骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2012-10-20 23:35


生きたい!と強く願うパワーに圧倒される映画『ミラクルツインズ』クロスレビュー

難病を臓器移植により克服していく双子の姉妹の軌跡を清々しく描くドキュメンタリー
生きたい!と強く願うパワーに圧倒される映画『ミラクルツインズ』クロスレビュー
映画『ミラクルツインズ』のアナベル(右)とイサベル(左)

生まれながら肺の病気を持って生まれた日系アメリカ人の双子の女の子。苦しいセラピーを経て成長するものの、あるとき肺が機能しなくなってしまう。しかし臓器移植を受けることによって、ふたりは奇跡的な生還を果たす。こうしたあらすじから、いわゆるお涙頂戴の難病ものだと、身構えてはいけない。日本とアメリカという文化の違いによる病気と臓器移植に対する理解の差、移植で繋がることになったドナーの家族との関係など、次々と訪れる困難に果敢に立ち向かっていくアナベルとイサベルの姿を、決して重苦しくなく、爽やかささえ感じさせるタッチで丁寧に描いている。病気を持って生まれたからこそ出会えた人々との交流、支えあうことの大切さをその行動力で伝えるふたりの姿にきっと勇気をもらえるはずだ。

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映画『ミラクルツインズ』より

そしてこの作品に欠かせないのが、先日のふたりの来日も同行したお母さんの存在。映画での登場シーンは多くはないものの、決して諦めずポジティブな気持ちと寛容な心で子どもたちを支え、生きることの大切さを伝えるハツコさんの精神は、アナベルとイサベルにも確実に受け継がれている。もちろん、彼女たちが患った「嚢胞性線維症」(のうほうせいせんいしょう・CF)がどのような病気なのかという疑問に答える資料も盛り込まれており、この病、ひいては臓器移植に対する日本とアメリカの関係者の取り組みについてもきちんと知ることができる。

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映画『ミラクルツインズ』より



映画『ミラクルツインズ』
2012年11月10日(土)より、渋谷アップリンクにてロードショー
第七藝術劇場ほか、全国順次公開

監督・プロデューサー:マーク・スモロウィッツ
プロデューサー: アンドリュー・バーンズ
出演:アナベル・ステンツェル、イサベル・ステンツェル・バーンズ
原題:The Power of Two
配給:アップリンク
協力:社団法人臓器移植ネットワーク
2011年/アメリカ・日本/94分/英語・日本語
(c)Twin Triumph Productions, LLC
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/miracletwins/
公式twitter:http://twitter.com/uplink_els
公式FACEBOOK:http://www.facebook.com/miracletwins.jp

▼『ミラクルツインズ』予告編



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