骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2012-03-12 14:20


窪塚洋介が出演を決めた『モンスターズクラブ』パイロット版初公開

豊田利晃監督×ピュ~ぴる、独自の世界観を持つふたりの作家によるコラボレーション
窪塚洋介が出演を決めた『モンスターズクラブ』パイロット版初公開
『モンスターズクラブ』より (c)GEEK PICTURES

豊田利晃監督が瑛太を主演に迎え、爆弾魔“ユナボマー”を描く映画『モンスターズクラブ』が4月21日(土)より公開。それに先立ち、豊田監督が、現代美術作家であり今作に出演するピュ~ぴるとふたりで作り上げたパイロット版映像をwebDICEで初公開する。
この『モンスターズクラブ』パイロット版は、ドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』(2009年)の松永大司監督と豊田監督、そしてピュ~ぴるとの交友から生まれた作品。森、山小屋、ピュ~ぴるを最初の設定とし、本編の脚本執筆よりも先行して制作が行われた。豊田監督との仕事を熱望していた窪塚洋介は、本編撮影前にこのパイロット版を観て「雰囲気がただごとじゃない」と出演を決めたというほど、ピュ~ぴるの幽玄な世界観と豊田監督作品のビジョンが融合した内容となっている。また窪塚氏は「3.11以前以後で世界が変わった。古い時代がぶっ壊れっていってる真っ最中で、そのぶっ壊す爆弾にこの作品がなればいいと思っている」と今作公開にあたり意気込みを語っている。

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『モンスターズクラブ』より (c)GEEK PICTURES

天才的な頭脳を持ち、1970年代以降山奥に籠もり爆弾を作り続け、18年間にわたりアメリカを震撼させたユナボマー。その実話をベースにした物語が展開されるうえで重要な役割を果たすピュ~ぴるは、自らの作品に基づき、監督とともに新たなモンスター像を構築。ロケ地山形の雪の中での厳しい撮影環境にも関わらず、豊田監督のイメージを具現化していくことに力を注いだという。ピュ~ぴるの持つ独特なキャラクター造形が豊田作品のなかでどのように動いているのか、注目してほしい。

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『モンスターズクラブ』より (c)GEEK PICTURES

▼『モンスターズクラブ』パイロット版




映画『モンスターズクラブ』
4月21日(土)、ユーロスペース他にてロードショー

見渡す限りの雪原の、真っ白な世界。人間がいない山奥でたったひとり生きる男。あらゆるものを捨て去り、飢えないために獣を殺し、食べ、眠り、むさぼるように読書し、ひたすら孤独と向う日々。社会と隔絶された場所での唯一の仕事……それは爆弾を作ってはあらゆる機関や企業に送りつけ、日本社会のシステムを壊すことだった。そして遂に最後の“偉業”を達成しようとしていた夜、ある出来事が起こる。その出来事は男の知られざる過去を暴き、運命を思いもよらぬ結末へと向かわせるのだった―。

監督・脚本:豊田利晃
出演:瑛太 窪塚洋介 KenKen 草刈麻有 ピュ~ぴる 松田美由紀  國村隼
日本/2011年/72分/35mm/ドルビーSR
公式サイト:http://monsters-club.jp/


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