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投稿者:IF


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終了楽器としての映画

レン・ライや奥山順市といった巨匠から、中島雄介、ひらたたかひろ等若手のデジタル映像まで。ビジュアル・ミュージックの傑作作品集!

  • 日程
    2009年10月10日 ~ 2009年10月11日

  • 時間
    17:00

  • 会場
    渋谷2-10-2 イメージフォーラム・ビル3F

イメージフォーラム・シネマテーク No.930
楽器としての映画

「映画を見る」という体験は、本来、記録された映像と音とのつながりを何の疑いもなく受け入れる事である。が、その連続性や構造に疑問をもち、手を加え、映画に自明の約束事に風穴をあける作品がある。そして、それらの作品は感覚的、生理的な刺激に満ちているためかしばしばユーモラスな表情をみせる。
音と映像が完全に一致して、なんともいえない快楽を与えてくれるアクティヴな抽象表現、ビジュアル・ミュージックともよばれる一連の試みがある。抽象アニメーションの始祖、レン・ライの晩年の作品「空間の粒子」「フリー・ラディカルス」では、単純なフィルム傷と民族音楽のみの要素で全く新しい空間体験を提示してみせた。奥山順市は映画のサウンドトラックを楽器化し、ひらたたかひろや中島雄介等、若手作家はノンリニア編集による緻密なコントロールで現実のアクションをメロディーに変えていく。
映画に写っている音源や演奏行為、さらにはその音を聴いている人物をも包み込んでいる場所や空間それ自体を「楽器」と見なす帯谷有理の「ミスティック・チューブ」シリーズも興味深い。ホーミー歌手の移動と共に、トンネルという管楽器の中で変化する残響音が体験できる。
音に意識的で、音から発想する8つの作品世界。(澤隆志)

○場所
イメージフォーラム・シネマテーク 
150-0002 渋谷区渋谷2-10-2 03-5766-0116

○日時
2009/10/10 17:00
10/11 15:00, 17:00

○受付
当日700円 会員500円

○上映作品
我が映画旋律 奥山順市/16ミリ/6分/1980
The Trains ひらたたかひろ/ビデオ/8分/2004
unconscious 中島雄介/ビデオ/5分/2007
Mystic Tube#1 揺れている、逃げている
  帯谷有理/ビデオ/15分/2008
He may solve the problem by using his logic. 
  能瀬大助/ビデオ/12分/2006
フリー・ラディカルス レン・ライ/16ミリ/5分/1958
空間の粒子 レン・ライ/16ミリ/4分/1979
エマルジョン・ペインター 奥山順市/16ミリ/6分/2009

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