2012-12-03

映画『砂漠でサーモン・フィッシング』クロスレビュー:好感もてる一作 このエントリーを含むはてなブックマーク 

「スラムドッグ$ミリオネア」の脚本家と「ギルバート・グレイプ」の監督によるドラマです。
砂漠の国イエメンの大富豪が、イエメンで鮭を釣りたいと水産学者に依頼を持ちかけるエージェント。荒唐無稽と一度は断るものの、国家プロジェクトとしてこの壮大なプロジェクトを実現させることに・・・。
富豪の単なる暇つぶし、お金が有り余って余興で思いついたようなこの発想、だれもが本気にしていません。そこに英国の国家としての思惑が加わり、ついに多くの人を巻き込むことになります。

限りなく可能性の少ない、でも途轍もないこのプロジェクトに、強い意志と信念をもって立ち向かう人々の間の信頼関係や友情、恋を描いた作品です。
ユーモアと人間性にあふれた好感のもてる一作です。
主演のユアン・マクレガーは、不器用だけど一途で信念をもった水産学者を演じてここでも好演しています。
砂漠で鮭釣り、本当にできるのでしょうか、プロジェクトの行方も気になりますが、プロジェクトに関わる人間たちの理想や夢や心の動き、人間関係を味わいました。
やわらかい色調も美しく、鮭の跳ねる姿も印象的な、目にもうれしい映画です。

キーワード:


コメント(0)


ほたる

ゲストブロガー

ほたる