骰子の眼

music

東京都 渋谷区

2008-04-22 17:12


伝説のジゴロ、伏見直樹が一夜限りのトークイベント開催

いま巷で話題の伏見直樹氏がアップリンクに登場!4月23日(お水の曜日)、伝説のジゴロがもうひとつの伝説をつくることになる…!
伝説のジゴロ、伏見直樹が一夜限りのトークイベント開催

80年代、新宿歌舞伎町の「伝説のジゴロ」と呼ばれ、テレビ(「スーパージョッキー」第1回目ゲスト等)や映画(「実録色情師 ザ・ジゴロ」)にも出演したホスト界の元祖カリスマ、伏見直樹氏。数年の沈黙を経て昨年、DVD『伏見直樹のジゴロコレクター SEXは神』の発売でAV業界騒然、そのうえ伝説のベストアルバムCD『恐山・悪魔のデート』のリリースで音楽ファンの間で急速に再評価が高まるなど、まさに今、各所で話題沸騰中。そんな渦中の伏見氏を招いたスペシャルイベントがついに実現されることになった。きっと…いや、必ずこのイベントは伝説となるであろう。これを見ずにして君は死ねるか!?


伏見直樹の生き様

「社長、政治家、医者などの偉い人、立派な人は世の中にいっぱいいると思うんですよ。でも、俺は『すごい』と言われる人間になりたかった。音楽でもスポーツでも上手い人はたくさんいるけど、俺は『すごい』って言われたい。カッコイイじゃない、『すごい』って。それが人生のテーマなんです」

競争の厳しいホスト界で、長年ナンバーワンとして君臨してきただけある伏見氏の言葉には本物の重みがある。

「俺はね、女にモテるホストのナンバーワンだったけど、男にモテたんです。店が終わった後に、ライバルのホストたちがよく遊びに来てたね。だから、真のナンバーワンっていうのは男にも信頼されなければダメだってこと。それは『人生のキャッチボール』がちゃんとできるかできないかですよね。これは大切ですよね、どんな社会でも。まずは挨拶が始まりなんだよね。で、別れはないのよ。俺はたくさん別れの経験があるんだけど、今考えると永遠の別れってないんだよね。また会えるじゃない、あの世でも会えるじゃないのって。そこまで心が穏やかになれるようになったらいいよね。でも、悟りきっちゃうとダメ、人生終わり。わかんない方がいい、完成されないほうがね。完成されない人間の方がすごい魅力的。あんまり知りすぎた男や女はほんとに魅力がない。そうなったら、人生終わったときだからね」

少年野球とAVと女と

伏見氏が監督したAV『伏見直樹のジゴロコレクター SEXは神』は、カルチャー系に強い品揃えで知られる、中野の書店タコシェでも販売している。スタッフから「伏見さんのAVだから置いている」と言われたそうだ。

「伝説だな~。今の時代は、伝説で残す作業をしてないんだよね。昔は、人と違うことをやるのが好きだったから。女性もそうだったんだよね。いい女性じゃなく悪い女性ばっかり選んでて(笑)。ちょっと冒険しすぎたのかな。苦労すればするほど自分は上手くなるっていう考えがあったから。だから女性にも苦労すればいいと思ったら、そうじゃないんだね。苦労すればするほどずっとしっぱなしみたいな(笑)」

さらに話は確信へと続く。

fushimi_naoki01

「女性っていうのは、アソコが観音様なんですよ。男は観音様と出会うために、旅をして、浮気をするわけですよ。最高の観音様に出会うためなんですよ。それは自分に合った宗教なんです。キリスト教でありどんな仏教でもあり、自分に合った神、神がなにかといったら女性なんですよ。だから“セックスは神”というタイトルをつけたんです」

(写真右)ポーズを決める伏見直樹氏

さまざまな伝説をつくってきた伏見氏には意外な経歴があった。10数年前、少年野球の監督を務めていたという。渋谷区で7期連続優勝を果たし、数々の伝説を子供たちに残していったそうだ。

「ジゴロをやってたときの教え子が制作会社の会長でね、どうしても1本撮ってくださいと言われててずっと断っていたんです。ちょうど少年野球を10年教えていたから、いろいろ話があっても断ってたんだよね。周りのみんなに内緒にしてたから。でも、逆に学ぶことが多かったですよ。子供たちから学ぶっていうんですかね。子供の世界って駆け引きないじゃないですか。俺は、野球を教えるよりも男を教えていったんです。例えば誰かが試合を休んだら、俺だったら病気だろうがなんだろうが仲間のために行くぜ!って、喧嘩しにいくんだって。ルールに基づいた喧嘩をすればそれはちゃんと認められてることなんだから。喧嘩するなら正々堂々と喧嘩しろと、いじめじゃなくて。こういうとき休むなんて最低だぞって。熱があったって、薬飲めば出られるから。それが男じゃないかと。常に真剣でしたね。俺がジゴロだっていうのはずっと内緒にしていて。でも、テレビや雑誌でみたら"あれは伏見直樹だ"って気づかれちゃって。でも全然問題はなかったんですね」

いまだに、その父兄たちや成人した子供たちと交流があるという。現在の伏見氏を形成したのは少年野球の影響も大きいのだろう。

「これって『人生のキャッチボール』ですね。少年野球で学んだんだけど、人生のキャッチボールができないと伸びていかない。送ってきたらちゃんと返してあげる。女性にもそうなんですよね。相手がボールを返してきやすいような会話にもっていってたり、相手を気遣ってやってるというのはすごく大切なことですよね。ハートだよね。でも、そのキャッチボールも女性は3日空けたらダメですね。3日空けると、次の男性が入ってくるから(笑)。それは実践で俺が経験してきたことなんだけど。だから必ず、相手に待っててもらう。しばらく旅行に行くからとか、先々のことをちゃんと伝えて期待感をもたせてあげることが大切ですね」

すべての物事に通じる、『人生のキャッチボール』。

「これは、つまり『夜のプロデュース』でもありますね。だから、セックスなんかも空気みたいにやれるようになるためにはイマジネーションを働かせて、こうでこうみたいな、自分で"描く"のが必要ですよね。それで自然と成りあってくると空気みたいになってくる。これが一番理想的ですよね。求めていったら、相手を殺すしかないんだよね。セックスを追及していくと。だから俺、ステージで死ねたら本望だなって」

ドラキュラジゴロ伯爵

近年、伏見氏は自身のことを「ドラキュラジゴロ伯爵」と名乗っているそうだ。

「今まで女性を食いモノにしてきたつもりが、考えてみると逆なんですよね。結局、女性にすべて吸い取られていた(笑)。吸い取ったつもりが、すべて女性に与えていた。自分が骨になってたなぁと思って。だからドクロにも興味を持ってるんですけど、今一番ドクロとして証明できるのはドラキュラじゃないかなと。ドラキュラというのはホストに似てるんですよ。昼間は寝ていて、夜になったら外に出てくるしね。ニンニクも食べれないし(笑)」

ユーモアのセンスも抜群である。伏見氏の行動にはすべて意味があるのだ。

「いつもイベントではこういう格好してるから(写真上)、"なんでマスクしてるんですか?"って聞かれるんです。それは、マスクをしていないと女の血が吸いたくなっちゃうからって(笑)。敢えて口をふさいでるんですよね(笑)。女をくどきたくなっちゃうからね」

伝説のベストアルバム

今まで発表してきた伝説の名曲をまとめたベストアルバムCDが発売されている。歌謡曲調のものからロックまで、一度聴いたら忘れられない、どれもインパクトの強い曲のオンパレードだ。

fushimi_sub2

「当時、売れ線でいったら消えると思ったんです。人と違うもの、マニアックなものをやっていけば絶対それが伝説になっていくと思って。伝説になったら永遠に生きるじゃない、俺が死んでも。不思議なことに、当時の曲が今の時代にピッタリくるんだよね。あれはびっくりするね」

(写真右)CD「恐山・悪魔のデート」にサインを求める永田一直氏(ExT Recordings)

今年2月、ラジオでアルバムからの1曲「悪魔のデート」が流れたときは予想外の大反響があったという。

「80年代当時、お寺でライブをやったときに、100人のお客さんがオルゴールを持って一気に鳴らしたことがあったんですよ。で、ロウソクを100本立てて、お坊さんがお経を読んだり。だから、「悪魔のデート」はオルゴール100個の音色が入っているんですよ。聴いてみてください。当時、音楽祭で聴いてもらおうと思ってステージに立ったんですよ。みんなぶったまげてましたね」

実はアルバムの一番最後に『ヤツはすごい!』という言葉が入ってる。

fushimi_sub3

「すごいっていうのは、これを買ってくれた人がすごいっていうこと。ヤツはすごい!っていうのは、そういうことなんです」

すごい!!!


潜入!侵入!挿入!伏見直樹の禁断のジゴロ世界

「いま、その場で即興で音楽をつくるというのを考えています。あと、ロウソクを1本たててもらいたいんですよ。ロウソクって過去からのメッセージなんです。必ず、ロウが垂れた跡は人の顔になってる。霊界とか未知の世界とつなぐ証だから。あと、お香たいてもらうのは一番いいんですよね。やっぱり、人は五感があるから。匂いとか感性とか。伝えなきゃダメだから、来てる人たちに。違うんだなって、ここは別世界だって」

伏見氏ならではの斬新なイベントが期待される言葉だ。

「今回のイベントではいい作品ができると思っています。やるんだったら徹底的にやらないと。中途半端じゃ世の中認めてくれないから。広く多くの人たちに見てもらう。それにはキャッチボールが大切。ボール投げなかったら返ってこないから。なんでもそう、女でも。まずはボールを投げなきゃ。それで俺はずっと生きてきたから。それに『男の言葉は契約書よりも重い』。いま俺が言ったことは契約書より重いからね。女には嘘に方弁ってあるけど、男同士にはないから。まず、ボールを投げようよ、人生に、社会に、日本に、世界に。で、宇宙の彼方までいく。相手に対して魂入れて、ハートに投げてあげればいい。この作品(イベント)が成功すれば、なにか得られると思う。それがテーマですよね。アップリンクに来た人たちにも伝えなきゃいけないよね」

伝説のジゴロと呼ばれるだけあって、伏見氏の語り口と気遣いは別格である。全身から発散されるオーラ、それはもう神々しい存在に近い…4月23日、伏見直樹氏の魂を受けとめるのはあなたです!


(構成:倉持政晴/文:牧智美)

『潜入!侵入!挿入!伏見直樹の禁断のジゴロ世界』

日時:4月23日(お水の曜日) 開場19:00/開演19:30
会場:アップリンク・ファクトリー
(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)[地図を表示]
料金:3,000円
(1ドリンク付き/バーカウンターではブランデーなど夜のお飲物もご注文頂けます)

出演:
伏見直樹(ドラキュラジゴロ伯爵)
福田和美(エレクトーン演奏)
永田一直(ExT Recordings)
露骨KIT

【チケット予約方法】

下記項目を明記の上、件名を『予約/伏見直樹イベント』とし、メールにてお申込みください。
(1)お名前 (2)予約人数 (3)電話番号 (4)ご住所
factory@uplink.co.jp

http://www.webdice.jp/event/detail/126/


伏見直樹PROFILE

1955年、北海道生まれ。元祖ジゴロ。少子化時代救済斗。2007年、DVD「ジゴロコレクターSEXは神」(ホット・エンターテイメント)ビデオワールド新人監督賞受賞、第4回西武ミュージックグランプリ特別賞受賞。カルチャー誌「スタジオボイス」で2007年ベスト・カルチャー・カタログ200“世界の天才奇才”の中のひとりに選ばれる。2008年1月より、新聞スポーツニッポンで「ドラキュラ 夜の帝王・伏見直樹物語」(作・丸茂ジュン)連載中。

<伏見直樹関連商品>

DVD「伏見直樹のジゴロコレクター SEXは神

SEXは神ジャケ

怒濤のストーリー&映像が見えないくらいの過剰キャプションで繰り出されるメッセージ! そして監督自らBGM熱唱! 業界誌騒然、異色のドラッグ映像! 日本国を「高齢少子化問題」から救うために初めてドラマ仕立てのAVを監督。濃密な男の美学と教義を持ち、「夜の空海」とも呼ばれる伏見直樹は、監督のほかに、脚本、演出、歌唱、イラスト、出演まですべて担当。普通のAVとは、一味も二味も三味も四味も違う作品!


CD「恐山・悪魔のデート

jacket

伝説のCDアルバム完全復刻盤!第4回西武ミュージックグランプリ特別賞受賞曲、『ジゴロコレクター SEXは神』新人監督賞受賞記念盤。

右のCDジャケットのイラストは、なんと伏見氏の息子さんが描かれたそうだ。「いろんな場所に俺の子供がいるんだけど(笑)、みんな俺と性格が反対で、女性にも声かけられないくらい真面目なんだよ」とのこと。子供は大切にしないといけない、と語っていたのが印象的。(Illustration:伏見A~N人~Z)

レビュー(0)


コメント(1)


  • 伏見直樹   2008-05-27 10:03

    永田さんへ
    私は一目会った時から直観的に永田一直さんに名前を付けたかったんです
    サブネームでも命名を貰うと運命や人生が変わる事があります
    私は二つ悩んでました
    家族や子供を愛する永田さんのイメージ
    一つはファミリー永田
    このファミリーは家族だけではなくスタッフ又は友達、色んな事に使えるファミリーです
    もう一つはヒーロー永田です なぜならば永田さんこれから仕事の面でヒーローを創らなければならない立場にいるからです
    今どちらを選ぶか それは永田さん自身の決断です
    ファミリー永田かヒーロー永田
    素晴らしい名前です
    今まで伏見直樹ドラキュラジゴロ伯爵は何人者何百人もの命名する事で人生が明るくなったでしょう 命名することで未知の世界が見えてくる新たな道が見えてくる。
    いくつもの名前を持つことも自由 選ぶのも自由 使わないのも自由
    命名の神通力がある伏見直樹ドラキュラジゴロ伝説より