2013-11-19

「生きるとは蘇ること」No.2~大空のまなざしへ向かう時、世界と人生は変わりゆく。千葉節子個展「FUKUSHIMA SKY」メッセージテキスト このエントリーを含むはてなブックマーク 

風邪を引いてしまいました。

昨日のことです。これまでの人生において経験したことのないような激しい頭痛に襲われました。そのため、ありがたくも記念すべきwebDiceの日記の第一回目をも途中で変更する形で書き終えて投稿した後、予定されていた撮影の仕事を済ませ、よく効くといわれる「E」という風邪薬を「M」というミネラルウォーターでごくん、と飲み、PCを閉じて、夕べは早目にベッドに潜り込みました。

只今開催しております個展会場であるHoney's Cafeのオーナーであられる井上さん(お世話になっております)も、ついこの間まで、およそ一月の間、引いた風邪が抜けず大変に苦労したとのエピソードを聞かせていただいたその矢先のことです。

やはり流行っているのです。

この日記をお読みいただいている皆様も、どうかくれぐれも寒暖の差にお気をつけてお過ごし下さいませ。

さて、風邪薬、「E」の効き目が確かなものであったのか、それとも、人間の持つ自然回復力のためなのか、あるいは、その両方のおかげなのか、今日は、いささか足元がふらふらん、とふらつくものの、PCを開けるまでには回復したので、昨日の日記の続きを書くことにいたしました。

前回の日記のタイトルにおかれてもご覧いただいたのですが、「生きるとは蘇ること」、とは、只今開催しております千葉節子個展、「FUKUSHIMA SKY~空はいのちをつないでいる」の会場に展示されておりますメッセージテキストのサブタイトルです。
実は、昨日、この全文をアップする予定でいたのですが、既にご承知の”風邪によるPCに向き合えないほどの頭痛”に襲われ、急遽当初の予定を変更した次第です。
そのため、昨日の日記のタイトルが孕むコンセプトをきちんとお伝えし切れない状態で日記を終えたので、おそらくは、「あれっ?」と違和感を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような印象を持たれながらもお読みいただいた皆様には、お詫びを申し上げると共に、寛大におつきあいいただいたことに心より感謝いたします、
次にしるす全文は、個展会場、Honey's Cafeにてお読みいただけるものではありますが、この場をお借りして、あらためてお伝えすることに感謝を申し上げ、その旨ご理解のうえ、あらためておつきあいいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。

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         FUKUSHIMA SKY~空はいのちをつないでいる~

              <生きることは蘇ること>

この度は、千葉節子ファインアートフォトグラフィー展、「FUKUSHIMA SKY~空はいのちをつないでいる~」にご来場いただきまして、誠にどうもありがとうございます。きらきらした錦秋の11月の透きとおる光のなか、ご遠方から足を運ばれました皆様、又、日頃より、ここ、Honey's Cafeにおいておくつろぎの皆様には、心より感謝申し上げます。

空を被写体にしたこの写真によるコンテンポラリーアートのプロジェクトを、詩人、美術家として始めさせていただくようになりましたのは、あの、2011年3月11日に東北地方を中心に襲った東日本大震災がきっかけであると申し上げられます。震度6強の巨大地震と福島第一原発事故により被災地の一つとなった福島県白河市の自宅で、厳しい現実を受け入れ、家族と共に立ち上がろうとする私を励まし、そして勇気づけてくれたものの一つが、東北特有の、雄大な、壮麗な、まるで万物の全てをそのとこしえの深いふところの温もりで抱擁しているかのように、頭上を天高くどこまでも広がりゆく、白河の華麗なる生き物のように美しい大空であったのです。

どのような時でも、見上げれば空はそこにあり、何が起ころうとも、空は、ここにあります。誰の頭上にも等しく広がり、そして悠久の時空を紡ぎ仰ぎゆきながら存在する空は、まだ見ぬ誰かを含めた私たち人類のひとりひとりをつなぎ、結ぶものであるのです。

空のまなざしへ向かう時、悲しみは優しさに、苦しみは励ましに、まるで魔法にかけられたかのように全てがポジティヴに変わりゆくように思えるのは、愛やおもいやりや友情など、希望を育む人間の善なる力が、私たちひとりひとりを無条件につつみこむ大空と同じくかぎりなく、とこしえという悠久に近いものだからなのではないでしょうか。その大いなる人間の力を湧き上らせ、蘇らせゆく生命の大宇宙である大空の様々な魅力的な姿を、美しいと思う心のままにコンテンポラリーアートとして捉え、ひとりでも多くの皆様にお届けしたいとの思いから、3.11後、福島県白河市の空を、夜明けから日没迄追い駆けるという私の人生の日々が始まったのです。

この度ご覧いただく作品の幾つかには、撮影し、制作しながら、空が私たちひとりひとりに語りかける、その見えない、けれども、確かに聴こえる生命の宇宙の声としての言葉(空との対話から得たインスピレーションの翻訳とも呼べるかもしれません)を、ヴィジュアルに溶け込ませるような思いで書き入れる試みをいたしました。

「生きるとは蘇ること」

作品をご覧いただく皆様おひとりおひとりのお心に、様々な差異を超えて存在し、そして、又、愛と希望と幸せと、そして平和な世界を創りゆくための大いなる命を力を湧き上がらせゆく、この大空からのメッセージを、11月のきらきらした透明な光のようにお届けすることが叶いましたら、心より幸いと存じます。

千葉節子Setsuko Chiba

http://setsuko-chiba.amsstudio.jp/
http://installlife.hitois.net/
http://resetsukosmos.blogspot.com/

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“詩人、美術家、ポエトリーパフォーマー、作家、クラウドアートフォトグラファーの千葉節子Setsuko Chibaによるアートプロジェクトを運営し、又、その情報をお伝えしております。 【Setsuko Chiba 千葉節子 Art and Poetry】 https://setsuko-chiba.jimdofree.com/ http://fukushima-net.com/sites/content/2304 http://www.bios-japan.jp/paris67.html/”


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