2012-12-12

『はちみつ色のユン』クロスレビュー:国際養子縁組の現実(※一部ネタバレ注意) このエントリーを含むはてなブックマーク 

国際養子縁組って、欧米では一般的のようなので、以前から自分の将来の選択肢として関心はありました。が、監督自身の半生や彼の見聞きした事実?を基にした本作には予想外に衝撃的な話もあり、「養子になる本人への影響を考慮すると、あまり軽く考えてはいけないのかも」と思ってしまいました。ちょっとネタバレになりますが、主人公自身、精神の不調が身体にきて入院、周りはさらに精神病院に入院、奇妙な交通事故で死亡したりしているからです。

じゃあ、出生国でずっと施設で育ち、あまり高い学歴は望めないかもしれませんが(?)そのうち施設を出て自立して…というふうに生きるのと、本人にとってどちらがよいのか?と考えると、答えは簡単には出ませんよね。

でもこれ、本作の舞台、ベルギーのようなほとんどが白人の国と違い、南北アメリカ大陸のように多人種が混ざっている国だったらまた違うのでしょうか。

養子を迎えるという概念についても、「まるで新車を買うように、韓国人の養子を迎えるのが流行っていた」などと表現されており、これにも驚きました。国際養子縁組に関わらず、欧米では日本ほど養子を迎えるのに抵抗がないようなので、この違いは一体どこから来るのか?文化の違いか…?という疑問は前から持っていましたが。日本だと、自分や誰かが養子だということは、よほど親しい人以外には隠されるイメージがありますが、今まで会った外国の方の印象では、他国ではそうでもないケースも少なくないようです。なので、日本ほど血縁重視ではないから養子も結構溶け込めるのかな、と思っていましたが、本作を見ると、やはり養子本人は悩むようですね。

最後に、もう一つ疑問に感じたこと。戦後の日本でも米兵と日本人女性との間に生まれた私生児が捨てられるケースは多々あったようですが、エリザベス・サンダース・ホームの話が有名なだけで、孤児が欧米に大量流出したという話は、少なくとも私は聞いたことがありません。どうして韓国と日本でこういう違いが生まれたのでしょうね?興味深いです。

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pc01miwa

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