骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2013-02-25 17:10


カラフルそして高カロリーなボリウッド!煌びやかな様はまさに万華鏡

究極のエンターテイメント・インド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』クロスレビュー
カラフルそして高カロリーなボリウッド!煌びやかな様はまさに万華鏡
映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』より (c) Eros International Ltd

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映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』より (c) Eros International Ltd

169分という時間、あるいはインド映画というジャンル分けに身構えていては損をする。ほんとうに映画の原初的な面白さを体験することのできる作品だ。まず国民的ヒーロー、シャー・ルク・カーンが演じる脇役俳優オームの冴えなさや友人との絆といった市井の人の目線での世界と、同じくシャー・ルクが2役で演じる絢爛豪華なスター俳優としての完璧なショーマンシップとの間に、世界一と言われるインド映画界の映画製作の様子が挟み込まれる。舞台裏で繰り広げられる人間模様、撮影現場の細かいディティール、そして舞踊監督として数多くの作品に参加したファラー・カーンが満を持して取り組んだ監督作ということで、ダンスシーンのキレの良さ、そしてストーリーを動かしていくなかで、いかにダンスという表現を盛り込んでいくか、という構成の妙を存分に楽しめる。

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映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』より (c) Eros International Ltd

そして単に陽気なだけではなく、語り口にミステリーとしての要素を加えたことが、今作の成功の要因であるだろう。だからこそ、ラストの万感の思いに満ちた主人公とヒロインのやりとりがさらに心に迫る。インド映画ファンなら、70年代からの数々の名作へのオマージュ、あるいはカメオ出演で楽しむこともできるし、これからインド映画に触れてみたい、という観客にとってもまたとない道しるべの作品。オームが作品のなかで語るように「ハッピーでなければエンドじゃない」、その高揚感を輪廻のように次の世代まで伝えていくことのできるのが映画なのだ、ということを確認できるはずだ。




映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』
2013年3月16日(土)より、渋谷シネマライズほか全国順次公開

監督:ファラー・カーン
撮影監督:V.マニカンダン
編集:シリーシュ・クンダル
美術:サーブ・シリル
作曲:ヴィシャール=シェーカル
作詞:ジャーヴェード・アクタル
衣裳デザイン:マニーシュ・マルホートラー(ディーピカー担当)、カラン・ジョーハル(シャー・ルク担当)
出演:シャー・ルク・カーン、ディーピカー・パードゥコーン、アルジュン・ラームパール、シュレーヤス・タラプデー
提供:アジア映画社、マクザム、パルコ
配給・宣伝:アップリンク
原題:Om Shanti Om
(2007年/インド/169分/カラー/ヒンディー語/シネスコ)

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/oso/
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▼『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』予告編



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