骰子の眼

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東京都 港区

2012-10-12 16:40


第25回東京国際映画祭はこれを観る!webDICE編集部が選ぶ12本

10/20(土)からの開催にあたり、100作を超える各部門上映から注目作を紹介
第25回東京国際映画祭はこれを観る!webDICE編集部が選ぶ12本
『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』より (c)2012 Company Films, LLC

第25回東京国際映画祭が2012年10月20日(土)から10月28日(日)まで9日間にわたり、六本木ヒルズを主会場として開催される。『最強のふたり』が昨年受賞した最高賞の東京サクラグランプリを競うコンペティション部門には15作品が出品。その他、今年のロッテルダム、ベルリン、カンヌ、ヴェネチア、トロントなどの国際映画祭で話題になった作品や、有名監督の新作を集めた「WORLD CINEMA」、広範なアジア圏から秀作を取り揃え今年で6年目を迎える「アジアの風」、インディペンデント作品を応援し、個性的な才能を発掘するとともに、国内外へ広く紹介することを目的とした「日本映画・ある視点」、自然との共生をテーマに自然と人類と環境問題をテーマにしたドキュメンタリーを上映する「natural TIFF supported by TOYOTA」など多彩な部門構成により、国内外の秀作をいち早く堪能することができる。
今回はwebDICE編集部内で投票を行い「これは観たい」という作品を12本セレクトした。




WORLD CINEMA

『5月の後』

『冷たい水』と同じく70年代を舞台にした、オリヴィエ・アサイヤス監督の自伝的作品

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(c)2011 MK2 SA / France 3 Cinéma (c)Carole Bethuel

学生運動がフランス全土で社会現象へと発展したのが68年の5月革命である。本作は、5月革命に間に合わなかった、70年代前半に政治活動に傾倒した世代の物語であり、それはすなわちアサイヤス監督の世代である。かねてより70年代を背景とした『冷たい水』(94)の延長線上にある作品の構想を抱いていたアサイヤスは、『カルロス』(10)で時代の再現に手応えを感じ、本作を製作するに至る。自伝的作品ではあるが、アサイヤスの記憶や体験は様々なキャラクターに託されている(本作の主役は『冷たい水』と同じ、ジルとクリスティーヌという役名を与えられている)。政治の季節の記憶であるとともに、普遍的な青春映画であり、映画への愛に富み、極上の音楽と撮影を備えたアサイヤス芸術の最高峰である。なお、自伝的著書「5月の後の青春 アリス・ドゥボールへの手紙、1968年とその後」(boidより翻訳本発売中)について、「同じ人物が同じ時代について語っているという意味では呼応しあっているが、それぞれ別の物語である」と監督は語っており、同書も是非参照されたい。

監督/脚本:オリヴィエ・アサイヤス
エクゼクティブ・プロデューサー:ヴィオラ・プレスティエーリ
プロデューサー:ナタナエル・カルミッツ、シャルル・ジリベール
撮影監督:エリック・ゴーティエ
プロダクション・デザイナー:フランソワ=ルノー・ラバルト
編集:リュック・バルニエ、マチルド・ファン・デ・ムルテル
キャスト:ローラ・クレトン、クレモン・メタイェル、フェリックス・アルマン、キャロル・コームス、インディア・サルボア・メネズ

117分/フランス語/Color/2012年/フランス

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=159




WORLD CINEMA

『スプリング・ブレイカーズ』

セレーナ・ゴメスほか若手女優を起用し、ハーモニー・コリンが描く銃とドラッグとパーティーの日々

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(c)Muse Film - Radar Pictures

銃を持ったビキニ女性のイメージがまず浮かんだとき、ハーモニー・コリンはそんな設定が通用するとしたら春休み(Spring Break)しかないと、自分でも笑いながら思い付いたという。アメリカの大学では、3月下旬に1週間ほどの春休みがあり、学生たちはフロリダなどのリゾート地で羽を伸ばして日焼けして戻ってくるのがお約束なのである。女子大生がバカ騒ぎの果てに裏社会に入っていくという痛快でダークな内容を持つ本作には、アイデア段階でジェームズ・フランコが参加を快諾し、強烈な外見とミステリアスな内面を持つドラッグ・ディーラーの怪演が実現する。コリンはアメリカの下層白人文化をアートの域に昇華して描くことのできる稀有な才能であり、本作でもポップ・カルチャーの華やかで魅力的な側面と、歪んで醜い側面を同等に提示する。描かれるのは、病めるアメリカの姿であると同時に、欲望への従属という人類に共通するダークサイドである。

監督:ハーモニー・コリン
編集:ダグラス・クリーズ
作曲:Skrillex、クリフ・マルティネス
製作:クリス・ハンレイ、シャルル=マリー・アントニオーズ、デヴィッド・ザンデル、ジョーダン・ガートナー
キャスト:ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメス、ヴァネッサ・ハジェンズ、アシュリー・ベンソン、レイチェル・コリン

85分/英語/Color/2012年/アメリカ

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=161




WORLD CINEMA

『ストラッター』

『ガス・フード・ロジング』監督が綴る、しがないバンドマンが主人公の青春譚、音楽はJ・マスシス

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(c)Allison Anders and Kurt Voss

失恋とバンド解散の危機に直面する青年ロッカーのユウウツを、ユーモラスに、スタイリッシュに、そして温かくカッコ良く描くロック映画。『フォー・ルームス』(95)の1話目を監督し、そして『ガス・フード・ロジング』(92)『グレイス・オブ・マイ・ハート』(96)など、良質なアメリカン・インディ作品を手掛け、ロックをセンス良く映画に取り入れることで知られるアリソン・アンダース監督が、カート・ヴォス監督とコンビを組んだ新作である。ガレージ・ロックやカントリー、そしてジャーヴィス・コッカー風シンガーやグラム・パーソンズへのオマージュなど、ロック好きにはたまらない要素で溢れている。オリジナル・スコアをダイナソー・Jr.のJ・マスシスが担当しており、本人のカメオ出演にも注目したい。ビターでスイートな青春映画であり、風来坊の父親の魅力や、恋敵の男との奇妙な友情など、ツボを押さえた展開が上手いフィール・グッドな痛快作。

監督/脚本/製作/撮影:カート・ヴォス
監督/脚本/製作:アリソン・アンダース
編集:クリス・フィグラー、アーロン・ロッティングハウス
作曲:J・マスシス
キャスト:フラナリー・ランスフォード、エリーズ・ホランダー、ダンテ・ホワイト=アリアーノ、クレイグ・スターク、サラ・アシュレー、テリー・グレアム、ルアナ・アンダース、ビクトリア・ウィリアムス、アリエル・ピンク、J・マスシス

87分/英語/Black & White/2012年/アメリカ

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=163




コンペティション

『フラッシュバックメモリーズ 3D』

松江哲明監督が3Dを駆使し、事故による記憶障害を乗り越えたディジュリドゥ奏者GOMAのビジョンを捉える

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(c)SPACE SHOWER NETWORKS.inc

首都高速で追突事故に遭遇し高次脳機能障害を負ったディジュリドゥ奏者GOMA。家族に支えられながらリハビリ期間を経て徐々に復活する過程を振り返りつつ、突然異なる映像が頭の中に飛び込んでくる症状=フラッシュバックをアニメーションで表現。渋谷WWWでのGOMAのスタジオライブと過去映像、そしてフラッシュバックが共存する「全く新しい形の3D映像作品」であり、まぎれもない「家族愛の物語」である。

監督:松江哲明
プロデューサー:高根順次
撮影監督/3D効果:渡辺知憲
編集:今井大介
キャスト:GOMA、辻 コースケ、田鹿健太、椎野恭一

72分/日本語/Color/2012年/日本
配給:株式会社スポッテッドプロダクションズ

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=11




コンペティション

『NO』

2012年アカデミー賞外国語映画賞チリ出品作、ガエル・ガルシア・ベルナル主演でピノチェト政権の終焉を描く

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(c)FABULA

“Post Mortem”(10)で独裁政権の誕生を描き、『トニー・マネロ』(08)で独裁時代の最も暴力的な時期を語ったラライン監督は、ピノチェト政権を振り返る3部作の締めくくりとして『NO』を完成させた。3作とも全く異なるスタイルであるが、本作では資本主義の象徴とも言える広告業界を通じて独裁政権の終焉を見つめ、80年代当時のフッテージ映像が映画に馴染むように、撮影にはアナログの日本製ビンテージカメラが用いられている。

監督:パブロ・ラライン
製作:ファン・デ・ディオス・ラライン、ダニエル・マルク・ドレフュス
脚本:ペドロ・ペイラーノ
撮影監督:セルヒオ・アームストロング
キャスト:ガエル・ガルシア・ベルナル、アルフレド・カストロ、ルイス・ニェッコ、アントニア・セヘルス マルシャル・タグレ、ネストル・カンティリャーナ、ハイメ・バデル、パスカル・モンテーロ

108分/スペイン語/Color, Black & White/2012年/チリ=アメリカ

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=19




コンペティション

『テセウスの船』

インド映画界の俊英が臓器移植をテーマにした初長編、豊かなビジュアルイメージに注目

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(c)2012 Fortissimo Amsterdam

船の部品を全部交換したとして、それは前と同じ船と呼べるであろうか?というのがギリシャ神話に伝わる「テセウスの船」のパラドックスである。本作では、人間の体の部品たる臓器の移植を巡って、パラドックスとアイデンティティの問題が考察される。ガーンディー監督は2本の短編で既にカルト的な注目を集めており、名匠シェカール・カプール監督も絶賛のコメントを寄せている。哲学的で内省的な側面を持ちながら、鮮烈なビジュアルイメージと豊潤な物語世界を併せ持つ、驚くべき監督長編デビュー作品である。

監督/脚本:アーナンド・ガーンディー
製作:ムケーシュ・シャー、ソーハム・シャー
エグゼクティブ・プロデューサー:ミテーシュ・シャー
撮影監督:パンカジ・クマール
編集:アーデーシュ・プラサード、サンユクター・カザー、サトチト・プラーニク
キャスト:アイーダ・エル・カーシフ、ニーラジ・カビ、ソーハム・シャー

143分/英語/ヒンディー語/Color/2012年/インド

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=23




WORLD CINEMA

『眠れる美女』

ベロッキオ監督が挑んだ尊厳死を巡る物語、息子ピエール・ジョルジョ・ベロッキオも出演

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(c)Cattleya

昏睡状態が続く少女の尊厳死がイタリア全土を巻き込む関心事となった2009年、ベロッキオ監督はマスコミやキリスト教会や政治家、そしてイタリア国民の反応に大いにショックを受けたという。しかし映画にするには早急であると判断し、2年の間を置き、視野を広げた上で、本作を完成させた。尊厳死を巡る3つの物語は、監督自らの経験や価値観を包含しているが、最終的な判断はあくまで観客に委ねられている。一部即興も取り入れられた撮影を支えた俳優陣は、イタリアを代表する俳優トニ・セルヴィッロや、精力的な国際活動を続けるイザベル・ユペールの名優たちに加え、アルバ・ロルヴァケル(10年『素数たちの孤独』)や、ミケーレ・リオンディーノ(09年『テン・ウィンターズ』)などの若手のホープにも注目である。さらに、リオンディーノの弟役のファブリツィオ・ファルコは本年のヴェネチア国際映画祭で最優秀新人賞を受賞している。

監督/脚本:マルコ・ベロッキオ
プロデューサー:リッカルド・トッツィ
脚本:ヴェロニカ・ライモ、ステファノ・ルッリ
撮影監督:ダニエーレ・チプリ
編集:フランチェスカ・カルヴェリ
キャスト:イザベル・ユペール、トニ・セルヴィッロ、アルバ・ロルヴァケル、ミケーレ・リオンディーノ、マヤ・サンサ、ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ

110分/イタリア語/フランス語/Color/2012年/イタリア=フランス

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=143




WORLD CINEMA

『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』

モンティ・パイソン中心人物の奔放な半生を、若手クリエイターが3Dアニメーションで映像化

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(c)Liar's Films Ltd.

英国公共放送BBCで放映された番組「空飛ぶモンティ・パイソン」(69~74)で熱狂的な支持を集め、その後の世界のコメディ界に絶大なる影響を与えたモンティ・パイソン。その中心メンバーのひとりであり、パイソンズの常軌を逸したスピリッツを最も体現している存在と言われたグレアム・チャップマンが80年に書いた自伝の映画化である。TVシリーズでもアニメーションが効果的に使われていたが(当時の担当はテリー・ギリアム)、その伝統に沿うようにポップでブラック・ユーモア満載の、14名の異なるクリエイター(平均年齢28歳)による3Dアニメーションで全編が綴られる。ゲイであることを公言し、アル中であることは隠していたシャイで複雑な人物の内面が語られる内容であるが、89年に他界したチャップマンは生前に自伝の朗読を録音しており、本作は死後23年を経た新作でありながらナレーションに本人の声が用いられている。

監督/プロデューサー:ビル・ジョーンズ、ベン・ティムレット、ジェフ・シンプソン
原作:グレアム・チャップマン
脚本:デヴィッド・シャーロック、ダグラス・アダムス、デヴィッド・ヤロップ、アレックス・マーティン
キャスト:グレアム・チャップマン、ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン、キャロル・クリーヴランド、キャメロン・ディアス

85分/英語/Color/2012年/イギリス

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=151




アジアの風-中東パノラマ

『沈黙の夜』

トルコ発、ベルリン国際映画祭ジェネレーション14+部門を受賞した、緊張感溢れる室内劇

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都会から離れた地方の村で見合い結婚のセレモニーが行われる。花婿は刑務所帰りの60歳の男。赤いヴェールをまとった花嫁の顔は見えない。互いに面識のないままふたりは寝室に入るが、花嫁のヴェールの下からあらわれたのは、怖れてふるえる14歳の少女の顔だった。男は新婚初夜の“つとめ”を全うしなければならず、少女に優しく接するが、少女は何かと煙に巻いて男を混乱させるばかり。ふたりは駆け引きを繰り返すが埒があかないまま、夜が更けて次第に朝が近づいてくる…。ベルリン国際映画祭「ジェネレーション14+」部門の最高賞を受賞した、ふたり芝居の見事な室内劇。チェリッキ監督は『頑固者たちの物語』(アジアフォーカス・福岡国際映画祭05 出品)で知られるが、村の伝説を次々と連結する『頑固者たちの伝説』から一転、本作はひとつの部屋とふたりの登場人物という限定条件のなかで展開させる構成となっており、1作ごとに語り口の冒険をおこなっている。

監督/脚本/編集:レイス・チェリッキ
プロデューサー:アヌル・チェリッキ
製作総指揮:イスラフィル・パルラック
製作総指揮/録音:エクレム・チェリッキ
撮影監督:ギョクハン・ティルヤキ
キャスト:イルヤス・サルマン、ディラン・アクスット、サブリ・トゥタル、マイシェケル・ユジェル

92分/トルコ語/Color/2012年/トルコ

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=103




natural TIFF supported by TOYOTA

『南の島の大統領――沈みゆくモルディヴ』

独裁政治を終わらせ環境保護を訴え続けた、モハメド・ナシード大統領のドキュメンタリー

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(c)2011 AfterImage Public Media

パラダイスと形容されるこの南の島は、現在水没の危機に直面している。その祖国消滅の事態に立ち上がったのは、ほかでもないモルディヴ大統領モハメド・ナシードだった。モルディヴは有数のリゾート地としての顔だけではなく、独裁政治が何十年も続いた歴史がある。そして2008年、ついに実現したモルディヴの民主主義。就任した若きナシード大統領は、大統領の椅子に深く腰掛けることないまま、まず緊急課題だったモルディヴ水没危機を世界へ向けて熱く叫び始めた。09年にコペンハーゲンで行われた第15回気候変動枠組条約締約国会議では、温室効果ガスの排出規制に関する合意を取り付けるため、世界の大国を相手にロビー活動をする姿が映る。政治のためではない、そこには祖国を守るために懸命な男がいる。諦めないリーダーがいる限り、希望は決して失われることはない。音楽は、レディオヘッド。

監督/撮影監督:ジョン・シェンク
プロデューサー:リチャード・バージ
プロデューサー:ボニ・コーエン
製作総指揮:ジョン・エルス
キャスト:モハメド・ナシード

101分/英語/Color/2011年/アメリカ
配給:浦安ドキュメンタリーオフィス

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=169




日本映画・ある視点

『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』

母親を毒殺しようとした少女の事件からインスパイアされた、デジタル・ネットワークから身体改造までを繋ぐメタフィクション

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(c)W-TV OFFICE

現代社会のあり様を常に斬新な視点で捉え続ける土屋豊監督が7年ぶりに放つ、ヤバくてクールなメタフィクション。「システム/人間/プログラム/生命」という誰も繋げなかった問題を2012年のタリウム少女が純粋な観察者として組み換え、飛び越えて行くスリリングな展開に脳内が沸騰すること間違いなし!主演は、話題のグラビアアイドル倉持由香。脇を実力派の渡辺真起子、古舘寛治が固め、本物の身体改造アーティストや生物学者、美容整形外科医も登場。スマホ、YouTube、Google Earth、そして監視カメラに取り囲まれた世界をリミックスした果てに見えるものとは!?ちなみに「GFP BUNNY」とは遺伝子を組み換えられた緑色に光るウサギをいう。

監督/脚本/編集:土屋 豊
撮影監督:飯塚 諒
録音:田原 勲
制作:太田信吾、岩淵弘樹
キャスト:倉持由香、渡辺真起子、古舘寛治、Takahashi

82分/日本語/Color/2012年/日本
配給:アップリンク

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=131




WORLD CINEMA

『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』

キアヌ・リーブスが企画製作を手がけ、映画のデジタル化について数多くの映画人に問う

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(c)2012 Company Films, LLC

およそ100年間の映画史において、唯一の記録フォーマットはフィルムだった。だが、過去20年間のデジタルシネマの台頭により、今やフィルムは消えつつある。本作は、デジタルとアナログが並存する現在を概観しながら、映画におけるデジタル革命を検証していく。長年、俳優として表舞台に立つ一方、スクリーンの裏側でプロセスの変遷を見てきたキアヌ・リーブスが、自らホスト役となり、巨匠監督と映画関係者へのインタビューを通じて、映画史の過渡期である今を切り取る。マーティン・スコセッシ、ジョージ・ルーカス、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、デヴィッド・リンチ、クリストファー・ノーラン、スティーヴン・ソダーバーグほか当代きってのハリウッドの大物監督たちと、撮影監督、編集技師、カラーリスト、特殊効果技師をはじめとする映画制作者たちの貴重な証言から、映画制作の未来を探るドキュメンタリー。

監督:クリス・ケニーリー
プロデューサー:キアヌ・リーブス、ジャスティン・スラザ
撮影監督:クリス・キャシディ
キャスト:キアヌ・リーブス、マーティン・スコセッシ、ジョージ・ルーカス、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、デヴィッド・リンチ、クリストファー・ノーラン、スティーヴン・ソダーバーグ、ラナ&アンディ・ウォシャウスキー、ラース・フォン・トリアー、ダニー・ボイル

99分/英語/Color/2012年/アメリカ
配給:アップリンク

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=157




第25回東京国際映画祭
2012年10月20日(土)~10月28日(日)

主催:公益財団法人ユニジャパン(第25回東京国際映画祭実行委員会)
共催:経済産業省(マーケット部門)、東京都(コンペティション部門)
会場:六本木ヒルズ(港区)をメイン会場に、都内の各劇場及び施設・ホールを使用
公式サイト:http://2012.tiff-jp.net/ja/




▼『5月の後』予告編


▼『フラッシュバックメモリーズ 3D』予告編


▼『NO』予告編


▼『テセウスの船』予告編


▼『眠れる美女』予告編


▼『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』予告編


▼『沈黙の夜』予告編


▼『南の島の大統領――沈みゆくモルディヴ』予告編


▼『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』予告編



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