2013-06-03

『ポドリ君の家族残酷史X』クロスレビュー:最近ガツンとやられる映画に出会っていない方に。 このエントリーを含むはてなブックマーク 

前大韓民国大統領に対する、
痛烈批判・猛毒極悪コラージュ作品。

日本のピーポくんの位置に属する
韓国の"ポドリ君"の眼は暗く、かつ空虚だ。
無表情から染み出る凶悪さ。
そして下半身の欠落。

陰と影の反芻。
ポドリ君の部屋は半島の縮図であった。
箱庭団地内で行われるネズミとの闘い。

ノイズ!カオス!ノイズ!カオス!
螺旋の渦に酔わないよう、注意が必要。

スクラップ!ビルド!スクラップ!ビルド!
振り落とされないよう、肘掛けにつかまる。

エゴと欲望の反芻、
からの失った下半身を取り戻す作業。

「ソーシャル・ネットワーク」における気狂い。
「ブラックスワン」における自慰行為。
「MOTHER2」におけるギーグの誕生。
まったく影響は受けていないだろう。

冒頭の前作予告編から「?!」と意識が飛ぶ。
本作と同列の内容をユーモアに表現してゆく。

類を見ない、新しく激しい作風。
最近ガツンとやられる映画に出会っていない方に。
責任は取りませんが(笑)

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shinya sato

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