2012-07-18

誰かにとにかく相談すること、と言われても このエントリーを含むはてなブックマーク 

このいじめ自殺事件が表面化した時、
実際の加害者たちの追及の陰で、
見落としてはならない問題がいくつもあると思っていた。

まず誰もが驚嘆を禁じ得ないのは、
「かげんを知らぬ子供たち」、
もうひとつが、「見て見ぬふりする大人たち」、
そして、個人的にかなり引っかかるのが「手段とされる自殺」。

おとといの野田首相の子供たちへの呼びかけは、
その中でも「見て見ぬふりする大人たち」という事実認識に、
かなり欠けた発言だと思った。

いじめられている子に向かって、
「誰かにともかく相談すること」
と言ったところで、、
その相談した誰かがろくな対応をしてくれないんじゃどうにもならない。

「誰か」じゃだめなんだ。
きちんと相談できる体制をまず子供の身近に確立し、
きちんと対応する姿勢の持てる大人を、
もう遅いと思ったってなによりも早く養成しないと。

「あなたを守ろうという人は必ずいます」だなんて、
宗教的指導者の言葉ならわかるけど、
政治家なんだから、
教育委員会が地方自治体の管轄だろうとなんだろうと、
もう少し体制の改善につながる発言だの、体制の不備に対する謝罪だのをしてほしかった。
事実関係がまだ明確になっていない中で、
安易な発言はできないというところも当然あるのかも知れないけれど、
これじゃ、勇気づけようとした言葉がかえって空しく響くばかり。

確かに子供たち自身がいじめを正していくことはなにより大事。
でも、その手本を示すべき教師たちが最初に見て見ぬふりをしてるんだから、
子供たちにいじめを「見て見ぬふりするな」と言っても説得力がない。
子供は大人の姿を見て育つ。
言葉じゃなくて、私たち一人ひとりが態度で示さなきゃだめなんだ。

野田首相の子供たちへのメッセージ
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00227574.html

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Reiko.A/東 玲子

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