「揺り籠 花籠」「はじまりのおわり」「うたかた」「死神失格」
どの作品も、短編ならではの緊張感と臨場感が漂っている。ローバジェットを物ともせず、ハングリー精神の精鋭チームだから出来る作品群。セリフが極端に少ない「揺り籠 花籠」。「うたかた」においては、かなりセリフを削ぎ落としたのであろう。説明台詞がほぼ無いのが観ていて潔い。谷畑聡とSATOMIの二人が、静なる肉体表現という役者の力ワザで一切を表現しているかに見えた。肉体改造をした谷畑、それこそ全裸で勝負していたSATOMIだから表現出来たのだと思う。これ、長編で観たいぞ。唯一、墓場で母親の日記を朗読するシーンにだけ異議あり。SATOMIの朗読は淡々訥々で聴きたかったな。SATOMIに10点。谷畑聡に9点。(女優に甘いぞ)