2012-08-30

『最強のふたり』クロスレビュー:笑って、泣いて、ハートウォーミングな実話 このエントリーを含むはてなブックマーク 

人生には笑いがなくっちゃ。
障害者だからってお涙頂戴はやだ。同情は欲しくない。気持ちの共感が欲しいんだ。友達が欲しいんだ。

パラグライダー事故で頚椎損傷し、ひとりでは何も出来なくなった大富豪フィリップ。最愛の妻は病死し、養女は生意気ティーンエイジャー。執事や秘書や召使はいるけれど、だれも彼の生への渇望を分かってくれない。
介護士として雇われたのは、スラム街でその日その日を生きて延びてきた、盗みで出所したばかりの移民、チンピラ青年ドリス。

原題「アンタッチャブル」は、色んな意味があるが、「触れてはいけない」障害者の生、性など下世話な話題いっぱい。
人生には、おしゃれや美食や芸術だけじゃないんだ。食事すれば排泄する。着飾れば脱ぐ。スピードや女に興奮し、やばいと逃げたくなる。好きになることに理由なんか要らない。
障害者への憐憫がなく、真逆の2人フィリップとドリスが理解しあっていくプロセスが痛快!
これが今のフランス映画のエスプリなのだ。

音楽センスがすばらしい映画大好き。
オープニングにEW&Fの"September"をガンガンBGMにドライブ、フィリップのお誕生会でドリスがダンスを披露するときの曲は"Buggie wonderland"。これナイス!
オーケストラの演奏会演目も、ショパン、バッハ、モーツァルト、ビバルディとソツない選曲。
サントラは欧州トップピアニストのイタリア人ルドヴィコ・エイナウディ。かれは、「そして、デブノーの森へ」の音楽も担当してた。2011年の来日ライブは最高に刺激的だった。

シンプルかつハートウォーミングストーリー。
ハッピーな顛末がエンドロールで語られるのも、好き。

キーワード:

最強のふたり / フランス映画


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snow2012

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snow2012

“宜しくお願いします。”


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