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終了10年代の無条件幸福 John Hathway、夢眠ねむ、鎌谷徹太郎、相川勝、石垣克子、中村宏、北川民次

  • 日程
    2013年08月23日 ~ 2013年09月07日

  • 時間
    12:00

  • 会場
    矢来町32-2 eitoeiko

美術史ではなく、アニメや漫画、ゲーム、アイドルなどのサブカルチャーを想像力の源泉とする傾向が日本の現代美術の若い世代の作品に顕著に現れている。それは、若い作家たちや鑑賞者が3.11以後も感情や意志を仮託できるものとして現実の政治や宗教とは無関係な虚構の存在を選んでいることを意味する。 虚構やキャラクターを描くこと自体は、古典的な芸術にも見いだせる。しかし、マルクス主義のようなイデオロギーを共通言語として持たない世代が表現する人間像は、しばしば、大戦を経験した前衛芸術家たちが、政治を風刺したり写実が不可能なほどの絶望を表現したりするために描いた人間像とは違い、「多幸感」に溢れている。 展覧会名の「無条件幸福」は、この「多幸感」を表すネットスラングのひとつで、いわゆる「萌え死」(あまりにかわいいために悶え死にそうになる状態)を意味し、初音ミクやアイドルの歌、動物の動画などを含んだ夥しい数のコンテンツで近年使われている。「無条件降伏」はいかに「無条件幸福」へ変換されたのか。 本展では、戦後日本がこの問いを試す実験場だったという見立てのもと、中村宏(1932~ )と北川民次(1894~1989)ら戦争を体験した世代の作品と、John Hathway 、夢眠ねむ、鎌谷徹太郎、相川勝、石垣克子ら直接交戦のない平和な日本を生きてきた世代の作品を対比し、日本現代美術が映す「ユートピア」の意味を問う。

10年代の無条件幸福
John Hathway・夢眠ねむ・鎌谷徹太郎・相川勝・石垣克子・中村宏・北川民次
キュレーション:高橋洋介(青森県立美術館)
2013年8月15日(木)~9月7日(土)
開廊:12時から19時 日月祝休廊

本展の開催にあたり、ご協力・ご助言くださりました下記の方々に厚くお礼申し上げます。
飯田高誉(森美術館理事/青森県立美術館美術統括監)
浅川玲子
Gallery Cellar
JH Electronics
sksk

http://eitoeiko.com

キーワード:

アート / 現代美術 / 展覧会 / 東京


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