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沖縄県 その他

2016-08-25 17:15


沖縄・コザのシャッター街を拠点にするダブバンド・銀天団って何者

メンバーが語る「沖縄で究極にマイペースで音楽を作るということ」
沖縄・コザのシャッター街を拠点にするダブバンド・銀天団って何者
銀天団のメンバー、[写真左から]harikuyamaku / 58(DUB)、シンジ(Guitar)、K-汰(Drums)、ひでゆき(Bass)、Tsuhaco(Synth) 撮影:豊里友行

沖縄在住のライターで、アジアのカルチャーを発信するOffshoreを主宰する山本佳奈子による連載「沖縄リアル・カルチャー・レポート」。写真家の石川竜一を取材した第1回に続き、今回は沖縄市コザを拠点に活動する5人組バンド・銀天団(ぎんてんだん)にインタビューを行った。

【「沖縄リアル・カルチャー・レポート」第1回】(2016/6/26)
「かっこよく言えば、俺らはストリートだった」写真家・石川竜一が語る沖縄のリアル


銀天街という沖縄市コザの商店街は、戦後栄えた黒人街に隣接し活況を呈したが、今はシャッター街となってしまった。しかし、沖縄のアンダーグラウンド音楽やカルチャーにおける重要スポットであり、ここで小さなお店を経営したり場を持ついくらかの人たちがいる。そのうちの1組が、バンド「銀天団」であり、銀天街を拠点に活動する。銀天タワーやTower of Dubと呼ばれる、壁にペイントの施されたビルは、harikuyamaku自身のスタジオであり、銀天団のリハーサルスタジオとしても機能している。20平米あるかないかの狭いスタジオ。ここで週1回、夜から朝方まで集まって、銀天団の5名は音楽を作りつづけているらしい。

銀天団のメンバーも、普段はサラリーマン、革職人、占い師、飲食店員など、生活のための仕事を持ちながら活動を続けている。人口143万人の沖縄県では、本土のようにアンダーグラウンドでさえも人気や集客、知名度、報酬を獲得できる世界ではない。人口が少なく本土の情報が遠い沖縄だからこそ、彼らは集客や報酬を得ること、シーンに属することにこだわらず、音楽をつくるという表現活動に集中できるのかもしれない。マーケット、SNS、メディアに支配されない沖縄。何度も本土の音楽シーンで違和感を覚えてきた私は、彼らの表現に対する実直な姿勢をうらやましく思い、本土と沖縄の違いは何なのか、熟考の機会を与えられた。

今回のインタビューでは、彼らの遍歴とメンバーそれぞれの考えを、沖縄の他のアンダーグラウンド音楽に関わる事象を交えながら聞いてみた。

(取材・文:山本佳奈子)




銀天団 プロフィール

2012年末結成。一般社会とは違う時を刻む街、沖縄県沖縄市"コザ"銀天街にそびえるDIYスタジオ「Tower of Dub」を根城に活動する、5人組エクスペリメンタル・ダブバンド。県内各地のフェスやライブハウス、クラブなどに出没する傍ら、2016年5月にその独自の感性を濃縮したファースト・アルバム『銀天団』をリリース。


■銀天団 soundcloud





きっかけはDry&Heavy

──どんなバンドをやりたいと思って始めたんですか?

harikuyamaku / 58(以下、58):俺はライブ1回ぐらいしか見たことないんだけど、ギターのシンジ、ベースのひでゆき、ドラムのK-汰(ケイタ)が、元々3人でバンドをやってたんです。なんだろう、プログレサイケロックバンドみたいな、変拍子使って、どんどん展開変わっていくようなバンド。俺も昔バンドやってたんですけど、辞めてからは一人で音楽作ってて。ちょうど、harikuyamaku名義でダブやり始めてた時期でした。その頃、シンジとはたまにクラブとかで会ってたんですけど、シンジとオーガナイザーのヨシアキがDry&HeavyをLOVEBALLに呼んだイベントがあったんです。生演奏のダブって、沖縄では生で見る機会がなかなかなくて。生で、でっかいサウンドシステムでそれを聞いたときに食らっちゃたんです。そこに実は、お互いまだ顔知らなかったけど銀天団のメンバーみんないてたんです。みんな食らっちゃってて、シンジが「友達がちょうどダブやってるから、ダブバンドやろう」ってK-汰とひでゆきに誘って、それで俺と2人を会わせてくれて。きっかけはDry&Heavyでしたね。


LOVEBALL…那覇市久茂地に位置するクラブ。2016年12月にはオープン25周年を迎える。

──何年前ぐらい?

58:4年前ぐらいです。Dry&Heavyの七尾さんと秋本さんが、また一緒にやり始めた頃。構成も超シンプルで、ミニマルダブみたいですごくかっこよくて。そのときダブミックスしてたのが、Numbさん。最初ダブに興味を持ったきっかけは、友達が1970年代のリー・ペリーとかキング・タビーとかを教えてくれて、YouTubeで動画もたくさん見てたんです。でもNumbさんはLOVE BALLでパソコン1台とMIDIコントローラーだけで超デジタルなダブやってた。新鮮でした。あのライブには食らっちゃいましたね。

銀天街南東側入り口
銀天街南東側入り口
▼コザ銀天街の地図

──なるほど。銀天団のダブミックスはすごくセンス良いなあと思ってて。土臭いダブとは少し違う。Numbさん見て影響を受けたということなら、なんかわかる気がする。

58:銀天団って、最初はレゲエの定番のリディムでダブして遊ぶバンドだったんだけど、それぞれが元々好きな音楽とか、やってた音楽が本当にバラバラ。結局、ルーツやることに飽きたというか。これじゃねえ、って感じになって。

──プログレっぽいことやってた人が3人もいるんだもんね。

58:そう、3人もいる(笑)。ドラムのK-汰は昔はハードコアやってたり、ベースのひでゆきは実はアングラフォークとかが大好物だったり。シンジは、もう感心するぐらいいろんな音楽を知ってて。最初は真面目にレゲエやろうとみんな頑張ってたんですよ。グルーヴの出し方を真面目に考えたり。そういう時期もあったけど、そこを越えると、みんな本性発揮というか。もう我慢できないって感じになって(笑)。

シンジ:周りに目をかけてくれるシージャー(=先輩のこと)がいて。レゲエ・ミュージシャンとかが、若手のダブバンドがいるってことで、いろいろ面倒見てくれたり、一緒にライブしたりしたんです。一応俺たち頑張ったんだけど、「レゲエじゃないよな」ってみんな思ってきた。たぶんオルタナティブな要素が自分たちの音楽にないと、面白くないんですよ。俺たちは、きっちり決まりをやることができない。

58:結成して1年ぐらいはルーツレゲエのダブをやってたんです。内地から移住してきた人たちが沖縄でレゲエやってることはあるけど、沖縄にずっといるミュージシャンでルーツレゲエやってる人って意外といなくて。それで、珍しがられたと言うか。いろんなミュージシャンがコラボでやろうぜ、って言ってくれたりしました。やってるうちに、みんなどんどん「なんか違うなー」って。

銀天街のようす2
銀天街のようす

──それって、レゲエのルールに合わせる演奏になっちゃう、ってこと?バックバンドみたいになっちゃうと。

58:そう、バックバンド。一時期、バックバンドを頻繁にやった時期がありました。ミュージシャンとしてみんな尊敬してる人たちとやってたんですけど、結局、銀天団としてはやれないなと思いました。みんな疲れちゃった。

K-汰:ルーツレゲエのダブって、すでにやり尽くされてる。先にやってる人たちと肩を並べることはできないだろうな、と。行くところまで行ったとしても、最高峰の人と横並びになるだけ。パイオニアとかオリジネーターにはなれない。それよりは、独壇場としてできるようなブルーオーシャンを探そうっていうところはあるかもしれない。ルーツレゲエ、やるのは楽しいんですけどね。

シンジ:みんな、時々やるなら楽しいねー、って言ってたまに遊びます。

K-汰:わがままなんですよ。期待に応えるよりも、聴いて!聴いて!って感じなんです。

──私は去年の4月に那覇に引っ越してきたけど、なかなか銀天団のライブ情報がキャッチできていなかった。バンド自体を知ったのが、ここ半年ぐらいかもしれない。ライブ、多くはないですよね?

58:多くないです。結成した2013年から2014年はライブは月に2、3回やってました。疲れちゃった時期以降は、減りましたね。みんな、自分がやりたい音楽を演奏してない自分にむかついてた。ベースのひでゆきが、辞めるって言い始めたり。シンジも辞めようとしてたりとか。

銀天街のようす1
銀天街のようす

──それは話し合いで解決した?

58:うん、話し合いして、メンバー変わらずやってます。

K-汰:メンバーそれぞれ、オルタナティブとかハードコアとか、テクノでも割と幅広くてミニマルとか、ニッチな感覚を持ってて、それをバンドではシェアしてる。

沖縄のシーンと銀天団

──目指してるバンドとかシーンがなさそうですよね。

K-汰:あそこに行こう、みたいなの、ないですね。

──那覇だと、このバンドはよくoutputに出てるな、とか、groove系列だな、とか、なんとなくある。そういう沖縄県内のバンドコミュニティみたいなものに全然絡んでいないのは、別に意図してない?

58:意図してないです。銀天団組んだ当初は、bud ryukyuっていうベースミュージックのパーティーがあった。もう半端じゃないイベントだったんですよ。元SOFTのSINKICHIさん、DJ Nu-dohさん、あともう沖縄にいないけどテクノのDJ Ioriさんに、DJ Mondoさんたちが出てた。その後、音洞ではSINKICHIさんのDJで感化された俺たちと同世代の人たちが集まってPAGAN DANCEっていうパーティーが始まったんです。銀天団のみんなも、いまだに直接SINKICHIさんから影響受けてます。そういう音楽を聴いてたから、バンドでもそういうパーティーで鳴る音を鳴らしたいって、強く思ってます。音楽的にも、音質的にも。ライブハウスでの音の鳴り方は、理想とちょっと離れてるんです。


音洞(OTOBOLA)…コザ、パークアベニュー通りのそばに位置するクラブ・バー。


▼銀天団のharikuyamaku/58も参加する、SINKICHI率いる「Churashima Navigator」新作音源。

58:あと、那覇のバンドを、そもそも銀天団メンバーが誰も把握できてない。まずは興味を持たないと、ってみんなそれぞれ思ってて。気になるバンドはいくつかあるんですけどね。

──例えば?

58:一度ツーマンでやった、bomachiecaとか。

──bomachiecaもなかなかライブやらないですよね。

58:やらないですね。あと、K-汰が最近面白いって言ってるのは、sys。あとaieumも面白い。インストバンドはいろいろチェックしておきたいですね。

──那覇で飲んでたら、「昔は〇〇ってバンドがいて、こういう音やっててすごくかっこよかった」とかいう話はよく聞く。その世代ってもう30代半ばとか後半になってて、今はもうバンドをやってなかったりするよね。

58:俺は中高生の頃はライブ漬けだったんです。ライブハウスにしょっちゅう行って。ハードコアシーンのなかでもすごい前衛的なバンドがいて、コクーンっていうバンド。めちゃくちゃ良かった。もう1回見たいなーって思うんですけどね。音は、ハードコアっぽいディストーションとかじゃなくて、インストだったり。でもハードコアのイベントに出るんですよ。次のライブに行ったら歌入ってたり。次行ったら、打ち込みで4つ打ちやってたり。同じメンバーだけどライブごとにやってることが違って、しかもかっこいい。音源とかはたぶん出してない。コクーンの一人は、今DJやってるamuro kaariさん。他のメンバーも、トラックメイキングみたいなことはやってるらしいけど表には出てこない。

──10年以上ずっとやってること変わらなくてコンスタントに続けてるのは、もしかしたらDJ PINぐらいなのかなと思ってる。


DJ PIN…ターンテーブリスト。フリージャズ、実験音楽、ダブ、民族音楽などのレコードとサンプラーを使用して現場で音を構築。沖縄クラブシーン、即興音楽シーンなど、幅広い音楽の現場で活躍する。

58:PINさんはすごいですね。本当に好きなDJ、表現者の一人。めちゃくちゃかっこいい。やばい曲いっぱい作ってるじゃないですか。あれリリースしたほうがいいと思う。

K-汰:きっと音源で聴きたい人いっぱいいるよね。

──DJ PIN、海外からsoundcloud経由で連絡来るらしい。でも「英語でメールが来るけど、英語よくわからないから、本当に申し訳ないけど無視しちゃってることが多い」って言ってた(笑)。

58:あんまり自分を売ることに興味がないのかもしれないですよね(笑)。

コザ十字路
コザ十字路

インターネットとセルフプロデュース、マネジメント

K-汰:自分で売り込まないDJ PINさんのこと、わかる気がしてて、自分たちの周りでセルフプロデュースみたいなことをやれてる人がいないから、どうやればいいのか、想像がつかないですよね。売り込みを自分で出来るようになったら、内地に行くんでしょう、って思ってる。今までと違う人たちと関わらないといけないっていうのは、めんどくさいなあ、って、俺もやっぱり思っちゃう。

58:沖縄の音楽やってる人たちは純粋だ、って、内地から沖縄に来たミュージシャンに何回か言われたことがある。CDの売り上げとか、集客とかをあまり考えてない。ただただ演奏したい。自分の曲を作りたい。そういう想いで金にならんけど音楽やってる人が多い。純粋だけど、逆に言えば、沖縄全体見てもリリースが少ないし外に知られないまま。たぶん、やばい奴いっぱいいるんだけど。

K-汰:才能ある人たちが本土に出て行っちゃうっていうのもあるしね。こっちでやっててもどうにもならない、って思って向こうに行って、向こうで火がついて帰ってこなくなっちゃう。

──無理のない感じで、沖縄からもうちょっと広がる方法があればいいんですけどね。

58:プッシュしてくれたり、気合い入れてくれるようなレーベルみたいなものが沖縄にあれば、もうちょっと面白くなるかも。

K-汰:プラットフォームがないんだよね。俺も自分でそれが作れたらなあ、って思うけど、まだできてない。

58:結局自分たちのことで精一杯になっちゃう。そこまで手が回らないから。いろんな音楽理解してる人で、そういう役割の人がいたら面白くなりそう。

K-汰:俺はそれもすごく共感できるけど、全部自分でやれる人しか上に行けないかもしれない。だから、自分たちで売り込むこともやれるようにならないといけないのかなとも思う。

Tower-of-Dubこと銀天タワー
Tower-of-Dubこと銀天タワー

──銀天団は、沖縄では「自分たちで自分たちのことやってる人」っていう見られ方はしてるんじゃないですかね。動いてないようには見えない。大阪から沖縄に来て感心したのは、ローカルに自分が踏み込めば踏み込むほど、面白い人が見つかるんですよ。ネットで検索してても見つからない。住まないと出会えなかった。今の日本に、そういう地域ってあるのかな?って思ってて。なんでもネットで知ることができちゃうのは、良いことなのかどうか。

K-汰:銀天団に「よかったよ」って言ってくれる人たちって、ネットに出てこない人たちなんですよね。あとからネットで反響調べても、リアクションがわからない。

──沖縄って、本当にそうだと思う。私が沖縄で面白いと思ってる人、かっこいいと思うことやってる人って、ネット上にほとんど存在しない。たぶんリア充。

K-汰:でも、那覇界隈だと誰かにお願いされてるわけでもないのにTwitterでイベントの様子を実況してるような人もいてて、いいなあと思います。

──いや、それはごく一部じゃないかな。赤土クルー界隈は人が多いし、DJ 4号棟はお店やってるからネット使わなきゃっていうのもあると思うんですよ。あとMCウクダダとMC iknowとかは、活動の流れや手法がネット時代の産物かもしれない。


赤土クルー…MCのRITTO、HiNaLow、DJ CHEEBA、DJ 4号棟などによるHIPHOPクルー。クラブLOVEBALLの運営にも関わる。

※DJ 4号棟…HIPHOP、アブストラクト、エレクトロニカなどを柔軟にミックスするDJ。LOVEBALLでレギュラーイベントを開催し、LOVEBALL運営にも携わる。那覇市辻に位置するレコードショップ「波の上ミュージック」をDJ HIKARUなどとともに経営している。

※MCウクダダとMC iknow…那覇を中心に活動する女の子ラッパー2人組。Especiaなどのアイドルとの共演も多い一方で、沖縄HIPHOPシーンやアンダーグラウンドシーンにも多く出没する。

K-汰:自分たちがそういうことをするのがかっこいいかどうかで言うと、わからないんですけどね。沖縄でたくさんお客さんが来たパーティーでも、後で調べたら2、3個ぐらいしかネット上に感想の投稿がなかったり。

──そういう状況だから、沖縄の人は雑音を気にせず究極にマイペースで音楽をつくることに集中できるのかもしれない。

K-汰:本土だったらこうなってないだろうな、っていうのはしょっちゅう思います。こののんびりペースではやらせてもらえなさそう。

スタジオ内の様子(harikuyamaku_58)
スタジオ内の様子(harikuyamaku / 58)

──私の持論だけど、ガツガツしないほうが音楽を続けるには良いんですよ。

K-汰:結成した時はガツガツしてたと思うんですよ。内地から来たアーティストに、「こうしたほうがいい」とか、「こういうイベントに出たら?」って言われたりして、ちょっとがんばっちゃった時期。精神的に、「もうやめよっか」ってなっちゃった。

シンジ:できなかったんだよね。不器用で。

K-汰:本当はもっとチャキチャキしたいんだけどね。うじうじしてて。内地のアーティストがどういうメンタリティでやってるのか気になる。

──みんな次のリリースとか常に考えてるんじゃないかな。シーンの中での立ち位置とか考えてる人も多いと思うし。

シンジ:(笑)

K-汰:笑ってる場合じゃないよ。

シンジ:プロフィール写真を撮るのに3年かかった俺らって……(笑)。


※トップの豊里友行撮影の写真のこと。取材時にたまたま居合わせたカメラマン豊里氏が自ら撮影を希望し、初めて銀天団のプロフィール写真が撮影された。

K-汰:あの数レスポンスでお願いして撮ってもらえるんだったら、もうちょい早くやれよ、って思いますよね。

銀天タワー1Fの空間
銀天タワー1Fの空間

──内地のバンドは、音楽じゃないところに目標がある人も多いんじゃないかなと思う。どこの位置に行くのが目標、とか。何々フェスに出る、とか。

K-汰:ステータスじゃないけど、社会的なポジション?

──そうそう。そこに集中しちゃうバンドもいると思う。私の場合は、アジアのバンドの流通手伝ったりすると、有名人に推薦してもらうこととか、営業さんと仲良くすることとかが重要だったりして、疲れちゃう。私はもう音楽嫌いかもしれない、って思うこともある。

K-汰:戦略みたいなところがフォーカスされちゃうんですかね。

シンジ:誰も先陣切ってやろうとしないよね。そういうこと。ちゃんとやろう、って話はするけど。

58:1日限定とかでそういう気持ちになるときはあるけどね。でも、常にはできない。気分のいい時は「銀天団でーす」って営業行けたりするけど。1年に5回ぐらいしかないかも。

K-汰:2ヵ月に1回しかないんだ(笑)。

58:でも、音楽じゃないところ目指してる人が内地は多いって話。俺も実はそうかもしれない。どんな音楽したいっていうことよりかは、音楽をできる状態をずっと保ちたいと思ってる。

銀天団ライブ in 森喫茶シンタ
銀天団ライブ in 森喫茶シンタ

──次のライブが10月ですか?

K-汰:そうですね。

58:本当にライブのペース落ちたね。次、10月か。

Tsuhaco:真夏にライブないね。

58:珍しい。

ひでゆき:誘う側も、「夏のビーチに銀天団は合わん」って思うんじゃない?

58:昔ワンラブ久米島フェスでやったよな。

K-汰:あのときはまだルーツレゲエやってたけど、今ライブやるとしたら、出ることが申し訳ないよな。雨降ったらすみません、って(笑)。

ひでゆき:雨乞いミュージック。

シンジ:真夏のビーチで「もぐら節」とか聴きたくないでしょ。

K-汰:今日ライブでやってた、ずんどこしてるやつが「もぐら節」っていうタイトルなんですよ。

ひでゆき:山の音だよな。





■銀天団ライブ情報
10月8日(土)・11月19日(土)会場:コザ音洞(OTOBOLA)『PAGAN DANCE』
12月9日(金)会場:那覇Output『SWEET LEAF』 共演: D.A.N.

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山本佳奈子 プロフィール

アジアの音楽、カルチャー、アートを取材し発信するOffshore主宰。 主に社会と交わる表現や、ノイズ音楽、即興音楽などに焦点をあて、執筆とイベント企画制作を行う。尼崎市出身、那覇市在住。

キーワード:

沖縄 / 銀天団


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