骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2008-03-12 20:34


『インサイド/アウトサイド』:世界のストリート・アーティストたち

世界各地のストリート・アーティストに密着したドキュメンタリー『インサイド/アウトサイド』。4月5日(土)より、豪華なゲストを招いて7日間連続イベント上映を開催する。
『インサイド/アウトサイド』:世界のストリート・アーティストたち

ヒョウ柄ストッキングを頭から被り、全身黄色のオリジナルユニフォームに身を包む、その男の名はゼウス(写真上)。危険を冒してまでもストリートに作品を展示し続けるアウトサイダーたちのドキュメンタリー『インサイド/アウトサイド』に登場するパリのアーティストだ。

「人々は誇大広告の潜在的な影響力に気づいていないんだ。僕は赤いスプレーで広告モデルの額に点を打って"殺す"ことで、広告の力を剥奪するんだ」

ゼウスはこの行為をビジュアル・アタックと呼ぶ。

「ビジュアル・アタックは合気道の論理。相手の力を利用し、最低限の力で倒す。これは広告のイメージを殺すための殺傷手段だ。その後に僕は"体を盗む"っていうアイデアを思いついた」

彼が実行した次なる作戦はイメージの誘拐。

「2時間かけてビルボード広告のモデルの体を切り抜き、誘拐した。僕は"人質"の指を企業に送付し、身代金を要求した。金額は50万ユーロ(約7000万円)、この企業の広報予算はそれくらいの額だからね」

このアイデアの目的はアートに対して企業から金を出させること。意外にも誘拐された企業はこのゲームに乗った。身代金は小切手で振り出され、ゼウスは全額を国立アートセンターに寄付したのである。

街でよく見かける壁に施された文字やイラストはアートなの? 日本の価値観とはまた違う、世界で起こっているストリート・アートの現状を『インサイド/アウトサイド』でご覧ください。


『インサイド/アウトサイド』 ~REBEL WEEK/反逆者たちの七つの証言~ 七夜連続イベント+上映

4月5日(土)~4月11日(金)
時間:開場19:00/開演19:30

会場:アップリンク・ファクトリー(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)
料金:予約1,800円 当日2,000円

この作品を読み解く鍵として、"REBEL/反抗"をテーマにした7日間連続のイベント+上映。イリーガル・アートはアートなのか? 表現に規制は必要か? アートで反戦活動は可能か? そもそもアートである必要があるのか? などをテーマに様々な分野からゲストを迎えて開催。

【チケット予約方法】

下記項目を明記の上、件名を『予約:インサイド/アウトサイド』とし、メールにてお申込みください。
(1)お名前 (2)参加日程 (3)予約人数 (4)電話番号 (5)住所
factory@uplink.co.jp


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