そう言えば子供の時大好きだった絵本に、
お星さまの話があって、
泣き虫の女の子の星が宇宙を旅していって、
最後に、ゼリーのような青い星と、ぷわぷわした星とのどちらかを選ぶシーンがあるのだけど、
そのぷわぷわしたのに、きのうのグレーの星は似ているような。
女の子はにぎやかな声の来こえてくる青い星のほうを選んだ。
そしたらそれは地球で、その女の子はもう淋しくなくなった、という話。
つまり、この女の子はお月さまだったのです。
じゃあ、いつも地球から地球を眺めている夢のような気がしていたけど、
あれは私が月にいた時の記憶だったんだね!
ってのはともかく、
あれはなんて絵本だったんだろう、と思って、
試しに「なきむしのおほしさま」
で検索してみたけど出てこない。
なので、福音館のこどものともで検索して、
今販売している復刻版セットの中身をじっくり見ていったら、
「うちゅうの7にんきょうだい」というのが見つかった。
これだ!
読みたいけれど、この復刻版セットには手が出ない(1セット33600円)。
ほんとうは実家にあるはずなのだけど、
12歳で一家で引っ越した時に、
絵本を全部捨てろ、と姉に命じられて、
私の資質を見抜いていた母親がこれはこの子にとっては大事なものだから、
と止めてくれたものの(なんか、普通逆では?)、
それ以来、持っているはずの絵本に実家で出合ったことがない。
あれらはもうほんとに私の原点と言ってもいいものなのに。
やっぱりあの時、姉に勝手に捨てられてしまったのだろうか……。
とすると、この復刻版セットがもう一度出合える最後のチャンス。
この中でも何点かは今も新版で販売しているけれど、
この間、いつも引き合いに出す「しんせつなともだち」を、
久々に、岩波の書店で立ち読みしたものの、
テカテカのハードカバーになってて、頑丈なのはいいけれどなんとなく違うものを感じた。
けどこれは復刻版だから、当時のとおりの中綴じらしい。
こどものともシリーズは絵も文も実に質が高かった。
子供心にも私はそれに気づいていた。
今出ている絵本の中には人気があっても、
安直な道徳ものになっているものがいくらでもあるけれど
(だから、「にじいろのさかな」は好きではないんです)、
そういうものとは違って、深みや奥ゆきがあった。
復刻版……誰かクリスマスにプレゼントしてくれないものか……。
この「うちゅうの7にんきょうだい」の入っているBセットは、ついに残7点のみ
(でも、どっちかっていうと、Aセットのほうが好きなのがいっぱい入っている)。
実家に残っていればなおいいんだけど、見つからないし……。
しかし、きのうも今日も変な天気だねえ。
あ、表紙の一番右が泣き虫の女の子だったお月さま。
左から三つ目が、宝石に眼のくらむお姉さま星ね
(出版社のサイトから引っ張ってきたから画像が粗い……)。
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