骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2009-10-20 09:30


七里圭監督の『眠り姫』、6度目のアンコール上映決定

2007年秋の初公開から2年、熱い支持が止まない至高の作品が10/24からアップリンクXにて
七里圭監督の『眠り姫』、6度目のアンコール上映決定
映画『眠り姫』より

七里圭監督の映画『眠り姫』が2009年10月24日(土)より渋谷アップリンクXにて6度目のアンコール上映が行われる。

2007年11月の初公開から、すでに2年。また、上映するたびに、観客動員を増やし続けている奇跡の映画でもある。原案は内田百閒の『山高帽子』で、これを、山本直樹氏が『眠り姫』として漫画家したものを七里圭監督がさらに特殊な手法で映画化したものだ。七里監督は次のように語る。
「これほどまで熱い支持をされつづけているのは、人の姿をほとんど映さず、ヒロインが見ているだろう風景と、交わされる会話の声だけで物語を描いたからかもしれない」

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七里圭監督

なぜ、そんな特殊な方法で映画を撮ろうとしたのだろうか。
「人と向き合って話していても相手を見ていなかったり、満員電車の中にいても誰も見えていないことがある。そんな心象風景のようなものが、すごく感情を表すのではないか。携帯電話への配信やYou Tubeなどで、面白い映像がいつでもふんだんに見れる今、細切れの時間では決して伝えられないことを、じっくり味わってもらうためには、やはり映画館で暗闇に身を沈める以上の環境はないと思う」
 百人いれば百通りの映画が頭の中で再現される、究極のヴァーチャル作品、脳内映画を、ぜひこの機会に体感していただきたい。


『眠り姫』
2009年10月24日(日)~11月6日(金)連日20:50より

会場:アップリンクX
(東京都渋谷区宇多川町37-18トツネビル2F)[地図を表示]
料金:¥1,500/学生・シニア¥1,000

映画『眠り姫』
監督・脚本・撮影:七里 圭
原作:山本直樹
出演(声のみ):つぐみ、西島秀俊 ほか
(2007年/80分)

公式サイト


七里圭 プロフィール

1967年生まれ。早大卒。高橋洋らがいたシネマ研究会に所属し、在学中から映画の現場で働き始める。約十年間、廣木隆一、鎮西尚一、西山洋一らの助監督を経験し、監督及び脚本家となる。2004年、山本直樹原作の『のんきな姉さん』、短編『夢で逢えたら』で、劇場デビュー。その後、室内楽団の生演奏付き映像の演出や、美術館製作のアート映画『ホッテントットエプロン-スケッチ』(2006)など異色の作品を発表。脚本作は、『犬と歩けば チロリとタムラ』(篠崎誠監督)、『ラマン』(廣木隆一監督)など。2003年よりTBS「世界遺産」の構成も担当している。映画最新作としては渡辺淳一原作の『マリッジリング』がある。

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