲が並びます。『vol.2』を締めくくるのはフィジーのシンガーソングライターDakeiによる「Play On」。
曲名だけを拾ってみても、「New Generation」から始まり「Keep Your Culture」、「Roots」、「We Are The Ones」、「Luv Iz」、「 Love You Too」、「Things We Do」、そして「Sound of Hope」、「Walk With You」、「rothers.Friends.Lovers」、最後に「Play On」。それはまるで1つのストーリーのように、柔らかくあたたかなメッセージを感じます。
極上の音楽に出会いたい人はもちろん、日本も属する環太平洋地域の音楽を知るきっかけとして、ぜひおすすめしたい1枚、それが『Pacific Roots vol.2』です。
『Pacific Roots vol.2』は6月6日全国発売。CDには歌詞対訳つき。また8月には『vol.1』『vol.2』からの厳選楽曲を収めたアナログレコードも発売予定。
（文：峰尾亮平）
