骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2008-12-01 12:57


大ヒットした『おいしいコーヒーの真実』『ジプシー・キャラバン』など傑作ドキュメンタリー10作品、お正月に特集上映!

世界紛争、食の偽造、ガソリン値上げ、経済破綻、年金、税金、定額支給金、そして世界恐慌的混乱。めくるめく激動の2008年。映画はすでにこの問題を予言していた!?

グローバル化した企業の悪しき実態を告発するドキュメンタリー『ザ・コーポレーション』、一杯のコーヒーから産業の仕組みを暴く『おいしいコーヒーの真実』、美しいパゴダの影で迫害に苦しむビルマ少数民族の悲痛を伝える『ビルマ、パゴダの影で』、再処理工場近郊の人々の営みを記録し、核との関わりに新しい方向を示す『六ヶ所村ラプソティー』、写真家の広河隆一が40年間見続けてきたパレスチナの姿を記録した『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』などの社会問題から、『ジプシー・キャラバン』『レス・ポールの伝説』の傑作音楽ドキュメンタリーまでをアップリンク・ファクトリーで2009年1月2日(金)~1月9日(金)の8日間、一挙特集上映する。

【上映作品紹介】

<プレミア上映> ●1月8日(木)19:00
風の馬

『風の馬』

(1998年/アメリカ/97分/ポール・ワーグナー監督)
北京五輪でのチベット騒乱、そして、ダライ・ラマがチベットからインドへ亡命し2009年で50周年を迎える。世界中から注視されているチベットには、現在報道規制により外国からのカメラが入ることは許されない。映画『風の馬』は、今から10年前、実話をもとにチベットのラサで当局に無許可で撮影された劇映画である。
ある日、精神的な師ダライ・ラマの肖像の掲示を中国政府が禁止した。中国人の恋人をもつ歌手のドルカと、希望も仕事もない兄ドルジェの家族は従うが、尼僧になったいとこのペマはその命令に抗議し、監獄に囚われ拷問を受ける。
本作品が完成しプレミア上映されたアメリカの映画祭では、中国政府が上映を阻止しようとした。しかしその後も世界各地で上映され、芸術的な賞賛と政治的な論争を呼んだ。この物語は、今もなおチベットで起こっている、紛れもない"真実"を描いた作品である。
*2009年春アップリンクにて公開予定!

おいしいコーヒーの真実

『おいしいコーヒーの真実』

(2006年/イギリス・アメリカ/78分/マーク・フランシス&ニック・フランシス監督)
1杯のコーヒーを通して途上国の抱える貧困や、世界の不平等な貿易構造を暴く!日常からあなたの知らない世界、コーヒー産業の実態を知るドキュメンタリー。

●1月2日(金)11:30 / 1月5日(月)11:30 / 1月7日(水)11:30 / 1月9日(金)11:30


ビルマ、パゴダの影で

『ビルマ、パゴダの影で』

(2004年/スイス/74分/アイリーヌ・マーティー監督)
迫害に怯え、日々生き延びることさえままならぬ少数民族、そして反政府ゲリラ兵士達から今、弾圧の真実が語られる。

●1月3日(土)16:30 / 1月6日(火)14:00


ジプシー・キャラバン

『ジプシー・キャラバン』

(2006年/アメリカ/111分/ジャスミン・デラル監督)
インドに起源を持ち、11世紀から全世界に散らばったジプシーのルーツを巡るドキュメンタリー。音楽やミュージシャンたちの生活を通して、人間が生きていくことの本質的な悲しみ、そして喜びが映し出される心揺さぶる感動作品。

●1月3日(土)11:30 / 1月5日(月)19:00


レス・ポール

『レス・ポールの伝説』

(2007年/アメリカ/90分/ジョン・ポールソン監督)
世界中のミュージシャンに愛用され、エレキ・ギターの代名詞となった「レスポール」の生みの親、そして多重録音とマルチトラック・レコーディングを発明・開発した先駆者、レス・ポールに密着。

●1月4日(日)11:30 / 1月6日(火)16:30 / 1月8日(木)11:30


カルラのリスト

『カルラのリスト』

(2006年/スイス/100分/マルセル・シュプバッハ監督)
オランダ・ハーグに国際刑事裁判所(ICC)の設立にいたるまでに作られた旧ユーゴ国際刑事法廷(ICTY)で働く、国連検察官カルラ・デル・ポンテの活動を世界で初めて国際法廷にカメラが入り密着。

●1月4日(日)19:00 / 1月8日(木)16:30


ザ・コーポレーション

『ザ・コーポレーション』

(2004年/カナダ/145分/マーク・アクバー&ジェニファー・アボット監督)
マイケル・ムーア、ノーム・チョムスキーを始めとする総勢40人の証言や発言を基に構成された本作は、グローバル化された資本主義社会を生き抜くために必見の“サバイバル・シネマ”。 全世界の映画祭で25個の賞を受賞し、世界各国で絶賛上映された。

●1月3日(土)19:00 / 1月7日(水)19:00


ナクバ

『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』

(2008年/日本/131分/広河隆一監督)
60年前にイスラエルが誕生し、パレスチナ難民が発生した。この事件をパレスチナ人はNAKBA(大惨事)と呼ぶ。フォトジャーナリスト・広河隆一が40年間にわたって記録し続けた写真と映像から生まれた長編ドキュメンタリー。

●1月2日(金)16:30 / 1月5日(月)16:30 / 1月7日(水)14:00


靖国

『靖国YASUKUNI』

(2007年/日本/123分/李纓監督)
「靖国」をテーマに監督李纓は10年にわたって取材を敢行、ドキュメンタリーとして完成させた。この作品は、今こそ「靖国神社」に冷静に向き合わなければならないことを、強く訴えかける。

●1月4日(日)14:00 / 1月6日(火)19:00 / 1月8日(木)14:00


六ヶ所村ラプソティー

『六ヶ所村ラプソティー』

(2006年/日本/119分/鎌仲ひとみ監督)
六ヶ所村のプルトニウム処理工場を取材し誰もが見ようとしていなかった事実を明らかにしていくドキュメンタリー。誰が悪いのか、工場が悪いのか、何が起こっているのか?比較検証として2005年イギリスで起こった原発事故の事実も明らかにする。

●1月2日(金)14:00 / 1月5日(月)14:00 / 1月9日(金)14:00


ヒバクシャ

『ヒバクシャ』

(2003年/日本/116分/鎌仲ひとみ監督)
世界の被爆者たちのリアルな声を集めたドキュメンタリー。使う側にも使われる側にも被害をもたらす核。普通に生活している人が知らぬ間に被爆し、苦しみながら命を落とす現実を伝えるべく、イラク、アメリカ、そして日本の被爆者たちの日常を映し出す。

●1月3日(土)14:00 / 1月4日(日)16:30 / 1月6日(火)11:30 / 1月7日(水)16:30



『UPLINK プレゼンツ ドキュメンタリー傑作選』

2009年1月2日(金)~1月9日(金)
会場:アップリンク・ファクトリー
(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)[地図を表示]
料金:一律1,000円(お茶付き)※『風の馬』のみ1,500円となります。

【上映スケジュール】
  • ■1月2日(金) 11:30~『おいしいコーヒーの真実』 / 14:00~『六ヶ所村ラプソティー』
    16:30~『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』
  • ■1月3日(土) 11:30~『ジプシー・キャラバン』 / 14:00~『ヒバクシャ』
    16:30~『ビルマ、パゴダの影で』 / 19:00~『ザ・コーポレーション』
  • ■1月4日(日) 11:30~『レス・ポールの伝説』 / 14:00~『靖国』
    16:30~『ヒバクシャ』 / 19:00~『カルラのリスト』
  • ■1月5日(月) 11:30~『おいしいコーヒーの真実』 / 14:00~『六ヶ所村ラプソティー』
    16:30~『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』 / 19:00~『ジプシー・キャラバン』
  • ■1月6日(火) 11:30~『ヒバクシャ』 / 14:00~『ビルマ、パゴダの影で』
    16:30~『レス・ポールの伝説』 / 19:00~『靖国』
  • ■1月7日(水) 11:30~『おいしいコーヒーの真実』 / 14:00~『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』
    16:30~『ヒバクシャ』 / 19:00~『ザ・コーポレーション』
  • ■1月8日(木) 11:30~『レス・ポールの伝説』 / 14:00~『靖国』
    16:30~『カルラのリスト』/19:00~『風の馬』
  • ■1月9日(金) 11:30~『おいしいコーヒーの真実』 / 14:00~『六ヶ所村ラプソティー』

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