骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2018-06-01 21:30


映画『ヴァンサンへの手紙』バリアフリー上映や手話通訳費用を募るクラウドファンディング開始

アップリンクが応援するクラウドファンディング『PLAN GO』の新たなプロジェクト
映画『ヴァンサンへの手紙』バリアフリー上映や手話通訳費用を募るクラウドファンディング開始
映画『ヴァンサンへの手紙』より

アップリンクが運営するクラウドファンディング『PLAN GO』にて、10月13日よりアップリンク渋谷他にて公開を予定している映画『ヴァンサンへの手紙』の配給宣伝費を募るクラウドファンディングが本日スタートした。


【PLAN GO:映画『ヴァンサンへの手紙』日本公開にご協力ください!】
http://plango.uplink.co.jp/project/s/project_id/70


起案したのは2016年に劇場公開された全編無音のアート・ドキュメンタリー『LISTEN/リッスン』の共同監督をつとめた牧原依里さんだ。牧原さんは会社勤めをしながら、映像制作や映画の上映活動をしており、自身がプログラムディレクターを務める「東京ろう映画祭」で昨年『ヴァンサンへの手紙』を上映したところ、大きな反響を得た。

牧原依里
牧原依里さん

『ヴァンサンへの手紙』 は監督である聴者のレティシア・カートンが、ある日突然命を絶ってしまったろう者の友人・ヴァンサンへ10年間の想いを綴った書簡形式のドキュメンタリー。牧原さんが「ヴァンサンはわたしだ」と表現するほど衝撃を受けたという本作が、聴者とろう者が繋がるきっかけの一つになることを目指し、バリアフリー上映や、上映イベントの際の手話通訳や文字での情報保障を全国の劇場で展開するための費用を募る。

映画『ヴァンサンへの手紙』
映画『ヴァンサンへの手紙』より

クラウドファンディングの目標金額は100万円。支援者へのリターンは、全国鑑賞券や作品ポスター、劇場用パンフレットのほか、オンライン映画館「UPLINK Cloud」での視聴権なども提供する。また、手話講座(フランス語/日本語)への参加権や、早期支援者限定のレティシア監督との交流会付き先行試写会なども用意されている。

映画『ヴァンサンへの手紙』
映画『ヴァンサンへの手紙』レティシア・カートン監督

【レティシア・カートン監督来日試写会】

日時:2018年7月4日(水)19時~(予定)
場所:アップリンク渋谷
※定員に達し次第締切

【フランス手話カフェ&「フランスのろう者の暮らしを知る」交流会】

日時:10月21日(日)午後予定
場所:アップリンク渋谷
時間:フランス手話でカフェ90分+トーク30分
対象:ある程度日本手話でコミュニケーションがとれる方
フランス手話通訳:永井弓子さん
ゲスト講師:トマさん

クラウドファンディング詳細
http://plango.uplink.co.jp/project/s/project_id/70


6月23日(土)
クラウドファンディング応援企画開催!

牧原依里と雫境(DAKEI)が共同監督した映画『LISTEN リッスン』の無音上映会(耳栓つき)を、日本橋のサイボウズBarで開催します。ゲストとして両監督が登壇。『LISTEN リッスン』についてはもちろん、同じくろう者がテーマのドキュメンタリー映画『ヴァンサンへの手紙』の魅力について語ります。サイボウズの「誰もが製品やサービスを支障なく使えるようにするアクセシビリティの取り組み」についてもご紹介。軽いおつまみ、飲み物をご用意してお待ちしております。ぜひ新しい世界を体感してください!

日本橋映画祭 『LISTEN リッスン』 無音上映会
日時:6月23日(土)11:00-13:00
参加費: 500円(映画鑑賞、トークショー、軽いおつまみ、1ドリンクつき)
場所:サイボウズBar (東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27階[受付])
上映作品:『LISTEN リッスン』上映時間 58分
定員:50名

イベントについて詳細は下記ページをご参照ください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/listen




映画『ヴァンサンへの手紙』
映画『ヴァンサンへの手紙』

映画『ヴァンサンへの手紙』
2018年10月、アップリンク渋谷ほか全国順次公開

友人のヴァンサンが突然に命を絶った。彼の不在を埋めるかのように、レティシア監督はろうコミュニティでカメラを回しはじめる。美しく豊かな手話と、優しく力強いろう文化。それは彼が教えてくれた、もう一つの世界。共に手話で語り、喜びや痛みをわかちあう中で、レティシア監督はろう者たちの内面に、ヴァンサンが抱えていたのと同じ、複雑な感情が閉じ込められているのを見出す。

「ろう者の存在を知らせたい」というヴァンサンの遺志を継ぎ、レティシア監督はろう者の心の声に目を澄ます。社会から抑圧され続けてきた怒り、ろう教育のあり方、手話との出会い、家族への愛と葛藤…。現代に生きるろう者の立場に徹底して寄り添いながら、時に優しく、時に鋭く、静かに、鮮やかに、この世界のありようを映し出す。

監督:レティシア・カートン
音楽:カミーユ(『レミーのおいしいレストラン』主題歌)
編集:ロドルフ・モラ
共同配給:アップリンク、聾の鳥プロダクション
宣伝:リガード
ドキュメンタリー/112分/DCP/2015年/フランス/フランス語・フランス手話

公式サイト

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