骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2008-09-22 14:00


恐ろしい現実を生きる子供たちの強い意志と音楽への溢れる想いが伝わる『ウォー・ダンス / 響け僕らの鼓動』クロスレビュー

日本では到底想像できないような悲惨な体験を告白する場面。恐怖、あきらめと悲しさ、そしてそれらと日々向き合っている強さで凛としている姿に胸が苦しくなった。
恐ろしい現実を生きる子供たちの強い意志と音楽への溢れる想いが伝わる『ウォー・ダンス / 響け僕らの鼓動』クロスレビュー
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wardance

アフリカ、ウガンダ北部のパトンゴ避難民キャンプで奇跡が起こった!反政府武装組織の襲撃で両親を殺され、少年兵として戦いを強いられる等、心に大きな傷を負った少年少女たち。そんな彼らを救ったのは歌と踊りと音楽だった。ウガンダの全国音楽大会に初出場を決め、上位入賞を目指し、ひたむきに頑張る子どもたちの軌跡を追った感動のドキュメンタリー。


出演者:
ドミニク(14歳)/木琴演奏者
「僕は音楽家になりたいんだ。木琴が弾けるのは神様からの贈り物だから。
音楽のない人生は考えられないよ」

ローズ(13歳)/聖歌合唱団員
「お父さんが殺される前、私の歌は素晴らしい才能だと言ってくれたの。
歌うときはいつもお父さんのことを考えるの」

ナンシー(14歳)/ダンサー
「歌はキャンプでの嫌なことを忘れさせてくれるの。
病気や飢えや人が死んでいくのを。踊っていると故郷に帰った気分になるの」


『ウォー・ダンス / 響け僕等の鼓動』
2008年11月1日(土)より東京都写真美術館にてロードショー

監督:アンドレア・ニックス・ファイン、ショーン・ファイン
出演:ドミニク、ローズ、ナンシー
2007年/アメリカ/107分
配給:株式会社IMAGICA TV
宣伝:アップリンク


レビュー(4)


  • ほたるさんのレビュー   2008-09-13 10:04

    必見のドキュメンタリーです。

    反政府勢力による虐殺と児童拉致が日常茶飯事のウガンダ。もっとも危険なそん な地に生を受けた子供たちにスポットを当てたドキュメンタリーです。 銃声を聞きながら育ったという3人の子供たちの口からは凄惨な体験が語られ、 恋しい父を思う振り絞るような嗚...  続きを読む

  • Jasmineさんのレビュー   2008-09-17 22:12

    たくさんの人に見てもらいたい。

    太陽が照らす大地の上で鳴り響く音楽で踊る子供達。 それだけ見れば微笑ましい光景だろう。 しかし、彼らの取り巻く環境はあまりに厳しい。 この映画の舞台であるウガンダでは、反政府軍による ゲリラ活動が今も続いているという。 カメラ...  続きを読む

  • ミッチさんのレビュー   2008-09-18 12:06

    見て知ることが第1ステップ

    昨年の東京国際映画祭で見逃してしまい、ずっと見たいと思っていたので、応募し、試写会でみせてもらうことができました。 ダンスを扱ったドキュメンタリーといえば、「ステップ!ステップ!ステップ!」や「RIZE!」が思い浮かびます。 この作品でも子供たち...  続きを読む

  • bingoさんのレビュー   2008-09-18 15:17

    世界中の子どもたちに平和で楽しいときを

    ウガンダ南部の恵まれた学校の生徒が多数参加する全国音楽大会の中で、初参加の北部難民キャンプ内の学校が優勝をめざしていく様子を追ったドキュメンタリー。パトンゴの学校に通う主人公たちはそれぞれ惨殺される家族を目の当たりにしながら生き延びてきた。そんな彼ら...  続きを読む

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