骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2011-12-29 15:17


何度観てもスゴイ19本!午前十時半の映画祭

1/2~デレク・ジャーマン、『おいしいコーヒーの真実』『100,000年後の安全』他アップリンク配給作から上映
何度観てもスゴイ19本!午前十時半の映画祭
デレク・ジャーマン監督作『ザ・ガーデン』(1月19日上映)より、ティルダ・スウィントン

アップリンクが新春特別企画として『UPLINK午前十時半の映画祭』を渋谷アップリンク・ファクトリーで開催。1月2日(月)から1月20日(金)までの19日間、これまで配給してきた数々の作品の中から「もう一度観たい!」というリクエストが多く寄せられた作品を朝10時30分から上映する。計19作品のなかには今年福島第一原発の事故直後の4月に公開されヒットを記録、先日監督のマイケル・マドセンが来日を果たした『100,000年後の安全』から、デレク・ジャーマンの『BLUE』のような現在スクリーンで観る機会の少なくなった作品まで、多彩な作品がセレクトされている。

上映作品

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

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(C) 2010 Paranoid Pictures Film Company All Rights Reserved.

全ては仕組まれたことなのか、偶然なのか、あるいバンクシーの言うようにこれが100%リアルな事なのか!?アート業界を痛烈に皮肉り、最高にユーモアの溢れたドキュメンタリー!

監督:バンクシー
出演:ティエリー・グエッタ、スペース・インベーダー、シェパード・フェアリー、バンクシー、ほか
2010年/アメリカ・イギリス/90分
■2012年1月2日(月)上映




『100,000年後の安全』

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原発から生まれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまでには、最低10万年を要すると考えられている。これは、放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリーである。

監督:マイケル・マドセン
2009年/デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア/79分
■2012年1月3日(火)上映




『BLUE』

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エイズに侵されたデレクが死を見つめ、フランスの画家イヴ・クラインに捧げたモノクローム・ムービー。

監督:デレク・ジャーマン
音楽:サイモン・F・ターナー
1993年/イギリス・日本/74分
■2012年1月4日(水)上映




『ザ・コーポレーション』

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日本でも話題になった、企業買収の際に問われる「株式会社は誰の物か?」という議論、法令を破り連続する企業の不祥事の「原因」、そして郵便事業の「民営化の是非」といった問題の答えを導いてくれるのがこの『ザ・コーポレーション』です。

監督:マーク・アクバー、ジェニファー・アボット
2004年/カナダ/145分
■2012年1月5日(木)上映




『セヴァンの地球のなおし方』

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オーガニック・ブームを巻き起こした映画『未来の食卓』の、ジャン=ポール・ジョー監督による続編。 環境サミットで伝説のスピーチを行った12歳の少女、セヴァン・スズキの現在の活動と、日本とフランスで子どもたちの未来を救うために「食」を守り続ける人びとを追ったドキュメンタリー。

監督:ジャン=ポール・ジョー
プロデューサー:ベアトリス・カミュラ・ジョー
出演:セヴァン・スズキ、ハイダグアイの人びと、古野隆雄、福井県池田町の人びと、バルジャック村の人びと、ポワトゥーシャラントの人びと、コルシカ島の人々、オンディーヌ・エリオット、ニコラ・ウロ、ピエール・ラビ、他
2010年/フランス/115分
■2012年1月6日(金)上映




『ANPO』

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僕は戦争が嫌だ、あんな馬鹿なことを絶対にしたくない――あの熱かった時代の日本をアーティストたちはどう表現したのか。日本で生まれ育ったアメリカ人リンダ・ホーグランド監督が、60年安保を知るアーティストたちの証言と作品を通して、日本とアメリカの関係の問い直しを日本人に迫るドキュメンタリー。

監督・プロデューサー:リンダ・ホーグランド
出演:会田誠、朝倉摂、池田龍雄、石内都ほか
2010年/アメリカ・日本/89分
■2012年1月7日(土)上映




『アカルイミライ』

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オダギリジョー・浅野忠信・藤竜也の初共演で話題沸騰。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された黒沢清監督の最高傑作。

監督・脚本・編集:黒沢清
2002年/日本/115分
■2012年1月8日(日)上映




『ソウル・パワー』

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1974年、ザイール。モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの世紀の一戦“キンシャサの奇跡”にさきがけ“ブラック・ウッドストック”とも呼ばれる世界最強の音楽祭が行われた。誇りを持ってルーツ回帰へと目指したアフリカ系アメリカ人ミュージシャンと、解放運動のために戦い続けてきたアフリカン・ミュージシャンが同じステージに立った、歴史的な転換点。アカデミー賞受賞作『モハメド・アリ かけがえのない日々』の制作後、お蔵入りしていた膨大な貴重映像が34年もの時を経てついに公開。

監督・製作:ジェフリー・レヴィ=ヒント
出演:ジェームス・ブラウン、ビル・ウィザース、B.B.キング、ザ・スピナーズ、セリア・クルース&ザ・ファニア・オール・スターズ、モハメド・アリ、ドン・キング、スチュワート・レヴィンほか
2008年/アメリカ/93分
■2012年1月9日(月・祝)上映




『消えたフェルメールを探して/絵画探偵ハロルド・スミス』

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現存するフェルメールの作品35点。しかし『合奏』と題された1点だけ、誰も見ることができない……。この映画は、フェルメールの盗まれた絵画を、絵画探偵ハロルド・スミスが生涯をかけて犯人捜索にあたったドキュメンタリーである。

監督:レベッカ・ドレイファス
出演:ハロルド・スミス
2005年/アメリカ/83分
■2012年1月10日(火)上映




『パラダイス・ナウ』

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第78回アカデミー賞の授賞式前、ある作品をノミネートから外すよう署名運動が起きた。自爆攻撃のイスラエル人犠牲者の遺族が「映画は無実の市民を殺害する自爆テロを正当化しており、危険なプロパガンダだ」という内容の嘆願書を提出、記者会見を行った。それが、外国語映画部門にノミネートされた本作品、『パラダイス・ナウ』である。

監督・脚本:ハニ・アブ・アサド
2005年/フランス・ドイツ・オランダ・パレスチナ/90分
■2012年1月11日(水)上映




『彼女の名はサビーヌ』

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第60回カンヌ国際映画祭 - 監督週間で国際批評家連盟賞を受賞し、観た人全ての胸が締め付けられたという一本のドキュメンタリーが話題にのぼった。女優サンドリーヌ・ボネールの監督デビュー作『彼女の名はサビーヌ』である。25年の歳月をかけて撮影された自閉症の妹─ その映像によって観客は、過去の生き生きとした若かりし頃の妹と、入院を経た現在の彼女の「変化」を容赦なく見せ付けられる。同時に、その「視点」は今も昔も変わることなく愛に満ち溢れた姉の「眼差し」であり、完成された映画は妹への「抱擁」である。

監督:サンドリーヌ・ボネール
2007年/フランス/85分
■2012年1月12日(木)上映




『おいしいコーヒーの真実』

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コーヒーは世界で最も日常的な飲物。全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。コーヒー豆は世界市場において石油に次ぐ巨大な国際的貿易商品でありながら、コーヒー豆生産者は困窮している現実。一体なぜ??コーヒー産業の実態を暴きながら、貧困に苦しむコーヒー農家の人々を救おうとする一人の男の戦いを追う。生産者、企業、消費者。コーヒーが飲まれるまでの道のりに、深いドラマがある。1杯のコーヒーを通して、地球の裏側の人々の生活と世界の現実を、あなたは深く知ることになるだろう。

監督:マーク・フランシス、ニック・フランシス
2006年/イギリス・フランス/78分
■2012年1月13日(金)上映




『ブルー・ゴールド』

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私たちが生きていくのにかかせない“水"。しかしその水資源が、今後の世界の人口増加を考慮すると足りなくなるのが現状だという。“石油戦争"から “水戦争"の時代へ。地球規模で水資源(BLUE)をビジネス(GOLD)にしようとするグローバル企業から、身近なペットボトルをめぐる問題までを多角的に検証するドキュメンタリー。

監督:サム・ホッゾ
ナレーション:マルコム・マクダウェル
2008年/アメリカ/90分
■2012年1月14日(土)上映




『未来の食卓』

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おいしいものが大好きなフランス人も、私達と同様“食”の問題を抱えています。フランスの南部、美しい自然が多く残るバルジャック村では、小学校の給食を全部オーガニックにするという前例のない試みに挑戦しました。子どもたちは学校の菜園で野菜を作り、季節の中で土や人とふれあい、「自然と自分とのつながり」を学んでいきます。食のこと、からだのこと、地球のこと。そして、笑顔で食卓を囲むという幸せ。あたりまえの日々を、ていねいに暮らしてみませんか?

監督:ジャン・ポール・ジョー
音楽:ガブリエル・ヤレド
2008年/フランス/112分
■2012年1月15日(日)上映




『スプリング・フィーバー』

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中国で映画製作を禁じられたロウ・イエが描く最も純粋なラブストーリー。現代の南京を舞台に、“春の嵐”(スプリング・フィーバー)により掻き乱された一夜を彷徨うかのような、男女五人。狂おしいほどの欲望と絶望。移ろい、漂う、心と身体。静謐な画面からは、複雑に絡み合う想いと衝動が溢れ出し、普遍的な愛の物語が浮き上がる。

監督:ロウ・イエ
出演:チン・ハオ、チェン・スーチョン、タン・ジュオ
2009年/中国・フランス/115分
■2012年1月16日(月)上映




『レイチェル・カーソンの感性の森』

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自然と共存するための知恵と信念にあふれたベストセラー、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を映画化。小鳥たちのコーラス、木の芽の感触、海辺のにおい、夜空にまたたく星を感じながら暮らすヒントがここに。

監督:クリストファー・マンガー
脚本・出演:カイウラニ・リー
2008年/アメリカ/55分
■2012年1月17日(火)上映




『名前のない少年、脚のない少女』

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南ブラジルのドイツ系移民の小さな町に母親と二人で暮らす16歳の少年。彼の夢はボブ・ディランのコンサートへ行くこと。学校にも家庭にも居場所を見つけられない少年は、退屈な現実から逃避するようにミスター・タンブリンマンというハンドルネームで日夜インターネットに没頭している。ある日、彼はネット上で奇妙な動画と写真を見つける。そのどちらにも同じ神秘的な女性が写っていた……。

監督:エズミール・フィーリョ
出演:エンリケ・ラレー、イズマエル・カネッペレ、トゥアネ・エジェルス、サムエル・ヘジナットほか
2009年/ブラジル・フランス/101分
■2012年1月18日(水)上映




『ザ・ガーデン』

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幻想的な庭をモチーフに、宗教、夢、幼少時の記憶など、様々なイメージを織り込んだ心象風景ドラマ。

監督:デレク・ジャーマン
出演:ティルダ・スウィントン
音楽:サイモン・F・ターナー
1990年/イギリス・西ドイツ・日本/85分
■2012年1月19日(木)上映




『ストロベリー・ショートケイクス』

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魚喃キリコの傑作コミックを原作に、映画監督・矢崎仁司、小説家・狗飼恭子が紡ぎ出したもう一つの「ストロベリーショートケイクス」

監督:矢崎仁司
2006年/日本/126分
■2012年1月20日(金)上映




『UPLINK午前十時半の映画祭』

2012年1月2日(月)~1月20日(金)連日10:30
会場:渋谷アップリンク・ファクトリー

(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F TEL 03-6825-5502)[地図を表示]
料金:当日一般800円/学生・シニア・UPLINK会員500円




▼『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』予告編


▼『100,000年後の安全』予告編


▼『セヴァンの地球のなおし方』予告編


▼『ANPO』予告編


▼『ソウル・パワー』予告編


▼『消えたフェルメールを探して』予告編


▼『パラダイス・ナウ』予告編


▼『彼女の名はサビーヌ』予告編


▼『おいしいコーヒーの真実』予告編


▼『ブルー・ゴールド』予告編


▼『未来の食卓』予告編


▼『スプリング・フィーバー』予告編


▼『レイチェル・カーソンの感性の森』予告編


▼『名前のない少年、脚のない少女』予告編


▼『ストロベリー・ショートケイクス』予告編



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