2008-06-01

“ピンチ”を生かす このエントリーを含むはてなブックマーク 

 2008年5月30日(土)僕の友人の舞台を見るために新宿タイニーアリスに行ってきました。今回の舞台は今まで僕が出会うことのなかった機材のトラブルで、二度の中断を余儀なくされるという、まさに出演者(以後関係者全員をふくむ)の方たちは“ピンチ”と正面から向き合わざるを得ない状況となりました。
 “ピンチ”とは、人の心を感動させる物語における重要な“素材”だと僕はおもっています。その“素材”は大変扱いが難しく、その素材を生かすも殺すも(むしろ自分がひん死になりかねませんが…)自分次第ということです。
 “素材”は、出演者たちの足元に転がり落ちて一度目の中断に入ります。しかし、出演者たちは見事そのトラブルを既存のストーリーに織り交ぜ観客たちの心をつかみました。そうして順調と思われた中盤にて、なんとまたも同じ機材トラブルが発生。半分しらけてしまうのではないかと思われた中でお客さんより「最後まで見たい!」との声があがり、本日の公演をあきらめかけたにも関わらず、出演者の皆さんは立ち上がり最後までその演技を見せてくれました。
 この絶体絶命の“ピンチ”の中で僕が感じていたのは、出演者たちの真剣さと舞台にかける熱い思いでした。公演までの練習や準備にかける情熱が“ピンチ”という素材を組み合わせることで見事に私たちの心に響く結果となったのです。「素材を生かした!」と僕は感動の中思いました。
 きっと出演者の皆さんからすれば不本意な感動の提供だったのかもしれません。しかし、私たちは普通の公演では得られない感動を胸に刻んだのです。“ピンチ”を生かすことが出来たのはきっと彼らの“底力”が上回っていたからでしょう。なんて偉そうですが、要するにすごく感動した一日でした。

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音区間

ゲストブロガー

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“傷を隠さず、爪を隠して生きていこう と思ってはいますが……。主張してしまう未熟者”