2012-11-29

「無職の女」 このエントリーを含むはてなブックマーク 

しばらく抱えていた仕事が片づいたんで、久々に突っ込みを入れましょう。

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次男がいやがらせを受けている中学で包丁を取り出して逮捕された女性が、
讀賣のデジタル版で「無職の女」と報道されていた。
無職? じゃあ、養育費や貯金だけで生活している人なの? と全文を読んでみたら、
ちゃんと夫もいたし、同じ時間にいっしょにその子のことで学校に相談に訪れてさえいた。
では、この場合この女性のことは「主婦」と書くべきなのでは?
私がこれまで気づいていなかっただけで、
結婚して外でいっさい仕事をしていない女性の場合は、
被害者なら「主婦」、加害者だと「無職」に自動的に分類されちゃうんでしょうか。
つい先日、家で強盗に遭った女の人のことは「主婦」と報道されていたはずだし。
となると、いったい主婦の立場とは?

前から犯罪を犯した人を報道するとなると、
「男性・女性」という言い方から、
いきなり、「男」だの「女」だのぞんざいな感じになってしまうことが気になっていながら、
もはやてんで慣れてしまったけれど、これはやはりかなり気になる。

主婦業は無給の仕事だし、
そもそも「職務」なのか「立場」なのかもはっきりしないけれど
(だいいちなぜ、「会社員」、「派遣」、「パート」、「主婦」、「無職」などといちいち書き分けたがるのか)
主婦は働いていないと言ったのも同じこと。

なにもせずにぷらぷらしてるわけじゃない。
この人だって、子供のことで頭がいっぱいだったからこそ、こんな突拍子もない行動までしでかしてしまったんだろうし。

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「本気示す」授業中の次男の中学で包丁出した母
(11月29日08時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121129-OYT1T00091.htm?from=main7

キーワード:

主婦 / 無職


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Reiko.A/東 玲子

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