骰子の眼

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東京都 千代田区

2009-09-02 16:55


「バトンを渡すように思い出をつなぐ」スープストックトーキョーを運営するスマイルズがリサイクルショップをオープン

古いモノに息を吹き込み、新たな価値観を生み出す。クリエイターが愛用品などを出品
「バトンを渡すように思い出をつなぐ」スープストックトーキョーを運営するスマイルズがリサイクルショップをオープン

「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」を運営する株式会社スマイルズが2009年9月3日、丸の内にリサイクルショップ「PASS THE BATON(パスザバトン)」をオープンする。店内に並ぶ商品の多くは、リサイクルされたもので、値札には値段とともに、出品者の名前、顔とプロフィール、そして出品物のストーリーが添えられている。

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太郎千恵蔵(アーティスト)出品のセルロイドの人形「小さいころから家にあって、なんだか怖かった」15,750円

モノが溢れている時代に新たにモノを作るのではなく、古いモノに息を吹き込み、良さを見直したいという同社社長・遠山正道さんのアイデアが、店作りの発端。 持ち主のセンスや価値観、思い入れなど、モノの背景にあるストーリーを公開することで、その商品の価値を高める。

「PASS THE BATON」という店名には、バトンを手渡していくように、古いものをリメイク・リサイクルして新しい持ち主の元に届けたいという思いが込められている。そしてその流れが新しいインフラになれば、というビジネス戦略も。著名人による出品からムーブメントを作り、ストーリーのあるモノが好きな一般のお客さんにも広げることを目的に、オープニングにあたってクリエイター・アーティストらが、自身の作品や愛用した品などを出品。田名網敬一(グラフィックデザイナー/イラストレーター)によるイラストや、古平正義(グラフィックデザインナー)のLEDライト、太郎千恵蔵(アーティスト)の人形、長山智美(スタイリスト)のおもちゃなど、個性的な商品が並ぶ。価格は出品者とともに決定する。

店内にはその他、ヨーロッパから仕入れたアンティークの品物、また「古いモノ」だけではなく、こだわりを持った「新しいモノ」も並べられている。遠山さんによる、デザインにこだわった“粋なビジネスマンを増やすために作られたネクタイ”や、リサイズし刺繍を施すなどして生まれ変わった古着、工事現場の仮囲いや土嚢袋をリメイクしたバッグ、アウトレットの陶器にドラフト(デザインカンパニー)がデザインを施した食器など、新しい価値観を次世代につなげる“バトン”の意味合いを持つ商品が並ぶ。

わずか15坪の敷地には、高い天井に大きな照明が吊るされ大きな窓から日差しが差し込み、所狭しとストーリーのある商品が並んでいる。モノの持つ物語の中に入り込んだような錯覚に陥る店内だ。また、11月には、出品することも、購入することもできるオンラインショップがオープン。小山薫堂、野村友里、津村耕佑、吉田昌太郎などのクリエイターが多数出品する予定。店舗やオンラインショップに持ち込まれる品物を増やし、希少な1点モノを集めたセレクトショップへと進化していく。


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元Esquire編集長・友永文博氏の出品物。上から右回りに、方位磁石¥3,360、双眼鏡16,800円、茶器12,600円、単眼鏡14,700円
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大熊健朗(作家)出品の、北欧のデザイナー=エリック・ホグラン作、緑のガラス製灰皿と、大熊氏が自費出版したエリック・ホグランについて書いた本¥9,450
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遠山さんの家で長年使われたフォークやスプーン2,000円前後



「PASS THE BATON」
2009年9月3日(木)オープン

住所:東京都千代田区丸の内2-6-1 Marunouchi BRICK SQUARE内[地図を表示]
営業時間:11:00~21:00(平日)、11:00~20:00(日祝日)
電話番号:03-6269-9555
※詳細は公式サイトから

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